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New Files FEB 2003
このファイルには2003年3月分のWhat New!を保管しています
| 殉教者軍団とシーア派の分離を優先(3月31日) | [コメント]時間がないので簡単に書きます。まず南部のシーア派(全人口の5割〜6割)は基本的には反フセインです。しかしサダム殉教者軍団が村や町に浸透して、反フセインや米軍支持を口にすると殺されます。ですから、米英軍の当面の作戦はこのシーア派と殉教者軍団の分離です。そのためには、中・長期的には夜間外出禁止令をだしたり、地域の長老を訪ねて、大量の食糧などの貢物を与え、協力を乞うなどの方法があります。外国で戦う軍隊にはそのような訓練も受けています。しかし短期的には、補給線の周辺に戦力(今回は82空挺部隊など)を配備して警護するするしかありません。 さて殉教者軍団ですが、彼らは貧しいものから集められています。子供の頃に満足に食事もできない、学校にも行けなかった貧しい階層です。しかしウダイの作った殉教者軍団に選ばれ、初めて裕福な生活(衣食住の保障)を体験しました。そしてフセインへの忠誠や、聖戦で死ねば殉教者として天国にいけると洗脳を受けています。そうです。昔あったイスラム暗殺教団と同じ構図なのです。彼らは喜んで自爆テロを行なうために組織されたのです。天国にいけるからです。 一刻も早く殉教者教団と南部のシーア派を分離しないと、アメリカ軍が受ける打撃は大きくなります。結局のところは、南部シーア派の人たちには、殉教者軍団と戦うように仕込むことが大切なのです。米英軍がそのことに失敗すれば、この戦争に勝ち目はありません。 |
| 米英の補給戦 苦境 空腹・沈滞 食事切れ燃料も不足 (朝日 3月30日 朝刊) | [要約]米英軍が補給に苦しんでいる。300キロ以上に延びた補給戦は、途中で「サダムの殉教者軍団」からの攻撃を受け、輸送トラックが引き返すこともあるという。また砂嵐のために輸送ヘリも飛べず、最前線の部隊では食糧や燃料が不足して、行動に沈滞する様相も見せ始めた。米英軍はこれから補給路の改善を行なうために、虎の子の第82空挺部隊を投入することにした。 [コメント]まあこれで米英軍の地上軍は数日間の再編が必要になる。第3師団や空挺部隊が補給路確保に動き出すが、300キロ〜500キロに延びた補給路を立て直すには、大幅な意識改革に基いた作戦が必要になる。輸送中継基地の設置、飛行場の建設、各種センサーの設置などである。これがハイテク化された第4師団なら、防御センサーなどの設置が非常に効率よく行なえるのであるが、第3師団にそれを期待しても無駄だ。 ところでこの間の米英軍の攻撃だが、決して休むようなことはない。(一部、先日の解説と重複します) まず猛烈な空爆である。砂漠に塹壕を掘って展開しているメディナ機甲師団には、B−52爆撃機や多連装ロケット弾の絨毯爆撃(砲撃)が襲う。さらに戦車や装甲車など車外の兵士にはクラスター爆弾が襲ってくる。米英軍はこれらの戦果の確認を行ないながら数日間続けるのである。。 イラク機甲師団の歩兵に携帯式対空ミサイル(携帯SAM)が使えなくなると、こんどは低空でA−10攻撃機やアパッチ攻撃ヘリが襲い掛かることになる。(主として夜間攻撃)。このようにメディナ機甲師団を空から壊滅させて、米軍のM1A2戦車やM−2ブラットレー戦闘装甲車がこの戦場に入ってくる。すでにイラク軍が壊滅している戦場になぜM1A2戦車が来るかといえば、敵の反撃を撃退し、この一帯の支配権を確立するするためである。今のカルバラの戦闘はまさにこの通りである。テレビや新聞では見えない戦争だが、バグダッド南部では熾烈で激しい戦争が行なわれている。 制空権を確保するという重要な意味がこれでわかると思います。 |
| 今朝は3時起きでした。昨夜は沖縄の「ケーブルテレビ」に電話出演しました。(3月29日) | [コメント]今朝はTBSの「サタデーずばッと」に出演のため、3時に起きました。そのため、まだ新聞は届いていません。これで今週の生出演は終わりです。 昨夜は沖縄の友人達がやっているケーブルテレビの番組が最終回ということで電話で参加しました。沖縄では、イラクの次は北朝鮮ということで、イラク情勢を深刻に見ているように感じました。できるだけ早く、イラクの戦争が一段落すれば、沖縄に行って講演会を行なうことを約束しました。 沖縄はもう基地反対や賛成で争っている場合ではありません。沖縄の米軍(海兵隊)は朝鮮半島危機が消滅すれば、さっさと沖縄から撤退していきます。その北朝鮮危機が北朝鮮の消滅と統一で無くなることは時間の問題です。はやく次のことを考えて行動を起こさないと、沖縄は新しい世界の潮流に取り残されてしまいます。 またイラク戦争のことで緊急のオフ会を開催してくれというメールも届いています。今は忙しくて時間が取れませんが、かならず近日中に、東京と沖縄でオフ会を開催できるように準備します。もちろん参加費は無料です。楽しみにしていてください。 では、行ってきます。 |
| (2)アメリカ軍の誤算と戦争の長期化 (3月28日) | [コメント]私は簡単に「たたく(攻撃する)」とか、「なぎ倒す」とか「とどめを刺す」などの言葉を使いますが、このような言葉に慣れていない人には不快感を与えるような気がします。その言葉の意味は言うまでもなく人を殺すという行為を指してします。それをゲームをやるように、簡単な言葉で表現することにとまどっています。これからは言葉にも少し気をつけようと思います。 さてイラク戦争はアメリカの誤算で長期化の様相を見せ始めました。まず第一の誤算はトルコから第4師団を投入できなかったことです。北部からの圧迫が行なえなかったので、南部からの攻撃に迫力を欠いてしまったようです。まさかトルコが駐留を反対するとは予想していなかったと思います。次に南部シーア派の反フセインといった反乱が起こらなかったことです。アメリカは解放軍になることに失敗しました。ですからフセインの特殊部隊に補給線を襲撃されてしまったのです。さらに共和国防衛隊が予想以上に戦っていることです。明らかに敗戦が予測され、兵器の質でも劣っている共和国防衛隊が、これほどまで米英軍を相手に戦うとは思っていなかったと思います。 それに砂嵐です。カルバラを攻めている大事なときに、猛烈な砂嵐でアパッチ攻撃ヘリやA−10攻撃機を使えなかったことです。これは誤算というより、気象予報官の判断ミスかもしれません。砂嵐の発生と期間を見誤ったようです。 イラク軍は米陸軍の第4機械化歩兵師団が、クエートに到着して進撃を開始する数週間の間に、特に砂嵐の時期を狙って米英軍に攻撃を仕掛けてくると予想しています。晴天なら米英軍の航空戦力によって撃破されてしまうからです。 昨日、イラクの航空地図を見ました。するとクートに空港があることがわかりました。クートはバクダッド攻略の最重要地点になるでしょう。今、クートに向かって米軍の海兵隊が進撃しています。そして途中の道路の周辺には、多数のフェダーイン・サダム(サダムの戦士)が潜入しています。大変な激戦が予想されます。なぜならフェダーイン・サダムには航空戦力はほとんど通用しません。 まもなくカルバラはアメリカ軍が占領します。しかしクートをめぐる戦いは熾烈になります。北部への展開はカルバラとクートの戦闘が終わり、一息ついてからの作戦と思います。ですから昨日の北部への空挺部隊1000人の降下は、宣伝の色彩が濃い作戦といえます。北部のイラク軍を南部に移動させないために脅しをかけたのです。 |
