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所長
神浦元彰
軍事ジャーナリスト
Director
Kamiura Motoaki
Military Analyst

English Column of This Month!VOICE OF Mr.KAMIURA

Re:メールにお返事

皆さんから頂いたメールの紹介や質問内容に関してのお返事をご紹介します。ご紹介に際しては、本人からの要望がない限り、必ず氏名、E-mailAdress等は非公開と致します。また、 メールを送っていただいても、必ず掲載するわけではありません。またEメールで添付された資料は、発信人が特定できたもの以外は開きません。ウイルス対策のためです。御了承ください。

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2012.05.12

 韓国と日本の軍事バランスについて 

届いたメール
5月10日の「F35戦闘機:価格高騰に政府苦慮 値下げ交渉難しく」の神浦さんのコメントに質問があります。

以前、Bostonから、お酒やランニングの件でメールをしたものです。いろいろな情報が飛び交う中で、軍事的な側面から、日本や世界の動きを的確に解説されるこのサイトで、勉強させてもらっています。

今回は、軍事の素人から、軍事の質問です。

神浦さんのコメントに、”いくら日本と韓国が準同盟国でも、隣り合った国同士が拮抗した軍事力だと、互いの政策の違いや外交問題が逆に対立を高めることがある。”や”韓国軍は、朝鮮半島の統一後に備えて、隣接する中国軍と軍事バランスをとるために軍事力の強化を急いでいる。”とありました。

質問−1;

一般的に、隣国同士が拮抗した軍事力の場合、不安定になるのでしょうか? 隣国のどちらかが、同等、あるいは、それ以下で満足しないと、永遠の軍拡競争になると思いますが。敵対関係と同盟関係では、異なる話になるのでしょうか?

質問−2;

韓国・日本の関係に絞って。韓国は、日本より下の軍事力で満足なのでしょうか? 日本が上になるような軍事関係は、アメリカの希望に基づいているのでしょうか?

以上の2件の質問です。軍事常識ですと切られると、素人は頼る所が無くなってしまいます。

お忙しいと思いますが、素人に分かるようにご説明頂けるとありがたいです。

最後に、ランニングなどの運動の維持は、アスリートを目指しているわけで無い、神浦さんや私の場合は難しいですね。

お互い、元気に仕事ができ、元気にお酒が飲める健康維持が目的だと思いますが、お互い歳に負けずに、頑張りましょう。少し太り気味が気になるBoston滞在のおっさんより。

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2012.05.12

 グアム移転、グアムのアセスメントの最終案は2014年 

届いたメール
2012年5月11日号のグアム新聞です。

「移転規模縮小に伴うアセスメント 最終案は2014年までに公表」

エディ・カルボ知事と米国防総省・海軍省ジョイント・グアム・プログラム・オフィス(JGPO)のエグゼクティブディレクター、ジョー・ルドヴィッチ氏が記者会見を行い、グアムに移転する在沖縄海兵隊5,000人のうち約6割の3,000人がローテーション配備されるとし、家族数も計画当初の1万2,000人から1,300人に減ることを明らかにした。

こうした在沖縄米海兵隊のグアム移転規模の縮小に伴い、ルドヴィッチ氏は新たな環境影響評価(アセスメント)の方法書作成(スコーピング)に着手し、2014年内に最終案を公表するとの見通しを示した。

そのため、海兵隊基地や実弾射撃練習場の建設場所などを定めた決定事項報告書が完成するのは2015年初頭になるという。

「これまで我々が行なって来た、移転に伴う環境、文化、経済社会や交通へのインパクトの調査全てを一新することになる」と同氏。同氏は海兵隊基地建設地の選定候補地として、これまでの計画にあるフィネガヤンのほか、バリガダ、アプラ、アンダーセンの名を挙げた。

