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所長
神浦元彰
軍事ジャーナリスト
Director
Kamiura Motoaki
Military Analyst

English Column of This Month!VOICE OF Mr.KAMIURA

Re:メールにお返事

日本や世界で現在進行形の最新の軍事情報を選別して、誰にでもわかるような文章で解説します。ホットな事件や紛争の背景や、将来の展開を予測したり、その問題の重要性を指摘します。J-rcomでは、日本で最も熱い軍事情報の発信基地にしたいと頑張ります。(1999年11月)

2010.05.25

 魚雷は古い兵器ではありません  

届いたメール
(神浦・・・この方は魚雷の件でメールを頂いた同じ方です)

>長魚雷は古い兵器ではありませんか

>対艦ミサイルの発達で今は長魚雷は配備されなくなってきていると聞いています。

それは水上艦が使用する魚雷の話です。潜水艦が使用する対艦兵装は今でも長魚雷ばかりです。

短魚雷というのは文字通り対潜用の射程の短い、小型の魚雷です。

>魚雷と言えば短魚雷或いは誘導魚雷と考えてよいのではないでしょうか?

ここが誤解です。短魚雷も長魚雷も誘導魚雷です。いまどき無誘導の魚雷なんてほとんどありません。

>今回の事件のような小型の艦艇に長魚雷を近距離で使うとは思えませんし。

今回の事件で北朝鮮軍が使用したと言われているのは「CHT-02D」という形式の魚雷で、磁気信管使用の対艦用長魚雷です。回収された破片から判明しています。
コメント
軍事知識は知れば知るほど、よく考えられていると気がつきます。

極めて合理的です。兵器に限らず、古くても効果があれば使いますし、古い兵器に工夫を付け加えて最新兵器になることもあります。

魚雷はこれから新しい工夫の追加で、最新兵器に化ける兵器だと思っています。

水中を時速100キロ程度で推進する魚雷もロシアで開発されていると聞きます。長距離ミサイルと魚雷を結合させたものが出来るかもしれません。

魚雷をケースの中に収納して、相手の軍港の入り口付近に沈め、しばらくの間寝かせます。そして特殊な信号で活動を始めさせ、あらかじめ音紋をとっていた艦に命中するものも出来るかもしれません。魚雷と機雷を兼ねたような特徴です。

東京湾(横須賀港)の入り口付近で、某国の貨物船がこのような魚雷を仕掛ける可能性もあります。横須賀が母港の米空母ジョージ・ワシントンが狙われたら大変なことになります。

考えただけでも恐ろしくなります。
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