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2011.04.09

 ロシアの放射性廃液の処理施設を公開 

カテゴリ東日本大震災出典 日本テレビ系  4月9日 7時6分配信 
記事の概要
福島第一原子力発電所の事故をめぐり、ロシアが日本に送るとしている放射性廃液の処理施設「すずらん」が8日、公開された。

「すずらん」は、放射性廃液を処理するため、01年、日本の出資によって完成した。長さ65メートル、幅23.4メートル、一見、船のように見えるが、自力で動くことはできない。

「すずらん」の管理責任者であるウラジミール・ボブコフ氏は「この施設は電気の供給がなくても30日間、海上で稼働できます」と話した。

また、原潜解体工場責任者のロバノフ・ドミトリ氏は「日本はこの施設に出資してくれました。今、我々はその借りを返すべきです」と話した。

「すずらん」は原子炉の冷却水処理が一日20トン可能で、福島第一原発では、原子炉冷却の過程で出ている放射性物質を含んだ汚染水の処理に力を発揮するとみられている。

ただ、どんなに急いでも福島までの到着に5日間は必要と言われていて、移送の具体的なプランはほとんど決まっていない。
コメント
横浜港で準備中のメガフロートよりも高濃度の放射能汚染水を分解・除去するには効果的である。

これが旧ソ連軍の原潜が老朽化して港内で原子炉が朽ち果てた時、原潜艦内の放射線汚染水を日本海に海洋投棄していたロシアのために日本が資金援助した。

メガフロートは汚染水を貯蔵するだけだが、この「すずらん」なら放射性物質を処理できる。

汚染水の貯蔵作業の先にある処理作業を考えた施設である。

原子炉に特殊な覆いをかけて、原子炉の放射性物質が空中に飛散しない措置の場合も、覆い内の放射性物質を濾過(気体)することができる特殊なフィルターがあるので、覆い内の放射線濃度が異常に高くなる危険性は避けられる。

しかし問題は、ロシアの援助技術を日本が受け入れるかどうか。単に日本のメンツの問題だ。このあたりのメンツの対応を見守りたい。



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