| (1)アメリカの誤算と戦争の長期化 (3月28日) | [コメント]今朝も4時半に起床しました。昨日は夜の8時半にFM局のJ−Weavに行きました。しかしこれが私の勘違いで、昨日は出演の予定はないことがわかりました。大恥をかいてしまいました。でもせっかく来たのだからと、そのままスタジオで出演しました。放送はヨルダンのアンマンにいるカメラマンと話をする企画でした。たまたまそのカメラマンを昔から知っていて、放送が終わって、電話でアンマンの状況を詳しく詳しく聞くことができました。アンマンでお酒が飲めるか、治安部隊は恐いかなど、放送では聞けないことです。それから放送が終わって、「今日のギャラは結構ですから」と言い訳して帰りました。 本日は「なぜ、アメリカは誤算したのか」、「どのように長期化するのか」をテレビなどなどで話すことになります。朝の8時過ぎには一旦帰宅しますので、そのあたりの話を書いてホームページを更新します。 本日は野球放送のため、夕方の出演がお休みになりました。ちょっと休むことができます。南部の補給線を守る戦いと、カリバラをめぐる攻防戦、それに間もなくクートでの戦いが始まります。クートには飛行場があります。もしここを海兵隊が占領すれば、首都バクダッドに向けて将棋の「飛車」を打つほど強い影響力を持ちます。アメリカ軍にとって幸いなのは、天候が回復したことです。これで戦車キラーのA−10攻撃機やアパッチ攻撃ヘリが投入できます。B−52爆撃機を使って猛爆のあと、空母艦載機が飛来してクラスター爆弾で戦車周辺の歩兵(携帯式対空ミサイル)を倒します。そうしてA−10やアパッチが戦車にとどめを刺します。 かわいそうなほど、イラク軍の機甲(戦車)師団は壊滅されてしまいます。空を支配するということは、これほどの絶対優勢権を持つことなどです。 それでは行ってきます。 |
| バスラで反フセイン派暴動 政権幹部を拘束 (サンケイ 3月27日 朝刊) | [コメント]今朝は4時に起床する予定でしたが、4時半に取材の電話で起こされました。あと15分で迎への車が到着します。ちょっと疲れが出てきました。声がかすれて心配です。 皆さんから多くのメールを頂いています。全部、必ずその日に読んでいます。しかしここに掲載したり、お返事をだすことができません。申し訳なく思っています。土日には少し時間が取れるので、かならず今までのメールを掲載するように頑張ります。 昨日はニュース+ワンのスタッフの方に、「神浦さんのコーナーは視聴率が伸びている」と言われました。理由を聞くと、「わかりやすい説明が視聴者に受けている」そうです。このホームページでわかりやすい説明を心がけてきたので、その成果が出たと思います。 本日はバスラの戦闘を分析することになると思います。米英軍はまさにバクダッドで市街戦を避けて、市街地を制圧する作戦をバスラで実践したと感じました。 もう少しすると、多少の時間がとれると思っています。マスコミのかたで電話が通じなくて困っている方、本当に申し訳ありません。これほどマスコミの取材がすごいことは想像してしていませんでした。少しずつ、自分の環境を整えています。来週は、もっと取材に協力できると思います。 とにかく今は、バグダッドの周辺都市を共和国防衛隊が押さえています。この部隊と米英軍は熾烈な戦いを行ないます。バクダッド市街戦はありません。しかし周辺都市の戦いこそ、フセイン軍との決戦場なのです。この重要性を理解してください。 それでは行ってきます。 |
| 米軍、快進撃。カルバラ制圧へ。本日も3時半起きで頑張っています。(3月26日) | [コメント]カルバラのメディナ機甲師団の攻撃方法について解説します。機甲師団は戦車数が250両で兵員が1万人といわれる最強師団です。しかしそれはイラン軍のような部隊を相手にした話しで、アメリカ軍のような部隊には通用しない言葉です。 この部隊は戦車を砂漠に曝すと、すぐにアパッチ攻撃ヘリのヘルファイア対戦車ミサイルの餌食になります。そこで車体を砂の穴に隠し、砲塔だけを出した状態で配置します。しかしこれでは戦車の持つ機動打撃力を失うことになります。しかしそれ以外に対抗できる方法がありません。 これに対して米軍は、夜間にアパッチやA−10攻撃機といった航空機で襲撃します。戦車の上部は車体を軽くするために薄く作られています。そこに20ミリや30ミリの機関砲を発射します。弾丸は上部を突き抜け、内部で破裂します。車体内部の戦車砲弾が爆発して、戦車は大破します。しかしそれ以前に、戦車が布陣した陣地にB−52爆撃機や、空母艦載機の空爆が行なわれます。その空爆で壊滅した戦車部隊に、アパッチやA−10攻撃機がとどめを刺すのです。米軍・第3歩兵師団の戦車部隊が到着すると、そこは戦車の墓場のような光景を目にすると思います。 しかしそれでも米英軍は、カルバラ市内に立てこもって戦うイラク兵士と市街戦を行ないません。限定的・制限した攻撃で、敵の戦闘力を徐々に奪う攻撃を行ないます。市街戦ではあまりにも敵味方に被害が大きいからです。 米英軍は戦史上、もっとも損害(戦死者)の数が少ない戦争を行なっています。まさにRMA(軍事革命)の有効性が証明された戦争です。 米軍はまったく不利な戦争を戦っていません。現実はまったく逆です。心理戦に惑わされないように気をつけてください。 本日も3時半に起きました。これから日テレに向かいます。7時からズーム・・・にでます。本日はその後の番組にも出演する予定です。 子供が春休みになりました。それで夕食とお昼ご飯を作りに家に帰っています。軍事評論家(兼)主夫はがんばっています。 それでは行ってきます。 |
| 米軍、共和国防衛隊と交戦 (3月25日) | [コメント]米英軍がイラク共和国防衛隊などと交戦しています。これはバグダッド包囲網を築かせないための戦闘で、バグダッド周辺100キロ〜180キロの都市で起こると予想された範囲です。またナーシリーヤで起きた米兵襲撃(捕虜の確保)は、ゲリラというより後方かく乱の任務をもつ「サダム・フェダイーン」(サダムの戦士)と呼ばれる者たちの作戦で、後方の比較的に弱い兵站線を狙ったものです。彼らが正面で戦うことはありませんし、米英の正規軍ならこれを排除することも可能です。 バグダッド周辺都市の戦闘は、米英軍は急がないで慎重に戦いを進めます。そして絶対に気をつけることは、イラク兵を追ってバクダッド市街に立ち入らないことです。共和国防衛隊の次の任務(地方都市防衛の次)は、米英兵をバクダッド市街におびき寄せることだからです。 次に問題になってきたのは、第3歩兵師団がイラク北部に展開するためには、2つの大きな川を渡河しなければならないことです。しかしまだ第4師団は海の上です。彼らがクエートに到着するまでに、慎重に第3師団の主力を北に移すと思います。 まだまだ戦争は初期の段階です。 本日も4時起きで、あと10分(5時半)にはテレビ局に向かいます。今週は朝のズームインにはすべて出演する予定です。昨日は忙しい合間をぬって、娘の卒業式(小学校)に出ることができました。感動しました。イラクの子供達が戦火に怯えることなく、元気に勉強ができることを祈りつつ、イラク戦争の解説を行ないます。 |
| 米英軍 バグダッドに迫る 包囲戦に向け戦力集中 (3月24日) | [コメント]今日、明日にでも、米英軍はバクダッド近郊100キロに到達します。これでバクダッド包囲網を築くことになります。快進撃を続けた第3歩兵師団は、次にバクダッドを大きく西に迂回して、北部に移動します。そこで強固な北方包囲網を築き、北部地帯を制圧します。そしてトルコから船で回ってきた第4師団を迎え、南部からの攻撃を開始します。 第4師団は世界最強のハイテク師団です。このことを忘れないでください。世界最強にハイテク師団が、新しいタイプの戦争を実験します。 すいません、これからテレビ局に向かいます。以上のことは非常に重要なので忘れないでください。繰り返し言いますが、バクダッド市街戦はありません。 |
