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2013.11.16

 殺人ロボット規制の討議合意 来年5月に専門家会合 

カテゴリ国連 国際機関出典 共同通信 11月16日 電子版 
記事の概要
兵士に代わって敵を自動的に殺傷する「殺人ロボット兵器」をめぐり、ジュネーブの国連欧州本部で2日目の討議が行われた特定通常兵器使用禁止制限条約(CCW)の締約国会議は15日、非公式の専門家会合を2014年5月13〜16日にジュネーブで開き、規制の是非などを討議することで合意した。

殺人ロボット兵器の規制を視野に入れた実質的な議論が各国間で始まることになる。国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウオッチは15日「殺人ロボット兵器禁止に向けた大きな前進だ」と歓迎する声明を出した。

コメント
殺人ロボットについてメディアからの基礎的な質問が多くなった。まだ正しい知識が普及していないからだ。

殺人ロボットと無人兵器とは違うし、偵察・警戒・地雷除去などのために使われるロボット兵器は殺人ロボットではない。

また、有線や無線で操縦される無人兵器は、機関銃や自動小銃、対戦車ミサイルを装備していても殺人ロボットにはならない。

あくまで自動的に目標を補足し、敵味方を自律的に判断し、それを攻撃できるロボットのことである。

敵を発見してから攻撃(殺戮)まで、一切、人の干渉や介助を必要としないロボット兵器(これをキラーロボットという)のことである。

キラーロボットで実現していると言われているのは、イスラエルが開発したパトロール・ロボット兵器と、韓国が非武装地内に接したといわれる警戒・攻撃ロボットだけである。

アメリカ軍は無人機などのロボット兵器開発は公認しているが、完全自律型ロボット兵器については今のところ開発を公認していない。

しかしスマート機雷のように、予め記憶された特定の艦艇の音紋を参照して、自動的に海底から攻撃する機雷兵器を開発できる技術力はできている。

アメリカがキラーロボット兵器の開発を宣言する前に、国際機関でキラーロボットの禁止を決めることは有効である。

おそらくアメリカがキラーロボットの開発宣言を行うのは数年以内と推測されている。




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