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2013.11.16

 シリア化学兵器、国外廃棄を決定=国際機関 

カテゴリ国連 国際機関出典 時事通信 11月16日 電子版 
記事の概要
オランダ・ハーグにある化学兵器禁止機関(OPCW)は15日、シリアの化学兵器を国外に搬出して廃棄する計画を決定した
コメント
シリアの化学兵器問題では、化学兵器の製造施設の破壊(運用機能停止)は終わったようだ。

幸い、シリアの大部分の化学兵器はバイナリー化され、安全に処理作業ができることがわかった。

バイナリーとは無害な2種類の化学物質に分けて保管し、使用直前に混合させて有毒ガスを発生させる方式である。

これは有毒な状態で長期間保存すると、液漏れなどの事故や発射時の事故のよって味方に被害が出ることを予防するためである。

多くは発射時の衝撃で、弾頭内の二つの薬剤の隔壁が破れて、混合される方式が多い。(使用の事前に混合させて弾頭に注入させるものもある)

しかしシリアには、バイナリー兵器ではなく、猛毒な状態で保管されている化学兵器もあり、それをシリア国内ではなく国外に持ち出して処理するというものだろう。

そのような無害化施設がシリア近隣にあるならいいが、もしなければどこかに建設することになる。

そのような技術は欧米でいくつかの会社が行っている。日本が中国に遺棄した化学兵器の処理を行うとき、各国の毒ガス処理会社からプラントの売り込みがあったので覚えている。

シリアの化学兵器が安全に処理され、イランの核兵器開発がストップ(ウランの濃縮中止)すれば、今年の後半は悪いことだけではなかったと思う。




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