| 南部の要衝 バスラ掌握 米英軍、南部油田地帯確保(各紙 3月23日 朝刊) | [コメント]ついにトルコ沖に停泊していた米軍の第4歩兵師団を載せた船が動き出した。トルコからのイラク北部への進攻をあきらめて、ペルシャ湾に向かうことになった。ペルシャ湾に移動して、イラク南部から第3歩兵師団の後続部隊として、イラク戦争に参戦することを決定したようである。クエートから進攻した第3歩兵師団が快進撃を続けたので、イラク北部の制圧を第3師団に譲り、第4師団はイラク南部を固める作戦に移ったようである。 南部の都市バスラでは、まだイラクの治安部隊(軍隊ではない)の抵抗が続いているが、米英軍は市街戦を避けて市内に入っていないようである。とにかく市街戦は徹底して避ける方針がこれで確認された。 つぎはバスラからバグダッドに至る主要道路の確保である。すでにナーシリーヤは制圧されたという情報がある。その北にあるサマーワで激戦と報じられている。空中機動部隊(ヘリ部隊)の第82空挺師団がユーフラテス川の要衝を襲い、そこに第3歩兵師団の一部が合流する可能性がある。とにかく早い。精密誘導の攻撃、空中機動を使った速攻、機械化歩兵師団の高速機動、あらゆる点で最新兵器や戦術の成果が証明されている。 しかしイラクの支配体制が存続している限り、バグダッド包囲網を作ることは間違いない。ここにきて最大の関心事は橋を落とさせないことである。チグリス・ユーフラテス川にかかるどれだけの橋を確保できるか。空挺部隊や米軍海兵隊の作戦能力が試される。 イラク北部のトルコ軍進撃は、クルド人の反攻より、アメリカの怒りを買う危険がある。フセイン後のイラク情勢にまた大きな不安定要因が加わった。 ところで昨日は、テレビの生出演もなく、丸一日自宅でゆっくりできた。過労気味の体力・気力も回復した。明日からの激務にも耐える自信がわいてきた。 イラクの次は北朝鮮問題があることを忘れないように。今回のイラク戦争は北朝鮮に深刻なショックを与えているようである。まさに北朝鮮のMIG−29戦闘機が、米軍のRC−135偵察機に公海上の空でロックオンしたことが、どのような意味があったことを北朝鮮当局は身震いして知ったと思う。北朝鮮の瀬戸際外交など、子供の戦争ごっこぐらいしか意味がないのだ。 |
| バスラ軍守備隊、師団長以下降伏、イラク政府要人3人死亡説 米空挺部隊が西部の2空港を制圧 (3月23日 午前11時) | [コメント]イラク情勢が一気に流動化しました。今朝の情報では、バスラを守備していた第51師団が師団長以下8000人が降伏を申し出たそうです。また米ABC放送が、イラク政府の高官であるイブラヒム革命評議会副議長、ラマダン副議長、マジド元国防相の3人が空爆で死亡した可能性があると報じました。また、昨夜のうちに西部にある2ヶ所の空港を米空挺部隊が制圧したと報じています。 イラク軍はいずれも抵抗らしい抵抗を見せておらず、米英軍は比較的容易に攻略目標を制圧したようです。また南部の砂漠地帯をバクダッド方面に進撃中の第3歩兵師団は、昨日のうちに160キロを進撃してイラク領内深く進入し成功したようです。 これで米軍はチグリス・ユーフラテス川に沿ってバクダッドの至る、バスラ方面からの2本の幹線道路を制圧する作戦に移行すると思いますが、イラク軍の橋の爆破など遅延作戦を防止するため、一気にバクダッド北部の道路を第3歩兵師団によって切断する作戦を行なう可能性が高くなってきました。バクダッド北部100キロ程度の主要道路を押さえれば、イラク軍が遅延作戦でバクダッドに逃げる作戦を無効にできるからです。 さらにバクダッド北部には、第3師団が制圧した地域から、海兵隊や空挺部隊を迂回進撃させて、北部にあるキリクークなどの大油田を制圧する作戦をとることが考えられます。予定していたトルコから第4歩兵師団の南下が出来なかったためです。 まさに米軍はもの凄い進攻スピードでバクダッドを包囲しようとしています。昨日、今日、明日の戦いは、米軍史に残る砂漠の高速機動作戦になるかもしれません。それにしても、米軍機械化師団の進攻スピードはおそるべきものでした。 今日の午前中で、久しぶりにテレビや新聞を見て、日本でどんなイラク戦争の報道が行なわれているかわかりました。その中で、まだ米軍がこれから苦戦するという話や、間もなくバクダッド市街戦に突入するという仮定、やがてイラク軍がゲリラ化するという仮説には首を傾けてしまいました。 ニューヨークでは株価が高騰し、ドルが買われているようです。まさに世の中はイラク戦争の短期説を歓迎しているのに、日本では悲観的な長期説や苦戦説が多く語られています。 せめて戦争だけは、感情や価値観を超えて、冷静に現実を直視して頂きたいですね。この戦争は長期化しません。戦争の犠牲者は極めて少なくてすみます。 もうこの戦争後のことを考えてください。イラクに大規模な米軍が駐留し、親米国家を樹立するというこれからの問題です。それがこの戦争を考え、これからの世界を語ることなのです。 |
| やっと自宅に帰ってきました。本当に疲れました。(3月22日 深夜1時15分) | [コメント]今日、最後の放送の「今日の出来事」(日テレ)の生出演を終えて、やっと自宅に帰ってきました。夕食で残ったおかず(煮しめ)を肴に、一人でビールを飲んでいます。昨日は、ニッポン放送に向かうレインボーブリッジを渡っているときに、最初の空襲警報(バクダッド)を聞き(ラジオで)ました。これは大変なことになったと思ったら、ばっちり3時から日本テレビでつかまりました。すぐに4時から7時まで特番(ニュース・プラス1)の生出演でした。そのまま翌日のズームインをやり、さっきの「今日の出来事」まで日テレで2日間の大半を過ごしました。 別に日本テレビと専属契約をした訳ではないのですが、私の場合、最初につかまったところに拘束されます。ちなみに同時多発テロのときはフジテレビでした。湾岸戦争はテレ朝で、オウム事件は文化放送でした。今回は日本テレビだったようです。せっかく生出演で緊急に連絡してくださったのに、出演できなかった局の方にお詫びします。昨日は携帯を切るしか、生存できなかったのです。ごめんなさい。 さて、皆さんが関心を持っているイラクの戦況ですが、明日の午前中はスケジュールを入れていません。ですから、これから眠って明日の午前中に新情報を掲載します。 まだイラク戦争は始まったばかりで、たった1日しかたっていないのに、もう開戦後10日間も過ぎたよう感じがします。それだけ国連安保理やトルコ情勢の動きに神経をすり減らしていたからだと思います。とにかく、私は元気です。健康は大丈夫です。今日はもう一缶、缶ビールを飲んで眠ります。それでは明日。昨日と今日のメールを全部読みました。お返事がおくれてごめんなさい。それでは明日。おやすみなさい。 |
| 米英軍 続々イラク国境へ (サンケイ 3月20日 朝刊) | [要約]本日、10時15分にブッシュ大統領が突きつけた最後通告は期限切れを迎える。それに合わせてブッシュ大統領はホワイトハウスで演説を行なう方針である。この大統領の演説を前に米英軍15万人は続々とイラク国境付近に移動している。大統領の演説で一気に攻撃に入る見通しだ。 [コメント]今、午前5時である。本日は朝4時半に起きて、シャワーを浴び、朝刊に目を通している。5時半には自宅を出て、FM東京(ラジオ)に向かう。7時〜8時10分まで出演。それから9時から11時30分まで文化放送(ラジオ)、12時から2時半までニッポン放送(ラジオ)、3時半から日本テレビ、夕方5時からの「ニュース+1」からと、11時24分から「今日の出来事」まで日本テレビで待機と出演。その間に、8時20分からFM局のJ−WAVEに電話出演。明日は朝5時から「ズームイン」に出演となります。(テレビやラジオの出演予定を教えてくれというメールが多かったので、本日だけ特別に公開します。昨夜、うちの娘(小6)に話したら、「お父さん、自慢したいの」と嫌な顔をされました) さて本日は開戦のことで話題が一杯になるが、私の最大の関心事はトルコの国会事情です。早ければ本日(20日)にも、米軍駐留と上空通過許可案が再提出されます。これがなければアメリカはイラクと全面対決ができません。 昨日、ズームインで「バクダッドで市街戦は起きません。米軍はバグダッド市街戦を行ないません」と話したら、スタジオでどよめきが起こりました。全国的にも影響したようで、昨日はバクダッドで市街戦を行なわれるという報道が極端に少なくなりました。そりゃあそうでしょう。カンダハルで米海兵隊はタリバン相手に市街戦をしましたか。できないのです。米軍の装備ではできないのです。もちろん共和国防衛隊はバクダッド市内に米英軍を誘い込んで500万の市民を楯に、市街戦をしたいでしょうが、米英軍はそのわなに絶対にはまりません。 とにかく今日一日、がんばってきます。皆さんからのメールは読みましたが、今日は掲載する時間がありません。励ましや質問をありがとう。 それでは行ってきます。 |
