| 米特殊部隊、タリバンの精鋭「第55旅団」に照準 (Cnn 10月15日 Cnn,co,jp) |
[要約]ワシントン(CNN) 対テロ戦争の第2幕として、アラブ人などの義勇兵からなるタリバン精鋭部隊が、米英軍の次の攻撃目標になっている。14日付のワシントン・ポスト紙が報じた。 タリバンの精鋭部隊は第55旅団として知られ、アフガニスタンには2000人から4000人の外国人が同旅団に所属しているとみられている。米国が次の攻撃対象に第55旅団を選んだのは、移動歩兵として標的にしやすいこととともに、米国民に対しテロ組織を追及しているという姿勢をアピールしやすいためだという。 同旅団への攻撃の主体は、米軍の特殊部隊になる。少数の地上部隊の支援を受け、ヘリコプターからの攻撃になる見込みだ。ただ、ビンラディン氏の居所を見つけた場合でも、逮捕を目指すのは難しいので、実際は殺害を狙うとの見方もある。
[コメント]攻撃は近接戦闘を避けて、ヘリによる攻撃という点で信頼できる情報だ。ここでいう少数の地上部隊というのは、米軍の特殊部隊本隊(グリーンベレー、SEAL、特殊レインジャー部隊)ではない。CIA,MI6、デルタ、SASなどの少数の潜入要員である。たとえ第55旅団を発見しても決して自分たちは攻撃を行わない。後方で待機する攻撃ヘリや攻撃機の出動を要請し、正確な位置情報を与えて攻撃さすのだ。人目の多い都市や、見通しのきく原野にいる第55旅団は、昼夜を問わず、いずこから現れる米軍の攻撃(機)ヘリに苦しめられることになる。これはタリバンを市民から引き離し、山岳地帯に追い込むための作戦なのである。この機会に極秘情報(冗談・本当は軍事常識)をひとつお知らせします。携帯式SAM・ステンガーの最大の弱点は、水平線でステンガーを構えた場合、仰角10度以内(0度〜+10度)は発射できないという特性がある。これはミサイル本体が発射されると、いったん降下して飛翔するためです。ですから、ステンガーを正しく使うためには、その死角を補うため近接用の機関砲と併用して対空陣地を構築する必要がある。タリバン攻撃の場合、彼らの携帯SAM・ステンガー対策として、フレアー(偽熱源の放出)の使用と、この10度以内で接近する超低空攻撃も重要になる。タリバンの持つステンガーの射程は最大3500メートルだから、アウト・レンジ(射程外)からの攻撃もOKである。攻撃ヘリが搭載する対戦車ミサイルは5000メートル級のものも珍しくない。米軍はタリバンが一般市民の住む都市を離れ、山岳地帯に立てこもることに期待している。写真は自走対空機関砲のZSU23X2に乗ってカブール市内をパトロールするタリバン兵士。米軍の攻撃機や攻撃ヘリにとって、このような光景はほとんど射的場の動く標的である。 |
| 米軍攻撃ヘリ ウズベクーアフガン国境で作戦飛行 ロシア国境警備隊目撃 (朝日 10月14日 朝刊) |
[要約]ウズベクに近いタジキスタン国境に駐屯するロシア国境警備隊は、13日午前1時頃、米軍の攻撃ヘリがウズベク・アフガン国境を飛行しているのを目撃した。またウズベクのハナバード空軍基地には2機の米軍爆撃機(攻撃機?)が配備され、爆撃が行われた夜間に数十分おきに発着している。ハナバード空軍基地はアフガン国境から200キロの草原の町カラシ郊外にある。すでに数千人規模の部隊が到着し、米軍の大規模なテント村や野戦病院が設営され、数十機の軍用ヘリが駐機している。また陸軍山岳師団(第10師団)や救助捜索活動を行う部隊とは別に、アフガン国内に投入される「特殊部隊」が展開を始めたとの見方がある。なおハナバード空軍基地は、今月初めから続いていた米軍輸送機の飛来が11日朝から目撃されていない。地上戦の準備が整ったという見方もある。
[コメント] このアフガン北部の情報を待っていた。この米軍特殊部隊などが、本格的な冬が来る前(ラマダン前)に行う作戦は、マザリシャリフ、クンドース、シベルガンなど、アフガン北部にあるタリバンの拠点を掃討する作戦である。攻撃は上空から米軍攻撃機の支援が得られるし、攻撃ヘリなどの支援も得て優勢に進めることができる。そしてアフガン北部のマザリシャリフなどに米軍特殊部隊の前進攻撃基地を設置することである。この地域のタリバン勢力は、すでに空爆で大打撃を受けており、兵力規模は合わせて数千人と予測できる。この作戦は一般市民を巻き込まないように、最大限の注意を払う必要がある。これが空爆に続く作戦の第二段階になる。(第2段階の作戦はパキスタン側ではない。伝えられたパキスタン配備の米軍ヘリは、空爆の際に対空砲火や機関の故障などで脱出した米軍パイロットを、アフガンから救出する捜索・救難部隊である。この配置を完了しなければ、アフガン空爆は行われないからだ) |
