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2012.01.29

 在沖海兵隊1000人超 ハワイ移転案 オスプレイ24機や攻撃ヘリ15機も増強 

カテゴリ米軍再編出典 沖縄タイムス 1月29日 朝刊 
記事の概要
米国防総省が米軍再編で日本政府と合意した在沖海兵隊8000人のグアム移転計画のうち、少なくとも1000人以上をハワイへ移転させることを検討していることが分かった。

ハワイの有力紙「ホノルル・スター・アドバタイザー」が27日付1面トップで報じた。

米国は財政赤字削減のため10年間で4870億ドル(約38兆円)の国防費削減を決定。新たな米軍戦略の中で比較的軍事施設の整備が進むハワイが、アジア地域などをにらみ、重要性が増しているとの米国防総省の見方を伝えている

同紙は「ハワイの戦力は沖縄からの兵力移転が実現するなら(新たな)海軍の巡洋艦と、少なくとも1000人以上の在沖海兵隊を迎えることになるかもしれない」と指摘している。

海兵隊が現在の20万2000人から18万2000人に全体的に削減される一方、太平洋、アジア、中東地域を重視する米軍の戦略の中で、ハワイの海兵隊や海軍は強化されるとの国防総省消息筋の見方を示し、在沖海兵隊のグアム移転の代替案としてハワイが浮上していることを明らかにした。

同紙によると、ハワイは現在の駆逐艦6隻、フリゲート艦2隻、3隻の巡洋艦に加え、消息筋は海軍の太平洋でのプレゼンス拡大のため、巡洋艦を追加配備する可能性にも言及した。

海兵隊は、カネオヘ航空基地などに1万1700人を配属。2012年から18年にかけて垂直離着陸輸送機MV22オスプレイ24機、攻撃用ヘリAH―1コブラ15機などの配備を計画し、機能強化が図られようとしており、環境影響評価の手続きが進められている。

国防総省がハワイを在沖海兵隊の一部受け入れの選択肢として検討する背景には、グアムでの受け入れにかかる財政負担が膨れ上がっていることに比べ、ハワイは軍事施設や米軍人用住宅などのインフラ整備が、比較的進んでいるという事情がありそうだ。
コメント
在沖海兵隊の撤退規模は、有事の際の司令部要員と事前集積施設の保守のための要員以外はすべて対象になるというが軍事常識である。

だから沖縄に残るのは、総員で1000人規模というところだろう。在沖海兵隊の戦闘部隊はすべて撤退する。

その行き先がハワイ島やグアム島、それにダーウィン(豪)や米本土のカリフォルニア洲になる。

沖縄にある海兵隊の北部訓練場のジャングル戦闘訓練施設だが、どう見ても規模が小さすぎて実戦を考えた訓練場ではない。幼稚園のお砂場のように見えてしまう。

だからダーウィンの近くか、東南アジアのどこかに広大なジャングルを借りて、新たなジャングル戦訓練施設を作ることになると思う。

だから米海兵隊が北部訓練場を返還すれば、軍港のないキャンプ・シュワブは必要なく返還が可能になる。

夜は夜明け前が一番暗いという。今の沖縄は夜明け前の一番暗い時だと思う。やがてアメリカ側から在沖海兵隊の撤退が発表され、辺野古基地建設もアメリカ側からキャンセルされる。さらには朝鮮半島情勢を見ながら普天間飛行場の返還も公表されるだろう。

もう、いくら日本の外務省が引き留めても、米軍は新戦略に沿った再編計画と財政再建(国防費削減)のために海兵隊は撤退していく。

その衝撃が沖縄を襲うことは間違いない。それに備えて沖縄は覚悟と準備を怠りなく。




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