| ブッシュ大統領が宣言した開戦は「48時間後」が迫る。(3月19日) | [コメント]ブッシュ大統領が開戦開始を宣言した48時間後が迫ってきた。日本時間の明日、午前10時15分が48時間後である。それからすぐにイラク空爆は始まるのか。 考え方は2つある。ひとつは政治的な攻撃開始である。ブッシュ大統領は最後通告の意味を重視して、定刻と同時に空爆を開始する可能性がある。しかし現地は明け方だからB−2爆撃機は使えない。防空レーダーに映らなくても、目視で存在を確認できれば撃墜される可能性があるからだ。だから空爆は巡航ミサイルを使って、水上艦艇や航空機からミサイルを発射することになる。そして夜になればやっとB−2の空爆が始まる。そして再び夜が明ければ、巡航ミサイルでの空爆が行なわれることになる。 もうひとつは軍事的な開始である。いよいよイラク問題は政治家の手を離れて、軍事組織にまかされた。軍事的な考えを言えば、明日はまず定時にバグダッド方面に電波妨害を出すことから戦争が始まる。バクダッドにいる各国の記者はホテルのテレビが見えなくなったと報告してくる。世界中が大騒ぎになる。そして深夜になると、B−2爆撃機の猛烈な空爆が始まる。そして夜が明けると、次は市街地を低空で巡航ミサイルが襲ってくる。市民や兵士の目に見えることで、巡航ミサイルの心理的な効果を期待した攻撃となる。 はたして政治的な開戦か、軍事的な開戦なのか、明日の10時15分にそのことが判明する。あなたはどちらと思いますか。私は少し軍事的な開戦に傾いています。しかし空爆は戦後の占領政策を考慮して、猛烈だが、極めて限定した目標になることをお忘れなく。すなわち心理戦の色彩が濃い空爆なのです。 |
| ブッシュ演説後の大騒動 (3月18日) | [コメント]やっとNHKの夜9時のニュースが終わりました。今は自宅です。今日の忙しさは尋常ではありませんでした。日本時間で午前10時にブッシュ演説が始まり、48時間という言葉の後に、電話が鳴り響きわたりました。新聞や雑誌のコメント依頼、ラジオの電話出演、テレビの生出演と、押し寄せる津波を泳ぎきるような一日でした。 とにかく米英軍が圧倒的に強いこと、しかしフセイン後に平和と安定が見られないことを話したつもりです。今日1日はなんとか乗り切りました。 明日は午前4時半に起きます。5時20分には迎えの車がきます。6時にはテレビ局で打ち合わせが始まります。7時台と8時台にズームイン・・・・に出演します。 まだ慣れないせいか、生放送中に怯えることがあります。でも数日すれば落ち着くと思います。更新ができない可能性がありますが、戦争ごっこの報道に振り回されないで、本当にこれからの平和のために日本はどうすべきか考えましょう。 このホームページはそのために作りました。とにかく私はこの激流の中で、自分を見失わないように頑張ります。皆さんも学校や職場や地域で、戦争と平和を考えてください。 |
| 米、安保理決議案撤回 本日、最後通告 早期軍事行動確実に (各紙 3月18日 朝刊) | [要約]米国と英国とスペインは、国連安保理に提出していたイラク攻撃決議案を取り下げることを決定した。これによって、イラクへの軍事行動は今週内にも始まることが必至になった。本日午前10時(日本時間)、ブッシュ大統領は武力行使にむけた全米演説を行なうことになった。イラク攻撃は数日の猶予(亡命準備)期間を置いて、米英軍に攻撃開始を命令する予定だという。 [コメント]いよいよ開始である。今まで、イラク国内でアメリカの最終態度を見極めていたイラクの反体制組織は、一斉に動き出すことが考えられる。先の湾岸戦争後では、フセイン反体制組織に武装決起を促しながら、蜂起を見捨てたアメリカを疑っていたからである。(それで共和国防衛隊に鎮圧され大虐殺を招いた)。 意外と早く戦争は終結する。これが私の今の感想である。フセインに忠実な共和国防衛隊も、元はといえば軍人である。みすみす死ぬことが確実な戦争はできない。千に一、万に一でも勝つ可能性があれば、優秀な軍人は戦うことができる。しかし今の米英軍とイラク軍を比較すると、その千に一、万に一がないのである。あまりにも米英軍の戦力がイラク軍に比べ圧倒的に強い。特にGPS爆弾(JDAM)の効果が絶大である。 今は一刻も早く戦争が終わり、この戦争の戦死者の数が少ないことを祈るばかりである。しかし問題はフセイン後である。イラクに20万人の米英軍が2年間(予定)駐留し、イラクに親米的な政権を作ることが何を意味するか。アメリカはアラブの石油を盗んでいる。アメリカはイラクにイスラエルのような国を作ろうとしている。そのような評価が定まれば、それこそベトナム戦争の再現ではないのか。そのあたりの現実をよく見て、日本はこの戦争への関わりを決めるべきである。 |
| 対イラク 米「決議なし開戦」強まる 3首脳、開戦にらみ協議 パウエル長官、「報道人にバクダッド退去を促す」 (各紙 3月17日 朝刊) | [要約]国連安保理にイラクへの武力行使容認案を提出している米、英、スペインの3カ国は、大西洋のアゾレス諸島にありラジェス空軍基地で始まった。この会談を終えたブッシュ大統領は、「17日が重大な決断の日」と記者会見で語った。安保理で9カ国の賛成票獲得は困難な中、ブッシュ大統領は最後の圧力をかけたと思われる。しかし開戦を急ぎたいブッシュ大統領は、安保理の武力行使容認決議を受けないまま、開戦を命じる可能性が高まった。パウエル国務長官は米テレビに出演し、個人的な忠告として「バクダッドにいる国連査察官や報道関係者に国外退去」を促した。 [コメント]アゾレス島での3首脳会談は、国内に8割を超えるイラク戦争反対の声を抱える英国とスペインの両首脳に、ブッシュ大統領が大西洋の島までやってきてギリギリの話し合いを続けた熱意という姿勢を見せるためにセットされた。 もはや開戦は時間の問題である。非公開を条件にここに寄せられたトルコ情報でも、トルコでは大量の米軍がイラク国境に移動するのを目撃できるという。 開戦が迫ってくると、バクダッドに電波妨害が仕掛けられる。これは米軍の電子戦機が行なうもので、これでバクダッドのテレビやラジオが雑音で使えなくなる。これが開戦のカウント・ダウンである。次に空爆は深夜に始まる。デエゴガルシア島から飛来したB−2爆撃機が、バクダッド周辺の軍事拠点にGPS爆弾を投下する。 夜が明ければ、巡航ミサイルが襲い掛かってくる。巡航ミサイルはバクダッド上空を低空で飛行し、心理的な効果を得るために夜が明けて使用される。 湾岸戦争では、戦略爆撃と戦術爆撃が長期化(45日間)実施されたが、今回はGPS爆弾の大量投入で、非常に効率的な爆撃が可能になった。そこで空爆は短期間に限定され、それも空爆と同時に地上軍が進撃を開始することになる。 戦況の第一の山は、いかに米英軍がバクダッド周辺(100キロ〜150キロ)の5〜6都市を占領できるかである。ここを押さえれば、急いでバクダッド市街戦を行なう必要はない。5月、6月の熱い季節も都市の機能で耐えることができる。 もはや米英軍の勝利が確実となったところで、フランスやロシアが停戦の調停交渉に動き出す。バクダッドの市街戦を行なうことなく、フセイン政権をイラクから追放(亡命)させることが調停の主目的になる。これで米国とフランスとロシアの関係は多少修復されるかもしれない。 そしてイラク国内から大量の生物・化学兵器が発見されて、米英軍の軍事行動の正当性が証明される。これがアメリカが描くイラク戦争の基本シナリオである。 しかし現実のところ、戦争はやってみないとわからない要素がある。もし、連日、大規模な砂嵐が続き、アメリカ軍の航空作戦に支障が起きれば最悪な事態である。もしフセインが生物・化学兵器を使用すれば、米英軍の進撃は熱砂の砂漠で停止する。これも最悪のシナリオとなってしまう。 本日、我が家では大量のインスタント食品や缶詰、それに冷凍食品などを購入することにした。忙しくて夕食が作れない可能性があるので、そのための準備である。夕食を作る私の仕事がイラク攻撃で免除されるわけではない。19日で学校の給食が終わる。20日から子供のお昼ご飯も私が作ることになる。イラク戦争と兼業主夫が共存できるか、とりあえずは、インスタント食品と冷凍食品である。忙しいときはいつも思うが、子供をラーメン好きにしていてよかった。 |
