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2015.04.04

 安倍首相「毅然と対応」、北の協議「困難」通知に 

カテゴリ北朝鮮出典 読売新聞 4月4日 朝刊 
記事の概要
政府は3日、北朝鮮が日朝協議の継続が困難と通知してきたことに対し、北京の大使館ルートを通じて「全く受け入れることはできず、極めて遺憾」と文書で抗議した。

安倍首相は、拉致被害者家族会のメンバーらと首相官邸で会い、被害者の帰国に向け、調査結果の速やかな通報を求める考えを説明したが、事態の好転は見込めていない。

首相は面会で、北朝鮮を非難し、「毅然(きぜん)とした姿勢で対応に当たっていきたい。あらゆる手段を尽くしていく」と強調。家族会の飯塚繁雄代表は「被害者と私たち家族は、精神的にも肉体的にも既に限界状態に達している。被害者の帰国の実現に向け、最優先に対応していただきたい」と要請した。

北朝鮮が協議中断を示唆したのは、家族会と日本政府を分断する狙いがあるとみられる。「被害者家族の不満の矛先を日本政府に向けさせ、交渉のハードルを下げさせようとしている」(政府筋)というわけだ。

北朝鮮は、在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)の許宗萬(ホジョンマン)議長の自宅捜索なども非難しているが、日本政府は「拉致被害者の調査をさぼるための口実だ」とみている。

菅官房長官は3日の記者会見で、北朝鮮の態度硬化について「いろいろな思惑があるのだろう。『行動対行動』『対話と圧力』の基本路線の下にしっかり対応していきたい」と述べ、北朝鮮の出方次第では制裁を強化する考えを示唆した。

北朝鮮が調査を中止した場合、日本政府は昨年7月に解除した人の往来規制などの制裁を復活させる方針だ。
コメント
多数の日本人を強引に拉致して、今も日本に返さない北朝鮮の実質的な在日代表部である朝鮮総連本部が堂々と存在することにも怒りを感じる。

拉致家族会の人は、今回の件で北朝鮮の制裁緩和にも批判的だった。必ず北朝鮮は日本との約束を破るからだ。

むしろ北朝鮮には、もっと厳しい制裁を課すように求めていたと思う。

それが、「自分は北朝鮮の有力者にコネがある」という側近や官僚の言葉に誘導されて、安倍首相は北朝鮮の制裁緩和を実行した。

自分も小泉元首相のように、日本人拉致被害者を奪い返して、政治家として国内外から高い評価を得ようとしたのだろう。

そんな安倍政権の根性は北朝鮮に分かっていて、まんまと擬似餌をまかれて食いつき、北への制裁緩和を行ってしまった。

そんな程度の低い謀略に乗るのかと呆れてしまう。

独裁国家の北朝鮮に対して、『行動対行動』『対話と圧力』の基本路線と主張する異常さに気がついていないのか。

「このままでは北朝鮮の支配体制が崩壊する」と本気で金体制が怯えるほどの対応でなければ、日本人拉致被害者を取り戻すことはできない。

やり方は表と裏がある。金正恩第一書記がエボラ出血熱の国内感染に怯えるなら、その恐怖心をさらに増大させる裏の方法もある。

権力の亡者の外務官僚や、欲でかたまった側近たちには、まったく理解できない方法である。

軍事組織や情報機関とは、そんなことも普通に考える世界なのである。




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