| 「わが国は依然、危険にさらされている」米大統領
(Cnn 10月13日 Cnn.co.jp) |
[要約]ワシントン―ブッシュ大統領は12日、ワシントン市内で、全米に波紋を広げている炭そ菌感染について、生物兵器テロの可能性を認め、「わが国は依然、危険にさらされている」と述べ、政府が全力でテロと戦っていることを強調した。
[コメント] 米NBCテレビのニューヨーク本社の女性職員が、郵便物と思われる感染で炭そ菌に汚染されていることがわかった。今の段階では被害報告が少ないことから、愉快犯、便乗犯、などの犯罪が考えられる。しかしFBIやブッシュ大統領が厳重警戒情報を出していることを考えると、何者かが政府を脅している可能性がある。テロリストたちは炭そ菌を持っていることを証明し、何かの要求を政府に出している可能性である。これに対し、テロリストとは取引をしないというのが米政府の公式な対応である。また脅迫であってもいたずらの域をでなければ、公開して対策を行えば社会不安が増すだけである。アメリカ政府は苦しい対応を迫られることになる。もしテログループが本格的に炭そ菌を散布すれば、被害が爆発的に出てくるのですぐにわかる。日本で何が起こっても、決してパニックにならないように冷静に対応する覚悟が必要である。テロとは我々市民を人質にとる卑劣な犯罪である。写真はニューヨーク・タイムス本社で調査に入る防護服の捜査官たち。米国ではマスコミに送付される郵便物から炭そ菌に感染するので、各マスコミは厳重な警戒態勢にはいった。 |
| カブール陥落を避ける米国 (毎日 10月13日 朝刊) |
[要約]米軍の空爆はカブール周辺のタリバン軍の機甲・砲兵部隊を標的にしていない。反タリバン連合(北部同盟)のカブール進攻を遅らせるためだ。この地域にはタリバン軍はまだ戦車200両、数百基の重火器戦力を保有している。米国はアフガンで多数派を占めるパシュトゥン人穏健派が次の政権で大きな役割を担わないとアフガンに安定がこないことを知っているからだ。そのために北部同盟が首都カブールを陥落することを許さないだろう。(世界の目 デレク・フレミング氏の寄稿 英国の政治アナリスト)
[コメント]先日の日本の新聞で、「北部同盟・カブールに攻勢強める。首都解放も視野」という記事を読んだ。「それなら北部同盟は火事場泥棒になるよ。そんなことをアメリカが許すわけがないだろう」思った。米軍にとってカブール進攻は軍事的に、政治的にも重要な戦略項目(イベント)である。米軍の地上部隊がタリバン軍を打ち破り、装甲車や上空の攻撃ヘリが隊列を整えてカブールに入城する。それを歓迎するカブール市民。米軍の隊列の後ろには、難民援助物資を積んだ国際援助団体のトラックが続々と続く。アメリカ政府はこのようなテレビ中継が欲しいのである。これこそイスラム社会の反発を和らげるし、最高のテロ対策になるからだ。(3年後の大統領選挙運動に使える)。ちなみにタリバン軍の戦車200両、数百の重火器は米軍とって赤子の手をひねるように、簡単に攻撃ヘリや戦闘攻撃機で始末できる。もし北部同盟が勝手にカブール進攻を行えば、アメリカとロシアの関係は最悪に発展する。そのことはロシアも十分に承知している。 |
| 報復攻撃、「出撃ないが即応態勢」/在沖海兵隊トップが表明
(琉球新報 10月13日 朝刊) |
[要約]在沖米海兵隊トップのウォレス・グレグソン第三海兵遠征軍司令官(在沖米四軍調整官、在日海兵隊司令官=中将)は12日午後、米中枢同時テロ対する報復攻撃に関連し、「直接の参加はないが、在沖海兵隊は作戦を支援する立場からかかわっている。一部はアジア地域での基地の警備にも当たっている」と述べ、現段階で在沖海兵隊の出撃はなく、一部が日本以外のアジアの米軍基地警備に出動していることを明らかにした。
[コメント]不気味なほど海兵隊の動きが静かである。まだまだ出動は先と読んでいるのか、あるいは空爆後のタリバン勢力を分析して、その後の対タリバン作戦を練ろうとしているのだろうか。ともあれ気候が好転する春からのアフガン攻略作戦を考えれば、おそくとも来年1月にはパキスタンへの展開が必要である。今は嵐の前の静けさか、あるいは空爆でタリバンの戦力消耗が期待できるのか、それともこの機会にイラク攻略を検討しているのか。海兵隊が静か過ぎる。写真はグレグソン第3海兵隊司令官。 |