| イラク情勢 裁決断念なら緊迫 英外相「戦争の公算大」 (朝日 3月16日 朝刊) | [要約]本日、米国、英国、スペインの3首脳が大西洋のポルトガル領テルセイラ島で緊急の会談を行なう。しかし国連安保理で武力行使容認の修正案が可決される見通しがつかない。これによって米英は決議案の取下げを決断する可能性がでてきた。決議案が取り下げられれば、イラク情勢は一気に開戦に向かって動き出す。ロンドンのラジオ番組に出演したストロー外相は、「軍事行動の公算が極めて高くなってきて、大変残念だ」と語った。国内で反戦世論が高まっているブレア首相にとって、国連安保理の承認を得られず、開戦に踏み切ることは大きな打撃となる。 [コメント]ブッシュ大統領としては、トルコはどうした、米軍はイラク国境に集結したか、が最大の関心事と思う。これほど開戦間際まで混迷する戦争は見たことがない。まさに異常な戦争指導がおこなわれている。アメリカはこれでも開戦して、イラクのフセイン政権を倒しても、その後の世界情勢はさらに混乱することは必至である。まず国連がその力を失う。アメリカが孤立する。国際テロが激化する。アラブ世界で大混乱が生まれる。 おそらく冷戦終結後、これほどの混乱が起こることを誰も予測していなかったと思う。これは明らかにアメリカの誤算である。 私はもはや米国の戦争開始は時間の問題と思っている。しかし英軍が参戦するかは半々である。今週中の開戦は・・・・・避けれない。トルコがどのようになっているのか。「トルコを急げ」が米軍の悲鳴である。 |
| トルコ駐留へ米着々 国会承認見越し、物資の陸揚げ開始 (毎日 3月15日 朝刊) | [要約]米軍駐留はトルコ国会で、今月1日に否決されたにもかかわらず、すでに米軍の第4歩兵師団は軍用車両や軍事物資の陸揚げを開始している。またイラク国境付近には9ヶ所で、新たな米軍の「補給基地」を建設中で、トルコ政府は来週にも米軍駐留の国会承認を取り付ける意向だ。この米軍の動きは、トルコ軍のヒルミ・オッゾク参謀総長が、今月5日、「トルコだけでは戦争は避けれない。我々の選択は”悪い”か”より悪い”かを選択することだ」と発言し、米軍の受け入れを支持したことから始まった。国内政治に絶大の影響力を持つ参謀総長の発言で、トルコの米軍駐留反対デモはその規模が急激に小さくなった。 [コメント]テレビの日本の特派員が、トルコ南部に新設された米軍基地をルポしていたが、その基地には星条旗が掲げられていなかった。しかし確かに米軍の車両が並んでいた。まさにトルコ国会の承認を見越し、米軍の大慌てのトルコ移駐が始まっている。 一昨日、クエート国内の第3歩兵師団に従軍している今泉記者(日テレ)と話をした。現地ではすでに強い風が吹き初め、砂嵐も起きているそうだ。今泉記者がレポートした場所は、イラク国境から40キロの場所という。155ミリ自走砲の横で話していた。 そして本日の新聞各紙には、クエート地域で猛烈な砂嵐が米軍を襲い始めているというレポートが掲載されている。ペルシャ湾の空母さえも、甲板に積もった砂で離発着が一時中止されたそうだ。 このように一斉に砂嵐の情報が新聞に殺到したのは、現地の米軍が本国に砂嵐の脅威を伝えたい一心から仕組んだと思う。一日も早い「攻撃開始」を要望しているからだ。また、第3歩兵師団の国境付近の映像(取材)を許したのは、いかにも第3歩兵師団がクエートからバスラ方向に進撃すると思わせる報道である。私は第3歩兵師団はバスラに向かわず、開戦直後にサウジに入り込み、サウジ・北部のアラルに移動して、バクダッドを南西から急襲する部隊になると予測している。とにかくクエートの米軍は開戦準備がすでに整い、トルコ南部への米軍展開を待っている状態である。 バクダッド北部を第4歩兵師団が抑え、北部のクエート方向から米軍が進撃しなくては、バクダッドを圧縮することにならない。底の抜けたビンになってしまう。しかしこの開戦の遅れが、米軍に取り返しのつかない失敗を招く可能性を否定できない。 |
| ノドン発射時 新パトリオットで迎撃 自衛隊法改正検討 着弾なら防衛出動 (読売 3月14日 朝刊) | [要約]政府は北朝鮮から「ノドン」ミサイルが発射された場合、今年夏から配備が始まるパトリオット(PAC2改良型)で、日本領空内で迎撃を目指す。また首相の防衛出動命令がなくとも迎撃できるように法整備を行なう。またノドンが日本に着弾した場合は、1発目から災害派遣でなく防衛出動を行なう。そのような検討に入った。 [コメント]日本の防衛当局や米国防省は多少あせっている。いよいよ北朝鮮が崩壊しそうな雰囲気が強まったからだ。もし北朝鮮が消滅すれば、日本のMD(ミサイル防衛)参加なんて話は吹っ飛んでしまう。日本に弾道ミサイルの脅威がなくなるからだ。アメリカも北朝鮮がなくなると、次は中国やロシアの戦略核弾道ミサイルの脅威を共有しょうとは言いにくい。イラクや北朝鮮と騒いでいる今のうちに、自衛隊に対弾道ミサイルへの道をつけておきたいとあせっている。しかしそんな魂胆は国民に丸見えである。 この記事を読んでも、なんだ、パトリオットの改良型PAC2で弾道ミサイルを迎撃できるんだと思っただけ。それにもし北朝鮮がノドンを発射して、日本に向かっているのに、自衛隊が「首相の命令がないから(撃墜できるのに)撃てない」なんて誰も思っていない。自衛隊は必ず撃ちます。それに日本に北朝鮮のミサイルが着弾したら、それは明らかな直接侵略で日本は全力で反撃する。これは有事法制の問題ではなく、国家、民族の存亡に関する重大事である。(そのオーバー・リアクション(過剰反応)が怖いから、アメリカは日米安保条約で日本の代理攻撃を約束している) 多少でも軍事や兵器を知ると、すぐに戦争感覚(WARゲーム)で世の中すべてを見たくなる。しかし軍事の世界でも普通の市民の感覚が大切なのである。ブッシュ政権がイラク攻撃で国際世論を敵にまわしているのは、普通の市民の感覚が欠如して、軍事のことが露骨に出すぎているからだ。 アメリカが日本に期待しているMD開発は、中東のペルシャ湾に展開した米空母群や、湾岸諸国に駐留する米軍を守る戦域型・弾道ミサイル・防衛システムの開発資金を負担して欲しいことなのです。この基本原則を忘れると、へんなこじ付けを笑われることになります。 |
