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2012.07.15

 前原氏「オスプレイ配備、党として反対」 ルース駐日大使に延期要請 

カテゴリ沖縄問題 出典 産経新聞 7月15日 電子版  
記事の概要
民主党の前原誠司政調会長は13日夜、米海兵隊の垂直離着陸輸送機MV22オスプレイの普天間飛行場(沖縄県宜野湾(ぎのわん)市)への配備について「万が一のことがあったら、日米安保の土台が大きく揺らぐ」と述べ、安全性が確認されるまでは、延期すべきだとの考えを示した。

都内で記者団に語った。

前原氏は11日にルース駐日米大使と会談し、こうした考えを伝達した。ルース氏は「日米同盟が大事だという観点からの提言は理解できる。本国に伝える」と応じたという。

前原氏は13日夜のBS朝日の番組収録で、米軍の現行計画について「一呼吸置くことが大事だ。はいそうですかと引き下がってはいけない問題だ」と述べた。

そのうえで、このまま計画を進めることには「党として反対だ」と明言した。

森本敏防衛相も同日のBS日テレの番組収録で、オスプレイが普天間配備後に事故を起こした場合は「日米同盟に今まで想像できなかったような大きな亀裂が入る」との認識を示した。

自民党からも延期論が出ているが、オスプレイ配備は日米安全保障条約の事前協議の対象ではないため、日本側が拒否する権限はない。

米軍はオスプレイを7月下旬に岩国基地(山口県岩国市)に一時搬入し、10月から普天間飛行場で本格運用する方針だ。
コメント
このニュースは2〜3日前に聞いた。しかし今は新聞を読むこともままならぬ環境にある。一昨日の夜は、ホスピスに入院中の母の血圧(最高血圧)が急に70台に下がって、病院から深夜に緊急呼び出しを受けた。

その後、家族と交代しながら様子を見たが、夜が明けて血圧は80台、90台と上がり、夕方までに110台に回復して、呼吸も安定した。とりあえず危機は脱した様だ。

しかし次の危機がくることは間違いない。すでに覚悟は決めている。

ところでこのニュースだが、前原氏と森本氏はこの発言の政治的な意味がわかって使っているのだろうか。

オスプレイの混乱はアメリカの世界戦略が主な原因ではない。アメリカ軍の太平洋軍司令官が指摘しているように、辺野古基地建設と同様な日本の国内問題であるからだ。

辺野古沿岸に新基地を建設することを強く主張しているのは日本の外務省である。外務省は米軍基地利権を拡大する意味で辺野古新基地建設を強行したい。すなわち省益のためである。

だからオスプレイの配備に反対する米軍基地運動は、辺野古との関連から外務省は一切の妥協が出来なくなている。外務省はアメリカ政府にも日本国内のオスプレイ反対世論に妥協することなく、計画通りに普天間配備することを求めていることは間違いない。

だからオスプレイと辺野古新基地建設が同軸の両輪となっている。そのことに気が付いて前原氏と森本氏は今回の発言しているのか。すなわち両氏は外務省の米軍基地行政(省益)と対決をしてでも、今回のオスプレイの配備を止める気概があるか問いたい。

単にオスプレイ反対運動の高まりを見て、自分の人気取りのための発言したなら、二重に国民を裏切ることになる。

普天間にオスプレイを配備させないことは、外務省の安保政策である辺野古沿岸に新基地を建設させない運動に直結していることを自覚して欲しい。外務省はそのように自覚している。

私はそのことを考えて、市街地に囲まれた普天間飛行場にオスプレイを配備することに一貫して反対している。

単に人気取りだけの反対派迷惑である。日米安保が米ソ冷戦時代の認識から、大きな曲がり角に来ていることを自覚すべきだ。




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