| 深深度貫徹爆弾GBU-28「バンカー・バスター」と誤爆。(10月12日) |
[コメント]1昨日、米軍が使用したGBU−28バンカーバスターは、重量が2トンと重いし、硬い殻(超鋼金属)に覆われて、高高度から投下されるために、岩盤や強化コンクリートで固めたバンカー(塹壕)に対し貫徹力を高めた特殊爆弾である。誘導は先端に取り付けられたレーザー誘導装置で行う。今回は地下の弾薬庫を直撃したが、この位置情報はロシアがアメリカに提供した可能性が高い。というのはタリバンは95年にアフガンに進攻して、今まで押せ押せのムードで戦ってきた。そのため頑丈な地下司令部や地下弾薬庫は必要なかった。そこでソ連軍が進攻して来た時代に地下に建造した司令部を、タリバンは弾薬庫に使っていたと推測できる。その正確な位置を米軍はロシアから情報提供され、今回のGBU−28爆弾で空爆したのだろう。パキスタン側で深度3の地震が観測されたのは、この火薬庫の砲弾などが誘発して大爆発したからだ。さて誤爆についてだが、空爆に誤爆はつきものである。対空砲火を避けながら飛行し、空から目標を確認するのは至難の技である。私はワシントンでのテロ機(旅客機)が国防省に激突したのも、ホワイトハウソの建物を視認できなかったからだと思っている。私が取材ヘリで飛んだときも、上空からホワイトハウスを探したが、建物の斜めや背景などから視認するのは難しかった。ベトナム戦争でも米軍ヘリが友軍への誤射事件は、よくある話しだった。また精密誘導兵器の誤爆は、目標を誤認識(事前の誤情報)して起きる事故も多い。ユーゴ空爆の際の中国大使館誤爆事件はその典型である。また迎撃のために打ち上げた高射砲の弾が落下(自爆装置の故障)して、地上で被害を与えることも良くある話しだ。ただし今回のアフガン空爆で国連職員四人が本当に犠牲になったなら、タリバン側は事故直後に中立的なテレビ局を現場に案内し、その証拠になるようなミサイルの破片などを提示しなければいけなかった。それを行わなかったタリバンの証言は、国際的には評価されないことになる。もし空爆が始まったら、たとえ攻撃目標(例えば飛行場)から数キロ離れていても、高射砲弾が落下する危険性があるので、地下3メートル以上のシェルター(防空壕)に避難することを怠ってはいけない。写真は空母カールビンソンで空爆の準備を進める米兵。 |
| 米軍5000人が沖縄で大規模な上陸演習 (Cnn 10月11日 Cnn co.jp ) |
[要約]沖縄に駐留している米海兵隊と海軍が10日、大規模な上陸演習を開始した。 演習には海兵隊と海軍の計5000人と、強襲揚陸艦「エセックス」や掃海艇など5隻の艦艇が参加。約2週間にわたり、数百人の海兵隊員が海岸へ「上陸作戦」を行うという。
第7艦隊水陸両用群司令官のシュルツ少将は「本土の部隊と違い、われわれは常に万が一の作戦を支援する準備が求められている」と述べ、同様の演習はこれまでも年2回行われていると強調した。
[コメント]空爆が始まったアフガン戦争では、米軍は大規模な地上部隊をパキスタンに派遣しないのではないかという観測が日本で報じられている。これはパキスタンなどの反米行動の高まりや、アジアなどイスラム諸国の反発から、大規模な地上部隊の派遣が難しいという分析からでる。そのかわり地上進攻には北部同盟を使い、米軍は特殊部隊や空爆で支援するという作戦である。しかし私は、そのような作戦は政治的にも軍事的にもそれは無理だと指摘する。米軍が行うアフガンでのタリバン壊滅は、アメリカの名誉と自信再生や恐怖からの解放がかかった報復戦争である。アメリカの国民は同時多発テロで自信を失い、今も新たなテロに怯えながら生活している。そのような暗い社会環境から脱するのは、アメリカ軍の力でタリバンを壊滅させ、首都カブールやカンダハルにアメリカ軍が隊列を組んで進攻することである。アフガンの人々はタリバンから解放され、国際的な援助物資を与えられ、アメリカ軍に感謝し歓迎する光景が必要なのである。(たとえ演出であっても) それを外国の武装勢力(北部同盟)が主体的に行い、米軍は航空勢力で支援したでは米国民は政府や軍を許さない。それに軍事的にも、パキスタンに米軍ヘリのヘリ部隊と、特殊部隊の配備したぐらいでは反米行動を煽るだけである。また米軍の拠点基地を守りきれない。そのためにも大規模な米軍のパキスタン派遣が必要なのである。さらにタリバンのようなゲリラ組織を壊滅させるには、地上部隊での掃討は欠かせない。タリバンの武装を解除して、隠された兵器を破壊する必要があるからだ。そのような理由で、私は沖縄で上陸訓練中の海兵隊などが、数ヶ月後(おそらくラマダン以後)、パキスタンに移駐(上陸)することは必至と考えている。これは今後、日本で大きな論争を呼ぶかもしれない。あなたは米軍の大部隊がパキスタンに移駐すると思いますか? それとも出来ないと思いますか? |