| トルコ事実上の米軍駐留 南東部の軍用空港 私服米兵が数百人 (朝日 3月13日 朝刊) | [要約]米軍のトルコ駐留は、今月初めにトルコ国会で否決されたが、イラク国境に近いトルコ国境付近に多数の米兵が移動していることがわかった。トルコの報道専門局NTVによると、10日、トルコ南部のインジクリク米軍基地から軍用トラック43台と、米兵を乗せたバス3台が南部のイラク国境方面に向かった。地中海に面したイスケンンデルン港からは20台の軍用トラックが南東部に向かった。また消息筋によると、トルコ南東部のディヤルバクル軍用空港に私服の米兵数百人が、数機の民間旅客機で到着した。しかしトルコ政府はなにもコメントしていない。トルコ政府は一度否決された米軍駐留案を修正した案を改めて提出する構えだ。 [コメント]やはりそうだったのかという感じである。イスケンデルン沖に到着していた米軍の第4機械化歩兵師団(15000人)は、近くのインジクリク米空軍基地に運ばれ、バスやトラックでイラク国境付近に移動していたのだ。もしトルコ政府が提出する再・米軍駐留案が決議されれば、一気にイラク領内に進撃する準備を整えている。仮にトルコ国会で否決されても、トランジット作戦(私が勝手に命名)でイラク北部からの進攻を行なうようである。 この体制が整えば、ブッシュ大統領は中東周辺の全部隊に進撃を命じることになる。もう国連安保理の動きは、対イラク戦争の開戦時期を推測する材料ではなくなった。 16日の日曜日、私が少年工科学校の生徒(15歳)として入校した日、大学を出て教官として初めて赴任された野口先生が、今月末をもって定年退職される。その野口先生と熱く語る会が横須賀で開催される。どうやら私も出席できそうである。 |
| 米、新決議案、再修正へ 期限延ばし多数派工作 (朝日 3月12日 朝刊) | [要約]米英スペインが国連・安保理に提出している対イラク武力行使決議案(修正案)を、多少期限を延ばすことを米大統領報道官が述べた。これは米国の多数派工作が難航しているためで、延長の期間は数日から1週間程度となる見通しで、1ヶ月延長は否定した。またパキスタンは新決議案の採決に棄権することを表明した。 [コメント]もはや米国は国連・安保理で可決に必要な9票を獲得する可能性はない。数日たとうが、数週間たとうが、ミドル6(中間派6カ国)が米国に賛成するとは思えない。反対と同様の意味を持つパキスタンの棄権は致命的でもある。(フランスの拒否権行使宣言も) ここにきてイラク攻撃は米英の独自判断で実施することになった。米国は最後まで国連の説得を試みたが、ついに説得できなかったという形の結論になる。 しかし本当はトルコへの米軍駐留が行なわれないことの時間稼ぎである。イラク攻撃を戦略的に見ても、イラク北部から米軍の機械化歩兵部隊(第4師団)が南下することは避けれない選択肢である。もし、この大原則を破れば、米英軍の作戦は極めて荒いものとなり、戦争の長期化に直結してしまう。 私は開戦日を、おそくても3月10日と想定していた。すでにその日は経過した。これからは一日、一日と開戦が遅れるたびに、現地の展開部隊は悲鳴を上げるほど、作戦の再調整に迫られる。そこで考えられることは、すでに米英軍はイラク作戦を開始している可能性が高い。特殊部隊などが開戦を前提にして、すでにイラク領内(北部以外)に展開を始めているのではないか。進入経路を確保するためである。 ますますサウジのイラク国境に近いアラルの重要性が増してきた。今、もっとも注目したい地域は、サウジ領内のアラル付近だと思う。ロシアの偵察衛星はアラル付近の偵察を厳重に行なっていることは間違いない。 |
| 北朝鮮ミサイル 米軍事演習に反発? 韓国国防省、シルクワームの改良型か (読売 3月11日 朝刊) | [要約]北朝鮮は10日11時51分ごろ、地対艦ミサイルの発射実験を行なった。このミサイルは110キロ飛翔して、新城里の東側海上に着弾した。ミサイル発射は訓練なのか、実験なのか、成功したのか、失敗したのか判明していない。なお、このミサイルはシルクワームの改良型で、射程が180キロの新型の可能性がある。このミサイル発射について、韓国国防相は、「核問題で圧力を強める米国への示威行動」との考えを示している。 [コメント]最近、根拠や分析過程が不明で、明らかに拡大解釈と思われる情報が各国の政府筋から乱発されている。この新型シルクワームの情報もそうである。もし対艦ミサイルなら、実験でもあっても訓練でも、廃船(標的艦)を沖合いに浮かべ、それに命中させて信頼度を確認する必要がある。 単にミサイルの射程を延ばした実験なら、地上のエンジン噴射実験で用が足りる。今回の説明にはそれが欠けている。沖合い110キロで着弾したというなら、当然、その付近の海域に標的艦の存在が確認できるはずだ。また命中したかも確認できる。その部分の発表がない。数日後、「あれは新型のミサイルで発射は失敗」という説明で終わるのか。 また新型なら射程180キロとどうして推測できるか。ミサイルの太さ、長さなら、その数値を公表して欲しい。射程180キロなら、地上のレーダーでは捕えられない敵艦に、どのようにミサイルを誘導して命中させるか、その誘導システムの説明もなかった。 先日も、石破防衛庁長官が、ノドン・ミサイルのCEP(半数命中射界)が2キロとか3キロと国会で説明していた。どうしてそのような推測が可能なのか。ノドンは93年5月に能登半島沖(といっても本当はウラジオ沖)に4発発射しただけだ。それも海上に着弾した。それだけの情報で、どうしてCEPが2キロとか3キロで、東京の山の手線のより少し狭い範囲に着弾と説明できるのか。 そもそも防衛庁は北朝鮮のノドンミサイルの配備を何基と想定しているのか。まったくそのあたりの説明がなく、突然、「北朝鮮のノドンが発射されれば、山の手線の内側に100発のうち50発程度が着弾する」では、単純に国民を怖がらせているだけではないか。100発といのはCEPの統計上の数字で、北朝鮮の戦力(配備数)ではない。国民にはそのような知識がないから怖くなるだけだ。 その部分を防衛当局に質問すると、「別の情報を総合的に見(参考)て判断した」となる。だったら、その総合的な情報にパキスタンのミサイル実験を含むのかという質問をしたい。ちょっとマニア・チックな話になってしまったが、石破長官が好みそうな軍事情報というエサを、防衛庁が意図的に与えているのではと疑ってしまう。 この前、ちょっと石破長官を非難したら、このホームページの読者の人に叱られたので、今日はあえて石破長官の味方をするが、「ノドン50発が山の手線の内側」などと発言すると、軍事を知ったものが雑誌(総合月刊誌)のインタビュー企画をすると、「暴言を誘導できる質問」を行なうことができる。辞任したくないなら、発言に気をつけたほうがいい。 同じように、ラムズフェルド国防長官の「北朝鮮は1〜2発の核兵器をすでに保持」という発言がある。何を根拠に言っているのか聞きたい。 とにかく、北朝鮮の軍事力に対し、各国の政府筋からいい加減な情報が連発されている。ご用心、ご用心である。 |
| 72時間でバクダッドを落とす!! 米英軍電撃イラク攻撃だ (報知・スポニチ 3月10日 朝刊) | [要約]9日の英紙「サンデー・テレグラフ」は、米英軍がイラク攻撃開始から72時間で首都バクダッドを目指す作戦を進めていると報じた。米英軍は空爆開始とともに精密誘導兵器でイラク全土を攻撃し、続いて101・82空挺師団がサダム国際空港を制圧するという。サダム空港を制圧後は装甲車や砲兵隊を緊急空輸し、ここにバクダッド攻撃の橋頭堡を築くというもの。またクエートを出発した戦車・地上部隊は、72時間後にサダム空港に到達するという計画である。(共同電) [コメント]やはりサンデー・テレグラフに出ましたか。そろそろ出る時期と思っていました。残念ながら、この作戦が実施される可能性はありません。なぜかというと、空挺部隊を策源(作戦の中心地)から500キロ以上も離れたバクダッド近郊に送り込むのは無謀すぎます。もし砂嵐で視界が利かなければ、空挺部隊は攻撃ヘリを含む航空支援が得られません。また、クエートからバクダッドに至る道で、橋が落とされ、市街地で抵抗があれば、戦車部隊が72時間でサダム空港到着は無理です。そうなれば、先に空港に降りた空挺部隊の兵士たちは全滅です。危険すぎます。 また米英軍は犠牲の多い市街戦を極度に嫌っています。もし、米軍の中央軍司令部がこんな作戦を立てたら、その参謀は即座に帰国と除隊命令がでます。でも、いつでも開戦近くになると、敵を威嚇するためにこのような偽情報が連発されます。 それよりも私が気にしているのは、トルコ情勢です。