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2015.05.11

 陸自警備部隊、宮古島2カ所に配備 ゴルフ場と牧場、市長に伝達へ 用地取得へ 

カテゴリ自衛隊政策出典 産経新聞 5月11日 朝刊 
記事の概要
防衛省は10日、沖縄・宮古島に配備を計画している陸上自衛隊「警備部隊」について、島中部にあるゴルフ場「千代田カントリークラブ」と北部の「大福牧場」の2カ所の用地を取得し、部隊を配備する方針を固めた。

左藤章防衛副大臣が11日、宮古島市を訪れ、下地敏彦市長に配備方針を伝える。

下地氏から部隊の受け入れに同意を得られれば防衛省は平成28年度予算案概算要求に用地取得費として数十億円を計上する。

防衛省は警備部隊の施設として(1)駐屯地(2)訓練場(3)隊員宿舎−を整備し、30年度末までに約600人の隊員を擁する部隊配備を完了させる。

1カ所に地対艦ミサイル(SSM)、もう1カ所に地対空ミサイル(SAM)を置く。

宮古島の警備部隊は、東シナ海で挑発を強めている中国軍の海・空戦力ににらみを利かせるため、艦艇と航空機に対処するSSMとSAMの配置を重視している。

宮古島や周辺離島で災害が発生した場合も警備部隊が対応にあたる。

中国を念頭に置く南西防衛強化に伴う警備部隊配備は鹿児島・奄美大島に続くもので、防衛省は沖縄では石垣島にも配備する方針。

左藤氏は11日、石垣市も訪問し、中山義隆市長に部隊配備に向けた調査に着手したい意向を伝え、了承を得られれば約1年かけて配備候補地を絞り込む。石垣島でも宮古島と同規模の部隊を配備し、SSMとSAMも配置する。
コメント
宮古島空港の近くにあるゴルフ場の「千代田カントリークラブ」は、もともと有事に宮古島空港を守るために対空部隊を配置するために整備されたゴルフ場である。

だから宮古島に配置されるSAM(対空ミサイル部隊)は、千代田カントリークラブに設置されることは確かである。

石垣島でもそうだが、空港の周辺にあるゴルフ場は対空部隊が展開する予定地として整備される。

だから政治家などは、空港が建設される計画段階から、その空港近くのゴルフ場に適した土地を購入して、利権を得ることが常識的である。

ジャーナリストは千代田カントリークラブの所有者に怪しげな政治家や政商の名前がないか調べるといい。面白い発見があると思う。

また地対艦ミサイル(SSM)も有事には移動して、このSAMの陣地(元千代田ゴルフ場)に展開する可能性が高い。SAMで中国軍機の空爆を避けるためである。

宮古島の陸自の宿営地(駐屯地)は、大福牧場に本部隊舎や隊員宿舎や食堂・体育館・浴場などが建設されるのではないか。

石垣島ではすでに北朝鮮の人工衛星打ち上げで、空自のパトリオットPAC3の展開で手の内を見せている。石垣島空港のそばのゴルフ場にSAMを配置することになる。PAC3は対弾道ミサイル用で、射程が20キロしかないから石垣島空港の防空には適さない。

石垣港近くの埋め立て地から、SAM部隊がゴルフ場に移動・展開して、石垣島空港の防空を担うことになる。

石垣島の場合、以前、白保空港建設計画の時に、有力政治家が周辺の土地を購入し、顰蹙(ひんしゅく)をかったので、今回は有事に機動・展開する方法をとる可能性が高い。




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