| 米軍 支援部隊パキスタン入り (読売 10月11日 夕刊) |
[要約]パキスタン政府報道官は11日、米軍部隊がすでにパキスタンに到着していることを明らかにした。ただ、同報道官は米軍部隊は後方支援要員で、戦闘部隊ではないとしている。
[コメント]アフガン空爆にともなうパキスタン国内の反米デモの高まりで、米軍のアフガン移駐が早まるか気になっていた。しかし早まっても数ヶ月先なので、今のところ米軍の動きには変化は見られない。このパキスタンの米軍後方支援要員は、本隊が移駐する際に必要な情報を得るのが任務である。むろんパキスタン情報部の保護と援助を得て活動をしている。今のところ米軍がパキスタンに移駐する情報がまったく米政府から出てこない。情報規制をしいているためだ。このように特定の情報が異常なくらい出なくなるのは、大変化が起きる前兆だという軍事常識を知っておこう。イラク攻撃に関する情報も米政府からでてこない。だからアラブ各国はあせっているのである。米国がイラクを攻撃しないなら、アフガンぐらいはしかたがないと思わせる作戦か? もう少し、状況を観察しよう。 |
| 米軍作戦 第2段階へ 特殊部隊で接近戦 戦闘ヘリ投入 (読売 サンケイ 10月11日 朝刊) |
[要約]ニューヨーク・タイムズ紙(10日)は、米軍は作戦の第2段階として、低空から直接タリバンの地上軍を攻撃できる攻撃ヘリの投入準備を始めたと報じた。ウズベキスタンへの米軍特殊部隊への配備は加速されているが、まだタリバン支配地区に地上から進攻する計画はないとも報じている。
[コメント]空爆で制空権を握った米軍は、いつでも、どこでもタリバンを攻撃できる能力(制空権)を手にした。しかしそれは空からの攻撃だけである。まだ特殊部隊など地上軍で攻撃することはできない。いつも書いているが、攻撃ヘリや近接対地支援機(A−10攻撃機)などの、支援体制が確立されなければ特殊部隊などの地上部隊は投入できない。それを行うのが、作戦の第2段階だと思う。C−5やC−17などの大型輸送機で運ばれた攻撃ヘリなどが、整備機材とともにウズベキスタンに移駐することが重要だ。それにしても、米国内の米軍基地(海兵隊や空挺部隊)の動きや、空軍の空輸部隊(戦略輸送部隊)などの動きがまったく報じられていない。それがわかれば、米軍の動きはかなりの精度で分析・予測できる。どうして米国のマスコミは報じないのか。不思議でならない。今の段階で報道統制などできないのだが。それと今、米軍が一番恐れているのは、ウズベクの飛行場に着陸しようとした米軍の大型輸送機に、ステンガーミサイルを発射されることである。兵員の他、武器・弾薬を搭載しているので被害は甚大である。 |
| 炭ソ菌テロ? 米に緊張走る。(各紙 10月10日 朝刊9 |
[要約]2人目の感染者が見つかったフロリダの新聞社で、コンピューターのキーボードから炭そ菌が見つかった。また同じ新聞社に勤めていて入院中のバージニア在住の男性も、炭そ菌の汚染されている3人目の可能性があることもわかった。同じ場所から複数の感染者がでることは不自然で、FBIは生物テロの可能性が高いとして捜査を行っている。
[コメント]炭そ菌とサリンのどちらが怖いかというと、炭そ菌のほうが数千倍、数万倍の脅威がある。炭そ菌の感染報告は76年以降、発病が報告されていない。サリンは散布された場所を除毒すれば安全になるが、炭そ菌は草食動物の排泄物や肉から菌が広がり、皮膚の傷口や呼吸から肺に入って無限に感染する危険があるからだ。非常に死亡率が高く、無差別に生物兵器として使われれば、大きな被害(テロ攻撃)を社会に起こす。しかし1955年に死菌ワクチンが開発され、また抗生物質を投与することで予防することもできる。フロリダでの炭そ菌汚染がビンラディン一派のテロと認定されると、今後のテロ対策やアフガンでの戦争に深刻な影響を与えることは必至である。アメリカ国民に与える心理的な影響は、同時多発テロをはるかに上回るだろう。なお、フロリダには米軍の中央軍司令部が設置されている。 |
