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2015.04.15

 ラグビー日本代表、練習にドローン導入 空撮で動き確認 

カテゴリその他出典 朝日新聞 4月15日 夕刊 
記事の概要
9月に開幕するラグビーのワールドカップに向け、日本代表が小型の無人飛行機「ドローン」を活用している。搭載したカメラで上空から選手の動きを撮影し、スキルアップに役立てる。

使い始めたのは4月、宮崎市での合宿から。

エディ・ジョーンズ・ヘッドコーチの旧知のコーチがフランスで使っていたのを参考にした。

従来はグラウンドの横からビデオカメラで撮影していたが、ドローンを使えば、選手の真後ろの上空から撮影でき、選手の動きが奥行きをもって見られる。

選手はポジションの取り方やスペースがどこにあったかを知ることができる。

分析担当・中島正太さんが操縦する。

最適な場所で空中に固定し、モニター画面でカメラの向きを変える。「操縦はそれほど難しくはありません。2日間くらいで慣れました」。

中島さんは撮影した動画を選手全員にメールで送信。この動画をもとに、タックルやパスの回数などを選手別に調べ、リポートもまとめる。

SOの立川は「相手の立ち位置の幅、スペースが見られるので勉強している」。SHの矢富も「自分がどういう判断をしたかすごくわかりやすい。次につながる」と歓迎する。

ジョーンズ・ヘッドコーチは「映像はものすごく鮮明だ。全員がどこにいるのか、ボールと離れたときに何をしているのか見える」。最新機器を生かし、攻撃力の向上につなげる。
コメント
核攻撃を受けた際の情報・指揮系統の通信を確保するために開発された軍事技術が民間で活用されたインターネットのように、ドローンはこれから飛躍的な活用が始まる。

ドローンの法的な整備(規制)はまだ行われていないが、飛行範囲、高度、飛行禁止区域、操縦技術などの検討が始まる。

それよりも、ドローンは運用(ソフト)の開発で大化けする分野である。

スポーツの練習に使えるなら、交通渋滞や群衆の動きの規制や、過疎地の災害や山火事の監視などにも使える。

大手企業が参入してくるのは時間の問題である。

軍事で使うドローンは電池式では問題がある。操縦も自立式が望ましく、セットアップした位置に自動で飛行し、設定コースを偵察(撮影)し、自動で帰ってこれるものが必要になる。

民間のドローン(電動)とは違う様な気がする。操縦や画像送信などの電波妨害に弱いドローンでは軍事で活用できない。

購入価格が30万円〜50万円クラスの民間ドローンは、これから面白い役割が期待できる。

35年前、私はパソコンを磁気テープで運用していたし、音響カプラーを電話の受話器にセットして通信をしていた。今のドローンはそんな時代の感じがする。




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