最新記事へリンク

所長
神浦元彰
軍事ジャーナリスト
Director
Kamiura Motoaki
Military Analyst

English Column of This Month!VOICE OF Mr.KAMIURA

What's new

日本や世界で現在進行形の最新の軍事情報を選別して、誰にでもわかるような文章で解説します。ホットな事件や紛争の背景や、将来の展開を予測したり、その問題の重要性を指摘します。J-rcomでは、日本で最も熱い軍事情報の発信基地にしたいと頑張ります。(1999年11月)

2015.05.30

 米国防長官、中国を名指し批判 南シナ海問題「関与は当然」 行動規範、年内策定を 

カテゴリ 東シナ海 出典 時事通信 5月30日 電子版 
記事の概要
カーター米国防長官は30日、当地で開催中のアジア安全保障会議で演説し、南シナ海で例のない大規模な岩礁の埋め立てを進めていると中国を名指しで非難し、その速度や規模、紛争の危険を「深く懸念している」と強調した。

長官はまた「米国が関与するのは当然だ」と表明。南シナ海を自由に航行する権利の行使を「思いとどまることはない」と宣言した。

アジア太平洋各国の国防相が集う安保会議で、中国の活動と権利の主張を認めないとの姿勢を明確にし、懸念解消へ主体的に取り組むと公約した形だ。

中国は一段と反発を強めるとみられる。

長官は埋め立てについて「ある国が他国に比べあまりに速く、行き過ぎている。中国だ」と明言。「域内各国や世界も大規模な拠点を建設する中国の意図に疑念の声を上げてきた」と語り、埋め立てを即時・長期的に停止すべきだと求めた。

長官はその上で「南シナ海の争いに軍事的解決はあり得ない」として、係争中の岩礁の軍事拠点化に反対する立場を改めて示し、東南アジア諸国連合(ASEAN)と中国に対し、年内に紛争防止に向けた行動規範を策定するよう促した。
コメント
米中の軍事問題として、だんだんと南シナ海問題の重要性が日本でも浸透してきた。

アメリカがここまで南シナ海の人工島に反発し、軍事力を誇示する対応にでるとは、中国政府も想定しなかったのではないか。

そのあたりの認識の差が、海洋国家・アメリカと大陸国家・中国の認識の違いであると思う。

中国がアヘン戦争で欧米に敗れ、反植民地化された最大の理由がこれで、日本が欧米に植民地化されなかった理由も、この海洋国家と大陸国家の違いではないか。

日本は欧米の海洋権益を破壊したり、奪うようなことをしなかっただけだ。日本人は下関戦争で欧米の海洋国家の怖さを学んだ。


逆に、海洋国家の日本が中国大陸内部に攻め込んで、大敗北を被ったのが日中戦争だと思う。

中国はそろそろ考え方を直さないと、南シナ海問題で大きな国益を失うことになる。




関連記事