今朝のアメリカのニュースでは、トルコのイスケンデルン港に降ろした米軍の戦車や装甲車を、トルコの民間業者の運送トレーラーが運んで出ていきました。とりあえず、戦闘車車両だけでも、民間の輸送業者を使って、イラク国境に運んでおくという作戦なのでしょうか。米兵はトルコ国会の再承認を受けて上陸するというやり方です。これなら17日の開戦に間に合います。 とにかくトルコ沖の米軍第4歩兵師団の動きが重要です。なにか情報があればこちらに送ってください。トルコで内閣改造が行なわれるようですが、今回の情勢にどのように影響するか不明です。トルコ軍が米軍の上陸許可を与えたという情報もあります。とにかく情報が不足しています。それともすでにトルコで秘密作戦が始まったのでしょうか。第4歩兵師団の戦闘車両を、米軍特殊部隊が展開中のイラク北部に搬送し、米兵はトルコのインジルリク空軍基地から輸送機で運ばれてくるというシナリオです。第4師団の兵士が乗った船は、インジルリク空軍基地の近くに待機しています。(もし本当にトルコの飛行場から米軍兵士をイラク北部に空輸したら、これはトランジットで米軍兵士をトルコに駐留させたことにはなりません) |
| イラク武装解除「17日期限」 米、最後の外交努力 イラク攻撃Dデーは今月後半か (米メディアや専門家が予測) (サンケイ 3月9日 朝刊) | [要約]米国は英国とともに、イラクの大量破壊兵器の完全破棄の期限を3月17日とした修正案を7日、国連・安保理に提出し、決議案の可決を目指す多数派工作の最後の追い込みに入った。米英は安保理に11日以降にも採択を求める予定である。これは事実上のイラクへの最後通告で、否決されても、可決されても、イラク攻撃は最後の準備段階に入った。米メディアや専門家の話として、今月下旬の攻撃が有力視されている。 [コメント]昨日は各紙が夕刊で3月17日の最終期限案を報じた。今となって最大の関心事は、イラク攻撃開始の時期と思う。米軍にとって最大の問題は、トルコ沖で待機している第4歩兵師団のことである。いつトルコに上陸させるのか、どのようにイラク国境に移動させるかのか。そのことを考慮すると、今月下旬の開戦というのが常識的である。しかしそれではあまりにも遅すぎる。4月中旬までにはバクダッド周辺都市を占領しないと、米軍は砂漠の熱砂や砂嵐にやられてしまう。 現地の中央軍司令部(米軍)は危険をおかして、北部担当の第4歩兵師団がいないまま、クエート方面からの攻撃を開始するのか。それとも熱砂の危険を承知しながら、北部の攻撃態勢が整う今月下旬まで我慢の待機を続けるのだろうか。 しかしもはや開戦は必至であり、あとは開始時期の問題だけとなると、別な打開策を考えることもできる。それはすでにイラク戦争を秘密裏に始めることである。開戦日は公式的にはあくまで今月下旬とするが、もう米軍の一部をイラク南部に侵入させるのである。その援護は飛行禁止空域で軍事パトロールしている米軍機が行なう。 特に米軍が奇襲で用いるだろうイラン北部の山間部や砂漠の道路を、所々に特殊部隊を送り込み、隠れて監視に当たらせるのである。もしイラク軍の移動や配置が認められれば、すぐにでも上空をパトロール中の米英軍機に空爆要請を行なって、これらのイラク部隊を攻撃・排除する作戦を始めるのだ。これは開戦になれば、特殊部隊が確保したこの道路を使い、戦車を含む主力部隊が一気にバクダッドに進出するためである。 前にも書いたが、私はサウジ国内でイラク国境に近いラフハーやアラルの飛行場の近くに、すでに米軍が大量の燃料や弾薬、食糧を集積していると予測(確かな情報はない)している。むろんこれはバクダッドを包囲するとき、一刻も早く現地に戦車を含む主力部隊を進出するためである。そのための道路(進攻ルート)を今から特殊部隊に確保させておくという作戦である。集積した後方支援物資は、ヘリや輸送機に搭載できるように梱包しておく。中には空中投下が可能なようにパラシュートを着けた物資もある。とにかく開戦になれば、わき目もふらず、米軍の主力はバクダッド包囲に必要な周辺都市を占領するのである。 それは無理だ。バクダッドまでの途中に中継点を確保して、そこに弾薬や燃料の補給拠点を設けなければ、前線の兵士に安定した補給が届けられないという意見には次のように反論する。アフガンで行なった海兵隊の作戦で、カンダハル郊外(南西90キロ)に軍事拠点「ライノ基地」を作った「スイツト・フリーダム(速やかな自由)作戦」を考えてほしい。海上のヘリ空母や空母から発進したCH−53大型輸送ヘリで、カンダハル近郊を急襲した海兵隊・先遣部隊を、上空からAC−130攻撃機が援護した。さらに次々と中東のカタールから輸送機が飛来してLAV軽装甲車などを展開させる。さらに攻撃ヘリ部隊も移駐し、上空に広い傘を広げて、地上の海兵隊を援護できる体制をとった。さらに大型のC−17輸送機が飛来し、強力なM−1戦車やM2戦闘装甲車を空輸してきたのだ。 都市や橋といった障害の多いチグリス・ユーフラテス川沿いの進攻ルートは、軽い空挺部隊や海兵隊にまかせ、そのときの障害は迂回するか、飛び越えてバクダッドに進撃する作戦をとるだろう。戦後復興を考えれば、このルートの確保は重要である。しかし一刻1秒を争うほど重要ではない。 それからアッサムード2・地対地ミサイルは、イラク国境から外側180キロの範囲を攻撃するためではなく、バクダッドから周辺180キロの都市を攻撃する対地ミサイルなのです。すなわち米英軍がバクダッドに包囲網を築くために、バクダッドから150キロ付近の都市を占領しょうとしたとき、このアッサムード2を有効な兵器として開発したのです。むろん、生物・化学兵器を搭載できる能力を持った地対地ミサイルとしてです。だから軍事的に重要な兵器だったのです。 |
| 英が修正決議案 イラクに”最後通告” 米も「落しどころ」に (読売 3月7日 朝刊) | [要約]英国の主要メディアである「ガーディアン紙」は、6日付けで、英国が国連査察団に「多少の時間を与える」修正案を提出する見通しと報じた。この間にイラクは査察団に重要な疑問に答えないと、攻撃を容認するという内容になる。米国もトルコによる米軍駐留否決で生じた軍事日程の狂いを調整するため、この英国案を認める公算だという。これによるとイラク攻撃の開始時期は3月の下旬(3月28日以降)にずれこむことになる。一方、パウエル長官は5日、ワシントン市内で講演し、安保理が新決議を裁決しないと、決議無しで攻撃に踏み切る可能性があると言及した。 [コメント]米英の軍事計画で、最大の誤算はトルコの駐留拒否である。米統合参謀本部議長は「トルコは多くの選択肢のひとつ」と発言したが、他の案がないことは明白である。それが証拠にトルコ沖合いにいる米陸軍第4歩兵師団が乗船した船はまだ留まったままである。スエズ運河方向に向かう気配はない。あくまでトルコ上陸を行う気でいるようだ。 この部隊をトルコに上げて、イラク国境付近で戦闘体制を整えるまで、あと2〜3週間はかかるという計算を英国がしたのだと思う。だからこのような妥協案を考えた。 私は遅くとも3月10日までのイラク攻撃開始を考えていた。あくまで軍事作戦上の理由から考えての上である。しかしトルコの問題を考えると、パウエル長官のように勇ましい発言は疑問視してしまう。果して米軍は28日まで待てるのか。すでにクエートに展開している米軍部隊は、臨戦体制まま今後20日間も待機するのは無理なような気がする。 ナポレオンのモスクワ遠征は冬将軍の厳しい寒さに破れた。天下無敵の米国軍も砂漠の熱砂に破れる可能性もある。まさに息がつまるようなギリギリの判断が求められている。 |