| アフガニスタンへの2日目夜の空爆始まる ( CNN 10月9日 Cnn co.jp) |
[要約]現地時間8日午後8時半(日本時間9日午前1時)ごろ、アフガニスタンへの2日目夜の空爆が始まった。前日と同様、巡航ミサイルと爆撃機による複合攻撃で、首都カブール、タリバン政権の本拠カンダハルへの攻撃が確認されている。この日は米軍だけで、英軍は参加していない模様。
[コメント] そろそろタリバンは、米軍は北部同盟や旧ソ連軍と違うことを理解してきたのではないか。夜になり、暗くなると航空機の爆音が聞こえ、間もなく爆弾やミサイルが爆発する轟音が響き渡る。そのような空爆が今夜も続く(3日間)。タリバン兵士は何も反撃できぬまま、無力感や敗北感に襲われるだろう。それが恐怖心に変わったときに、タリバンが逃亡兵で内部 崩壊を始め、大部分のタリバン兵士が戦線を離脱するというのが、アメリカの読みである。しかし米軍のアフガン作戦はまだまだ初期の段階である。アメリカの国民は、これがニューヨークやワシントンで起きた同時多発テロへの報復であることを忘れていない。写真は空爆前の飛行場と空爆後の飛行場の比較。しかしよく見ると、上の空爆前の写真だが、地上の航空機は壊れており、飛べる状態ではないことがわかる。このような空爆写真は、アメリカ国民に自信を取りもどすために公開される。アメリカ軍はこのように、世界のどこにでも敵対する国があれば攻撃(空爆)できるという証明写真である。メデアが発達した社会では、わざと絵になる戦争が意図的に行われる証明である。 |
| 米軍 食料投下は心理作戦の一環 (10月9日) |
[コメント]米・英軍の空爆に続いて、アフガン各地の都市に食料や医薬品が空中投下された。これは米軍が行う心理作戦の一環である。といっても難民支援のためではない。空中投下した物資は、タリバンがかなり強制的に回収する。中に何が入っているかわからないからだ。ところが中から出てくるのは、山岳戦でも使えるC−レーション(戦闘食料)のパックである。ここでこの食料にはいろいろな効果が期待できる。(1)タリバンは飢えた一般市民のために投下された食料を奪い去った。(国際世論の批判) (2)市民は自分たちのために投下された食料をタリバンに奪われた。(食い物の恨み) (3)タリバンは山岳戦に必要な食料を確保したので、都市から山岳に移動する時期が早まった。(市民と兵士の分離) このように、米軍は投下した食料がタリバンに渡ることを計算した上で、空爆直後に食料を投下したのである。あくまで人道的な援助のためでないから、ここで感動すると後悔することになる。これが軍事作戦なのである。写真は投下したコンバット・レーションについて説明するドイツのラムスタン米軍基地司令官。 |
| アフガンで空爆。攻撃機25機、爆撃機15機、巡航ミサイル50発 米統合参謀本部が発表(10月8日) |
[コメント]アフガニスタンの7ヶ所に米軍は空爆を実施した。私はこの空爆の緊急の目的は、これからウズベキスタンに展開する第10山岳師団の動きに合わせ、タリバンがマザリシャルフなどのアフガン北部に9000人のタリバン兵士を集結させたことが原因と分析した。同時に、空爆が可能なタリバン勢力下の飛行場と対空施設を叩き、ウズベキに空爆できる航空戦力と防空戦力を奪うことが目的だったと思う。緊急空輸されてきた第10山岳師団先遣隊は、現在の空輸初期の段階では戦力が弱体である。タリバンはその時期を狙って先遣隊の襲撃を行おうとし、米軍はタリバンの集結を知って空爆したということである。先遣隊に被害がでれば、それから後続する部隊に影響がでることが避けれない。アフガン北部にあるシベルガン、クンドウス、マザリシャルフの空爆は、まさにそのことを示している。アフガンでのタリバンと米軍の戦争は、まだ本戦にも入っていない。本戦に入る前にドアをノックした程度のことである。それなのにこんなに大騒ぎをしていいものか。(本日は深夜11時に起こされて起床。午前1時からラジオで5時まで生放送。それから・・・・・・・・・・テレビ特番2本、ラジオ特番3本。その他。つ、つ、疲れました) でもやっとアフガン地上戦は準備に時間がかかるという話しを聞いてくれるようになりました。それなのに、これから一気に地上戦に突入すると解説している人がいた。「ど、どこにそんな地上軍がアフガンの近くにいるんだー」。 |
