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2010.12.14

 官房長官「甘受」発言に反発 「差別変わっていない」と県民ら 

カテゴリ沖縄問題 出典 毎日新聞 12月14日 電子版 
記事の概要
米軍基地の負担について「甘受していただく」とした13日の仙谷由人官房長官の発言に対し、沖縄県では「沖縄への差別だ」などと怒りや反発が広がった。

菅直人首相は17、18日にも訪沖予定だが、仙谷氏の発言で政府への反発がさらに強まる可能性が出てきた。

仙谷官房長官:沖縄の基地負担「甘受」を 沖縄県幹部は仙谷氏の発言について「発言が本当なら『何を言ってるのか』という感じだ」とあきれた様子。「首相が沖縄でどのような発言をするのか分からないが、同じ趣旨の発言をするようなら、対応を考えないといけない」と語った。

普天間飛行場がある宜野湾市の山内繁雄・基地政策部長は「非常識もはなはだしい。『県内移設は駄目』という民意は知事選でも明らかで、非常に失礼な話だ。県民として認められない」と話した。

普天間移設を巡っては、今年1月の名護市長選で移設反対を訴えた稲嶺進氏が当選した直後、当時の平野博文官房長官が市長選結果を「斟酌(しんしゃく)しなければならない理由はない」と発言し、強い反発を呼んだ。山内部長は「『甘受』という言葉は、非常識もはなはだしい。平野氏の発言より県民の怒りは激しいだろう」と話した。

相次ぐ閣僚の失言について、民主党沖縄県連の新垣安弘幹事長は「沖縄の県民感情は辺野古への移設を受け入れる状態ではない。慎重に発言してもらいたい」と苦言を呈した。
コメント
どうして仙谷官房長官は弱者の側に立つことができないのか。

沖縄差別という言葉が出た時から、沖縄の米軍基地問題は新たな段階に進んでいる。

差別という意味には、今の立場を全否定する意思が込められている。沖縄が全否定を始めれば、普天間飛行場どころか嘉手納基地に対しても拒否という姿勢が含まれることになる。

それを沖縄は甘受せよという目上視線からの発言となってしまう。これは明らかに支配者の視点である。

沖縄問題の解決には、沖縄の側に立った位置で、日本政府、アメリカ軍、沖縄県民の対等な話し合いが必要と思う。

アメリカ軍は米国の安全保障のために、沖縄に米軍基地を置くことを説明し、沖縄県民の納得のいく方法で対処すべきである。

日米地位協定で沖縄のアメリカ軍は自由勝手が許されていると考えるべきでない。

また、沖縄の海兵隊によって地域の抑止力が維持されているなど、根拠不明の詭弁を使うべきではない。

これで仙谷長官は沖縄問題を解決できる能力がないことがよくわかった。



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