| イラク 「人間の楯」活動家退去 軍事施設配置要求に反発 (サンケイ 3月6日 朝刊) | [要約]米軍の爆撃に反対するために、バクダッドに集まってきた「人間の楯」になる人たちが激減していることがわかった。最大で日本人を含め270人だったが、今は100人あまりに激減している。これはイラク政府が「人間の楯」希望者に、少人数に別れ、地方の軍事施設や石油施設や発電所など60ヶ所のように、攻撃が始まれば爆撃確実な場所にいくように要求したことが原因だという。人間の楯の人たちは、病院など人道的な場所と思っていたが、地方の軍事施設などに要求されたため、残留組も動揺しているという。 [コメント]イスラム教は殉教の精神が尊ばれる。人間の楯になりに行った人は、キリストが説く博愛の精神でバクダッドに行った。するとこのような行き違いが起こる。イラク政府は人間の楯を、自爆テロに志願した人と同じと誤解したのではないか。 今はイラクもアメリカも軍事の理論で動いている。人間の楯になる人は、ちょっと戦争に対する認識が違いすぎている。 ところで軍事の世界では、人間の楯をどのように破るか、考えたことがありますか。実に簡単に破れます。それは予告爆撃を行なえばいいのです。「0月0日 13時30分 どこどこ地区にある倉庫(民間施設)を爆撃します。危険ですから、その倉庫周辺には近寄らないようにしてください」という、ビラを現地にまく、ラジオで放送する、国際赤十字に通報する、国連で声明を公表する、などの後、正確に予告した時間に倉庫を爆撃して破壊します。それを何度も繰り返すのです。 もしこれで民間人に犠牲がでても、そこに人間の楯を配置したイラク政府が悪いということになります。人間の楯という構想そのものが、非常に残忍な思考に変えることができます。ですから、アメリカ軍は人間の楯にそれほど関心を持っていないと思います。 むしろ怖いのは誤爆です。誤爆されないように、病院などの建物を軍事施設と思われないように、屋根に巨大な赤十字(イスラム教は赤い新月)を描くほうが効果があります。イラク政府は国際世論を味方に着けようとして、アメリカ軍に民間施設を軍事施設として誤認させ、民間人を大量に犠牲にさせる作戦をとる可能性が大です。 イラクのバクダッドに入っている人間の楯の希望者の方に連絡します。お気持ちはわかりますが、非常に危険な状態になっています。できるだけ早くイラクから出た方がいいでしょう。もし脱出する時間がないなら、絶対にバクダッドから離れないようにしてください。それにイラク政府はあなた方を半分はスパイと思っています。不審を招くような行動(スパイと疑われる)は絶対にしないように。日本人はできるだけ集団で行動するようにしてください。 バクダッドで市街戦はありません。バクダッドの空爆も限定したものになります。それでも軍事施設や大統領宮殿には近寄らないでください。それからバクダッドの周辺都市(100〜150キロ圏程度)は非常に危険な状態になります。米英軍がバクダッド包囲網を築くためです。周辺都市には絶対に立ち入らないように。市街戦が行なわれたり、生物・化学兵器が使われる可能性があります。 |
| 北朝鮮向け 戦闘機異常接近 中国が「自制を」 (毎日 3月5日 朝刊 |
[要約]中国外務省の孔泉報道局長は、4日の記者会見で、「(この異常接近問題を)、我々は各方面が冷静さと自制心を保ち、平和と安定を擁護するように希望している」と述べ、強い関心を表明した。北朝鮮を批判する表現は避けたが、北朝鮮に「自制」を求めた。 [コメント]本日の記事で一番気分がホットしたのがこの記事だった。私の本心は、「もっと中国はしっかりしろよ。おたくが面倒を見ているバカ息子が、また危ないことをやっているよ。全人代で大変だと思うけど、このままでは大間違いを起こすよ。周りの人に怪我をさせなうちにやめるようにはっきり言ってくれ」とです。 今日は「軍事通信員報告」と[メールにお返事」に、特におもしろい報告やメールが掲載してあります。そちらも目を通すことをお勧めします。特にイラク情勢の解説で友人や同僚に威張りたい人にはお勧めです。 |
| 北朝鮮 MIG−29戦闘機など4機 米軍の偵察機に異状接近 FCSロックオン 公海上で (NHK 3月4日 朝のニュース) | [要約]北朝鮮のMIG−29戦闘機2機と、MIG−23戦闘機2機の4機が、3月2日、北朝鮮の沖合いの公海上を飛行中の米軍RC−135電子偵察機に異常接近(15メートル)し、対空ミサイルなどを発射・誘導するFCSのレーダーを発信させ、RC−135機にロックオンしていたことが判明した。 [コメント]一番驚いたのは、MIG−29が本当に北朝鮮にあったことと、それをパイロットが飛行できたことだ。しかし間隔が15メートルというのは異状に短すぎる。これは挑発の度合いを超えて、パイロットの技量不足から近寄りすぎたのだろう。危なかった。それにRC−135は非武装である。それも護衛の戦闘機を同伴しているわけでない。それなのにロックオンするとは無礼な行為である。拳銃に弾をつめ、撃鉄を起こし、引き金に指を入れ、相手に銃口を向けたことと同じである。それも軍用偵察機とはいえ、公海上を飛ぶ非武装の航空機である。どこの国の空軍関係者でも、北朝鮮軍の行為は悪意に満ちた敵対行動と感じるはずだ。これは挑発行動を超えている。一昨年、海南島で発生した米軍]偵察機と中国軍機の接触事故でも、中国軍機はFCSをロックオンさせるようなことはなかった。 さてこの北朝鮮戦闘機の意味だが、本日から米韓の合同軍事演習が始まる。この演習に対して北朝鮮が抗議の意味を込めたものとして理解してあげよう。 |
| 北朝鮮ミサイル 災害派遣で対処 防衛庁長官 救援活動を優先 (サンケイ 3月4日 朝刊) | [要約]石破防衛庁長官は北朝鮮の弾道ミサイルが日本国内や領海に着弾した場合、防衛出動ではなく災害派遣により、被害の拡大を防ぐことを優先する方針を明らかにした。防衛庁ではミサイル攻撃を受けた時、自衛隊への防衛出動発令要件として、(1)ミサイルにより多数の死傷者がでた。(2)北朝鮮が組織的、計画的に行なった意図が明白な場合、としている。もし日本へのミサイル・着弾で防衛出動を行なえば、「相手国から見れば交戦を意味する」(防衛庁筋)として、事態悪化を招くという指摘もある。 [コメント]これは北朝鮮が人工衛星発射を試みて、打ち上げに失敗し、その衛星の一部が日本に落下してきたという話なのか。それとも北朝鮮がノドン・ミサイルを発射して、それが日本に着弾して爆発した話なのかでまったく違う。しかしこの記事では、そのあたりの事情が明らかにされていない。おそらく議論が行なわれた衆院予算委員会で、そのような内容の議論が行なわれていなかったのではないか。 だから石破長官はダメなのである。「もし北朝鮮がノドンを日本に打ち込めば、直ちに防衛出動を命令して、次の攻撃を抑止するとともに、速やかに北朝鮮のミサイル基地を攻撃する必要がある。必要なら平壌の人民武力省の建物を爆撃することも必要だ。ただし攻撃の役割は日米安保の定めで、米軍が北朝鮮を攻撃することになる。それを行なえない米軍であれば、直ちに日米安保条約を破棄し、日本から撤退して頂くように宣言する」ぐらいのことを国会で言わなければ、北朝鮮のノドンミサイルに対する抑止効果は生まれない。 「ノドンミサイルの攻撃に災害派遣で対処して、北朝鮮との交戦を回避する」なんてことを言うような防衛庁幹部は、日本にとって極めて危険である。北朝鮮にあやまったメッセージを送ることになる。北朝鮮がノドンを日本に発射したとき、さらに北朝鮮に組織的で、計画的で明確な攻撃意図を確認する必要はない。日本へのノドン発射が明確な攻撃意図である。 だからこのようないい加減な防衛官僚に、日本の有事法制を考えて欲しくないのである。わが国への軍事攻撃には、断固たる反撃を行なうことが、日本に戦争を呼び込まない最善の方法であることに気がついていない。。自衛隊員もそのことを信じて、日々、厳しい訓練を積み重ねているのだ。日本は外国に向かって軍事力を行使することはできない。しかし日本を攻撃してきた国に対しては、断固たる反撃を行なうことを明確にしておく必要がある。 |
| 米軍駐留トルコ国会否決 「北部戦線」異状あり 挟撃作戦死守へ腐心 (朝日 3月3日 朝刊) | [ |