| 首都で対空砲火 タリバン 所属不明の2機 (朝日 10月7日 朝刊) |
[要約]アフガンの首都カブールに国籍不明機2機が飛来した。これに対してタリバンは同市内10箇所以上で対空砲を発射した。しかし航空機の高度が高かったので、対空砲火は届かなかった。米軍筋の情報によれば4日にから、空母エンタープライズのFA−18戦闘機が偵察活動を始めたという。
[コメント]この偵察飛行は、タリバンに対空砲を撃たせるのが目的である。タリバンが配備している対空砲は、100ミリ高射砲(KS−19)、85ミリ高射砲(KS−12)、57ミリ高射砲(S−60)、37ミリ高射機関砲、23ミリZSU高射機関砲と、対空ミサイル(SAM)のSA−7とSA−13である。携帯SAMのステンガーは射程が3.5キロ(自衛隊用は4キロ)しかない。もし偵察機が高度が1万メートルを飛行すると、SA−13は有効高度5千メートルで届かない。(SA−7は携帯SAMで米軍のレッドアイと同タイプ)要するに迎撃を心配することなく、悠々と偵察飛行が可能である。偵察の目的が撃たせることと言ったのは、高射火器の位置を探るというのではなく、策敵レーダーの周波数を探るためである。もし空爆を行うなら、その周波数にあわせて妨害電波を発信して電波妨害(ECM)をする。また対レーダー超高速ホーミング・ミサイルもある。敵が策敵のレーダーを発信すれば、その位置をミサイルが記憶して命中する超高速ミサイルだ。このように策敵レーダーや誘導レーダーが使えないなら、対空機関砲のように目視照準か、赤外線誘導しかないが、夜間に空爆を行われると目視照準や低空用赤外線照準は使えない。どうせ今の段階で空爆するのは、タリバンに心理的に恐怖心を与える空爆だから夜間に行われる。ゴウゴウと航空機のエンジン音が街中に響きわたり、暗闇で閃光が走って雷のような大音響が連続して響く大型爆弾の空爆である。再度言うがこの空爆の目的は、タリバン勢力に心理的な揺さぶりをかけて、分裂や逃亡を起こすことである。(あくまで特殊部隊とは関係ない作戦である)。写真は米軍の大型戦略爆撃機B−52。デエゴガルシア島から大編隊で飛来し、タリバンが潜む一帯(市街地以外)に爆弾の雨を降らせると、生き残った兵士も大部分が恐怖のあまり逃走するだろう。絨毯(じゅうたん)爆撃とはそれほど怖いという。 |
| ウズベク 米軍の基地使用を承諾。米兵救助に限る。(NHK 10月6日 朝7時のTVニュース) |
[要約]ウズベキスタンを訪問しているラムズフェルド国防長官は、カリモフ大統領と会談し、空軍基地1ヶ所を使用する承諾を得た。しかし空爆には使用せず、あくまで米兵を救助するためだけの使用に限るという条件付である。米軍はウズベクに山岳師団を派遣する。米国はウズベクをこの地方の安定勢力として位置付けるという。
[コメント]これを軍事的に読むと、実に味わい深いニュースである。最後の部分で、この地方の安定勢力というのは、米国がカリモフ大統領の政権維持に責任を持つという意味である。むろん民間投資も積極的に支援して、米国の同盟国に近い関係を保障する約束だ。ウズベクへのイスラム過激派の浸透と活動は、これからは米国の治安機関が取り締まることになる。ロシアとしては面白くないだろう。それから米兵の救助に限るという条件だが、これは米軍の作戦行動を制限するものではない。この軍事的な意味は、特殊部隊を支援するコンバット・レスキュー部隊を配置して、特殊部隊の救助作戦を行うという意味である。もし特殊部隊を投入するなら、必ず、このコンバット・レスキュー部隊を配置する必要がある。この部隊が配置されていないので、まだアフガンへの特殊部隊の投入はされていない。あるのはCIA(米)やMI6(英)それにSASなど、謀略や心理戦などを行う情報機関の要員である、と私は書いてきた。しかしここにきてやっと、コンバット・レスキュー部隊の配置が始まった。カリモフ大統領の粘り勝ちだ。このコンバット・レスキューの連中は、特殊部隊員以上の戦争のプロである。なにしろ特殊部隊が「メーデー、メーデー。至急、救援を求む。緊急事態発生!敵に包囲された。敵がトラックで続々と到着している。至急、コンバット・レスキューの出動を要請する」と、無線で叫んで、救助を要請する戦闘救助部隊である。訓練も凄いが装備も生半可なものではない。すでにアフガン全土で特殊部隊が作戦中と思っていた人や、間もなく空爆が始まると思っていた人は、もう2度と米英の心理戦に踊らされないために、特殊部隊とコンバット・レスキューの連携作戦を知っておこう。写真はコンバット・レスキューの部隊に配備されているMH−53特殊作戦ヘリ。敵からの銃撃に耐えるように、厚い装甲板に覆われ、銃弾が飛び交う中に降下し特殊部隊員を収容する。コンバット・レスキューについては、軍事常識のABC 「コンバット・レスキューの殴り込み戦法」に書いておきました。興味のある方はどうぞ読んでください。 |