カルボ知事は、米軍再編計画進行に対する歓迎の意向を示す一方で、インフラ整備費の負担費用の枠組みが示されていない点に懸念を示した。

「日米政府間では(移転事業が)明確なものとなっているかも知れないが、我々のコミュニティーに影響を及ぼす懸念については曖昧さが残る。しかし、規模が縮小された現時点での計画の方がオリジナルの米軍再編計画で見積もられていた『急激な成長、増加』よりもグアムにとって健全なものになるだろう」と述べ、2014年までに人口が7万9,000人増加するとされていた当初のプランがグアムに与える影響の大きさを指摘した。

一方、米国防総省のロバート・シェア副次官補も米軍メディアのインタビューに対し、「在沖縄海兵隊のグアム移転は今後2〜3年以内に開始する」との方針を示した。

しかし、シェア副次官補は「移転の完了時期を明確にするのは困難」と述べ、海兵隊員やその家族らの生活環境などが整うことが移転の条件になると強調した。

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これからは、日本政府のグアム関連予算に、細心のチェックが必要な気がします。

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2012.05.03

 デジタルの影武者が活躍する時代がくる 

届いたメール
米国が北朝鮮の電波をジャックしてウソの報道を可能、というお話興味深く読ませていただきました。

今の若い世代にとって「非常に精巧なニセの音声をデジタル的に合成する」というテクノロジーは非常に馴染み深い技術ですので、今回のお話は意外とすんなり理解されるような気がします。

『初音ミク』というのを御存知でしょうか。2007年に札幌のベンチャー企業から発売された人工的な歌声をコンピュータ上で合成するソフトウェアですが、これが一種の架空のアイドル(バーチャルアイドル)として非常に大きな人気を持っています。歌は合成、姿もCGのまったく作り物のキャラクターなのですが

http://www.youtube.com/watch?v=rqg4Eun7fgs

この動画のように、数千〜数万人のファンを動員するコンサートを開催したり、音楽売り上げランキングで上位に入ったりするなど非常にポピュラーな存在で、市場規模は全体で100億円等とも言われています。

やや手間がかかるものの、アマチュアでもコンピュータ上で人間のように歌を歌わせることができます。

http://www.youtube.com/watch?v=C_kR4fxo2SI
http://www.youtube.com/watch?v=PUr15HBFVWE&feature=fvwrel

こうした技術は民生用としても非常に可能性が大きいみたいで、今後ますます発展していきそうな雰囲気です。

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2012.05.03

 北朝鮮のウラン原爆(核実験)について 

届いたメール
浦様、ご無沙汰しております。00です。

5/1 What’s New の『韓国紙が報じる 北が週内にも核実験、ウラン型爆弾か』記事について質問があります。

この記事での、高濃縮ウランを使用するウラン型爆弾とは、要するに広島型(砲身方式)と理解してよいのでしょうか。それとも、ウランを使用する長崎型(爆縮方式)なのでしょうか。

このどちらかによって、今回北朝鮮が予定する核実験の意味が全く異なってくると思います。

広島型は、製造効率・反応効率とも著しく悪いですが、ウランはプルトニウムに比べて取り扱いが容易で、かつ原爆開発で最大の難関となる爆縮レンズが不要なので、少ない初期投資で、より低い技術水準でも開発できます。

広島型原爆は確実に爆発するので、一般的に核実験は不要です。むしろ、ちょっとした事故でも簡単に爆発してしまうため、安全性に問題があるほどです。

広島型であるなら、北朝鮮は本来不要な核爆発を自国内で起こして、放射能汚染地域を作ってでも、核を保有したことを証明したいのだ、ということになります。

また軍開発当局が、どんな失敗も許されない状況に追い詰められているのかもしれません。

この場合の米韓の挑発とは「お前には広島型がお似合いだよ」という意味でしょうか?

