最新記事へリンク

所長
神浦元彰
軍事ジャーナリスト
Director
Kamiura Motoaki
Military Analyst

English Column of This Month!VOICE OF Mr.KAMIURA

What's new

日本や世界で現在進行形の最新の軍事情報を選別して、誰にでもわかるような文章で解説します。ホットな事件や紛争の背景や、将来の展開を予測したり、その問題の重要性を指摘します。J-rcomでは、日本で最も熱い軍事情報の発信基地にしたいと頑張ります。(1999年11月)

2015.04.23

 行政機関や原発上空、ドローン禁止へ・・・・政府 

カテゴリその他出典 読売新聞 4月23日 電子版 
記事の概要
首相官邸で小型無人ヘリコプター「ドローン」が見つかったことを受け、政府は22日、行政機関や原子力発電所などの重要施設の上空で、小型無人機の飛行を原則禁止する方針を固めた。

早ければ秋の臨時国会に航空法改正案を提出し、来年に日本で開かれる主要国首脳会議(サミット)に間に合わせたい考えだ。

現在の航空法では、小型無人機は、無線操縦の模型やおもちゃと同じ扱いを受ける。

航空機の飛行に支障が出る空港周辺(半径約9キロ・メートル以内)でなければ、原則として高さ250メートル未満の空間を自由に飛ばせる。

ドローンの普及を踏まえ、政府は2月に運用ルールを作る方針を決め、関係省庁で調整を進めてきた。

国土交通省の審議会は規制のあり方として、〈1〉飛行禁止区域を設ける〈2〉飛行内容を関係機関に事前通知にする――ことなどを検討している。
コメント
官邸屋上で見つかったドローンでは、プラスチック容器に入った液体が入っており、放射線のセシウム134とセシウム137が検出された。

放射線は微量で人体には無害というが、福島原発で汚染された水の可能性が高いという。

これには反原発の意思を感じるが、もし、今回のドローンが軍事的な使われ方をしたら、どんなやり方があるか知ることも対策を立てる上でも必要なことと思う。

ドローンにはカメラやペットボトル、それに発煙筒2本が搭載されていたという。そこでドローンの搭載重量を2キロとして軍事活用を考える。

重量2キロでは、銃器やミサイルの搭載はできない。重量が2キロの爆弾となると手榴弾程度の重さである。

そこで考えられるのは、対戦車手榴弾を搭載することができる。離陸時にピンを抜いて安全装置を解除させれば、対戦車手榴弾は着地(墜落)とともに衝撃で爆発する。

対戦車手榴弾はHEAT弾だから、高温・高圧の爆風とドロドロに溶けた銅が官邸の屋上を突き破る。その下にある部屋に高温ガスを吹き込むので、部屋の中の者や備品を発火させることができるのである。

もちもと対戦車手榴弾は戦車上部の薄い装甲を貫いて、高温ガスとドロドロに溶けた銅を車内に送り込む。そのため、車内の戦車砲弾を誘発(爆発)させることもできる。

同じような使い方をすれば、ラジコンの双発の飛行機の胴体先端にHEAT弾を装着すれば、ビルなどの屋上からではなく、高層ビルの側面(窓)からテロを仕掛けることも可能になる。

だからドローンの問題は、マルチコプターだけの問題ではなく、ラジコン飛行機のテロの活用も含めて対策が必要となる。

さらには、かつて児玉邸に小型機が突っ込んだように、セスナ機などのテロ活用も対策が必要になる。

低空の管理(テロ対策)とは頭の痛い問題なのである。




関連記事