| 本島周辺で演習へ/強襲揚陸艦エセックス (琉球新報 10月5日 朝刊) |
[要約]長崎県佐世保基地を2日に出港した米海軍の強襲揚陸艦エセックス(40、532トン)を指揮下に置く第一水陸両用部隊は5日午前、エセックスや勝連町にホワイトビーチに寄港している揚陸艦や在沖海兵隊2000人余が、来週から沖縄近海で始まる特殊作戦能力を検証する訓練に参加することを明らかにした。同艦は5日午後、勝連町のホワイトビーチに入港した。
ホワイトビーチで取材に応じた第一水陸両用部隊のポール・シュルツ司令官(少将)は、「今回の訓練も含めて、米軍はいつでも出動命令に対応できるよう訓練している。米国はテロリストとの戦いの準備に入っている」とエセックス公開の趣旨を説明した。
[コメント]この部隊がパキスタンに緊急移駐(上陸)して、数ヵ月後にアフガン進攻が始まる。その意味で、動向が注目される部隊である。その訓練が公開されたなら、テレビの全国放送はその内容を放映してほしかった。ありもしない空爆が48時間後とか、特殊部隊がアフガン全土に展開してビンラディンを追跡中とか、軍事常識では心理作戦の段階で大騒ぎするより、こちらの訓練内容がもっと重要である。そろそろ日本人もマスコミも、本物の軍事作戦とはどのようなものか気がついてほしい。国会の審議もこっけいである。偉そうに言ってすいません。ところで7日(日)に放送予定の「ザ・サンデー」(日本テレビ系)ですが、アフガンの偵察衛星の写真(タリバンの拠点)を解説します。興味のある方は見てください。私が1枚の偵察衛星の写真でどこまでわかるか分析します。 |
| ロシア機、黒海に墜落 ミサイル誤射か (CNN 各紙 10月5日 朝刊) |
[要約]イスラエルからロシアに向かっていたシベリア航空ツポレフ(TU)154型旅客機(乗客65人、乗員12人)が4日、黒海に墜落した。ロシア当局は墜落前に同機で爆発が発生していたことを確認したと発表した。ロシアのプーチン大統領は、テロの可能性があることを示唆しているが、米国政府高官はウルライナで行われていた軍事演習でミサイルが誤射され、ロシア機に命中した可能性があると語った。
[コメント]昨夜は8時50分頃に、文化放送からの電話で事件を知った。その直後、野球の中継放送を中断して、私のコメントを生で放送した。初めての経験だった。受話器を耳にあてていると、野球中継の放送が聞こえる。すると突然、アナウンサーの人が「テルアビブ発のシベリア航空の旅客機が爆発して墜落しました。・・・・・・・・・ここで軍事評論家の神浦さんと電話がつながっています。神浦さん」という呼びかけである。ラジオの速報性はすごいと思った。この段階ではミサイルの情報がなかったので、湾岸戦争でイラクがイスラエルをスカッド攻撃した例をあげて、今、テロリストがイスラエルを攻撃する理由と、テルアビブ空港で体験した厳重なセキュリテーチェックのことを話した。その後、電話で新聞社の人から、ミサイル誤射説がでていることを聞いた。またシベリア航空機が通常の飛行コースからはずれていた可能性があるとも知った。数時間のことだったが、まさに真剣勝負の雰囲気だった。もう夜でもあまりお酒を飲まないようにしようと、今朝は思っている。 |
| 米、天然痘ワクチンを増産 生物兵器テロに対応 (CNN 10月4日 Cnn.co,jp) |
[要約]トンプソン米厚生長官は3日、生物兵器によるテロの脅威に関連して、来年後半までに4000万単位を用意すると述べた。テロ以前のワクチン増産計画は、2004―05年を目途としていた。 トンプソン長官は、天然痘の予防接種には副作用があるため、事前に幅広く実施することは考えていないと説明。ワクチンの備蓄が充分あれば、天然痘が発生しても地域住民にすぐ接種・対応できると説明した。