長崎型であるなら、北朝鮮はより高度な核技術を保有していることになります。

失敗する可能性もかなり高いでしょう。この場合の挑発の意味は「どうせ無理だろ?」という意味ですか。

米韓中露の反応も気になります。より詳しい情報があれば、教えていただければありがたく存じます。

これから休む暇もなくなりますね。お体に十分お気をつけて、ご活躍を期待しております。

PS アッコにおまかせの神浦特集、拝見・録画させていただきました。これで一般の人々にも有名になりましたね。善哉々々。

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2012.05.01

 海外の日本大使館は勝手すぎます 

届いたメール
神浦さん

大変ご無沙汰しています。かなり前にアメリカ・ミネソタ州から何度かメッセージを送ったことがある00です(今は、ミネソタ州の大学院生活を終え、ワシントンDCにある非営利の教育政策運営機関で働いています)。

今回、久々にメッセージを送ろうと思ったのは、海外の日本大使館についてです。

私は以前ミネソタ州に約9年住んでいて、幸運にもパスポートの更新は、年に(当時は1−2年に)一回、領事館出張サービスなるものがあり、ミネソタ州のある所まで来てくれたので、休み等を取らずにパスポートの更新はできましたが、これに関連してアメリカの日本総領事館などがふざけた例があるので一つお伝えします。

世間ずれした生活・・・と神浦さんが仰る通り、アメリカにある大使館、総領事館のスケジュールを確認した時(一応、ネットを見れば公表していますが)、アメリカで働いているのに、なぜか領事館等の休みが、アメリカの祝日はもちろん、日本の祝日まで休みになっていることに大変呆れてしまいました。

ミネソタに上記の出張サービスがあったから良かったものの、他の州に住んでいる日本人はパスポートの更新は、日本に一時帰国した際を除けば、アメリカの大使館、総領事館に(わざわざ休みをとって!!)行かなければいけません。

アメリカの祝日なら分かりますが、無意味な日本の祝日まできっちり休み、平日のお昼休みもきっちり1時間も取り(もちろんその時間帯は行っても開いてないので、昼休みを利用して訪れることは無理)、パスポート等に用件がある人は、必然的に有給をとっていかなければいけません(土日も全て例外なく休みになっているので、アメリカにいる日本人にとっては、不都合極まりなく、自分たちのことだけ考えていることが、このようなスケジュールだけ見ても、分かります)。

アメリカの祝日だけなら交通機関の関係上理解できますが、日本の祝日まで休み、しかも仕事は朝早いわけでなく、夕方にはきっちり閉まります。

後、留学中に良くいろんな大学院生から聞いたのは、

「官僚として来ている留学生」のあり得ない待遇の良さ。学費、生活費が我々の税金でカバーされているのはもちろん、これだけなら勉強ですが、日本では仕事扱いになってるらしく(←これは当時友人から聞いたので、確認はとっていませんが・・・)、学費&生活費以外にも仕事として給料(それはそれに相当するお金)までもらっているので、自費で留学している我々には憤りを通り越して、呆れかえります。

というわけで、久々のメールで当時かかえていた不満を爆発させてしまいましたが、神浦さんの仰る、本にでもまとめたら面白いと思います(というか、怒りが爆発する可能性もありますが・・・)。

ちなみに、余談ですが、現在幸運にもアメリカの全米規模の教育改革を管理・運営する仕事を日本人であるにも関わらずやらせてもらっていて、アメリカの各州政府の教育省のトップレベルの人たちと交流する機会が多く、「(悲しいことに)日本は官僚を含む公務員がだらしないけど、アメリカはしっかりしているなあ・・・」と関心しつつも、日本の現状に嫌気が差しますが、なんとか頑張っています。

アメリカは公務員のような税金で賄われている所は、お金のチェックが(日本とは比べ物にならないくらい)厳しく、アメリカの州政府では(全州ではないにせよ)名前と役職、そして年収が公表されているので(州政府のページで検索すると全て分かります)、日本のような無駄に税金を使えない状況で、日本も情報公開をアメリカのように情報公開を徹底したらよいのに・・・と思ってしまいます。

ともかく、アメリカの教育改革に携わる仕事をしながら、昼休憩には昼食を食べながら、I-phoneで神浦さんのホームページをチェックしている毎日です。

というわけで、メッセージ長くなってしまいましたが、お体に気をつけて、軍事ニュースの更新、一日も長く続くことを期待しています!!それでは、失礼します。

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