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2013.12.03

 ハエも虎もたたく…中国元治安部門トップ拘束か 汚職容疑で 台湾紙報道 

カテゴリ 中国政府 出典 読売新聞 12月3日 朝刊 
記事の概要
台湾紙・聯合報は2日、中国の元治安部門トップ、周永康ジョウヨンカン・前共産党中央政法委書記(前党政治局常務委員)が1日、中央規律検査委員会に汚職容疑で身柄を拘束されたと報じた。

北京の消息筋の話として、2日にも正式発表されると伝えているが、3日午前0時(日本時間同午前1時)現在、発表はなく、真偽は不明だ。

最高指導部の常務委経験者は汚職調査の「聖域」とされている。

習近平シージンピン政権は、腐敗問題をめぐって「ハエも虎も分け隔てなくたたく」(習氏)とする強い姿勢を示し、石油業界出身の周氏に連なる人脈の腐敗摘発に着手。

周氏本人にまで追及の手が及ぶかが注目されていた。

周氏は2002年に公安相に就任。胡錦濤フージンタオ政権時の07〜12年に党常務委(党内序列9位)を務め、警察、検察、裁判所を統括する党中央政法委書記を兼ねた。

収賄、横領などの罪に問われた重慶市の元トップ、薄煕来ボーシーライ・元政治局員の後ろ盾とも言われ、現在でも隠然たる影響力を持つ江沢民ジアンズォーミン・元総書記にも近いとされる。
コメント
意外にも台湾紙が報じたが、中国中央の発表はまだない。だから事の真偽は不明というが、本当に周永康氏が汚職容疑で身柄を拘束されたなら、薄元政治局員の拘束以上の大事件である。

江沢民元総書記と習近平政権の全面戦争が始まったと考えられるからだ。

もはや中国の役人の汚職、格差拡大の問題、環境汚染など、社会に対する国民の不満は爆発寸前なのかもしれない。

私は東シナ海の防空識別圏問題の原因は、中国国内の不満を外にそらせるための工作とみている。そこまで中国の習近平政権は国内問題に追い詰められている。

バンデン米副大統領の訪中も、背景には中国の国内問題があるはずで、防空識別圏の問題など予定になかったことである。

しかし、あえて防空識別圏問題に米中の重要課題があるように仕掛けたのではないか。中国国内の問題を取り上げないようにするために。

この記事は、これから中国で大改革が起きる予兆ではないか。




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