[コメント]天然痘については絶滅宣言が出ていたが、細菌研究所に保存されていたウイルスが流出した可能性が否定できないからだ。タリバンやアルカイダが生物(細菌)兵器を持っているかどうかだが、生物・化学兵器は移動や保存に細心の注意(知識)と、それなりの防護服が部隊単位で必要である。しかしながら、それらを目撃したという情報はない。だが、けっして絶対ないとは言い切れないので、米軍は対応をしっかりしてアフガンに乗りこむこちになる。もしタリバンが天然痘を使用すれば、米兵より飢餓で体力の弱ったアフガン人に大被害がでる。そのことを考えれば絶対に使えない。人類にその程度の良心はあると信じている。写真はすでに派遣予定の海兵隊で、核・生物・化学戦争の訓練が行われている。今月2日、カリフォルニアの海兵隊の訓練場。これを装着して戦闘を行うと、がんばって2時間が限界である。砂漠でないなら3時間か。 |
| 集団的自衛権NATO行使へ 米が支援要請 (読売 10月4日 朝刊) |
[要約]米側からNATO同盟に対して、具体的な支援要請リストが提出されることになった。これはNATO条約第5条の集団的自衛権が初めて発動されることを意味している。NATOは4日、ブルッセルのNATO本部で行う大使級理事会で集団的自衛権行使の決定を行う予定。
[コメント]NATO同盟国18カ国はこれでやれやれというところだ。今回の同時多発テロ事件でアメリカが第5条発動を行えば、今後、同盟国内で起きたテロ事件でアメリカ軍の支援を期待できるからである。アメリカは一時期、今回は第5条の発動を見送って、独自の軍事力でやるつもりのようだった。しかしテロ対策全体のことを考えると、これから同盟国の支援無しには難しいという考えに変わったのだろう。最近のアメリカの対応を見ていると、なにか内部で深刻な対立が起きているように思える。イラク攻撃のこと、早期空爆の動き、タリバンへの対応、基本的な戦略をめぐって意見がぶっつかっているのだろう。今は揺れている。しかし戦略が1本にまとまれば、一気に突き進むのもアメリカである。今は政治と軍事のぶつかり合いが起きている。 |
| 米、山岳師団1000人以上を派兵。ウズベキスタンとタジキスタンへ、特殊部隊の支援 (読売 10月4日 朝刊) |
[要約]ニューヨーク州シラキュース郊外のフォートドラム陸軍基地に所属する第10山岳師団にウズベキスタンとタジキスタンへ出動命令が出た。特殊部隊の支援が任務と思われる。
[コメント]ちょっと予想より早い出動となったが、これは特殊部隊の展開が計画以上に早く進んでいるからだろう。タジキスタンやウズベキスタンに緊急移駐した特殊部隊は、ここに米軍の大型輸送機が到着するベースキャンプを設営した。次はアフガン国内(北部)にヘリやC−130で連結する前進キャップを設営する。それから特殊部隊やヘリ部隊のアフガン投入である。だから第10山岳師団の投入は前進キャンプ設営後と想定していた。もう前進キャンプに特殊部隊は展開を始めたのだろうか。しかし厳しい冬を目の前にして、アフガン北部の山岳作戦は何もできない。(当然、タリバンも動けない) 今の段階で移駐を始めたのは、厳しい寒さに体を慣らす意味がある。兵士がその土地の自然環境に体がなじむには、軽い訓練を行いながら1〜2ヶ月の期間が必要である。そんなことも軍事作戦を立案するには重要な検討事項なのである。ハワイやカリフォルニアの太陽から、マイナス10度や20度に引っ越すのである。結構、体はきつい。このニュースでミソは、1000人以上というところ。最終的に1万人を越しても1000人以上である。まあ第一陣(先遣隊)がとりあえず1000人という意味だ。この連中はスキーがうまいからね。写真はアフガンのジャララバードの近くにあるタリバンの山岳基地。いかにも難攻不落の砦のように思えるが、空から地雷を1000個ぐらい散布しておけば、タリバンはこの一帯を使用することはできない。左下の地下入り口は弾薬庫の入り口と思える。アメリカは対人地雷禁止条約に加盟していないことをお忘れなく。10月3日のサンケイ新聞・朝刊より |
米国防長官、中東歴訪へ 軍事行動の協力態勢詰めへ (CNN 10月3日 Cnn,co,jp)
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[要約] ラムズフェルド米国防長官は2日、同日中にサウジアラビア、オマーン、エジプト、ウズベキスタンなどの歴訪に出発すると発表した。訪問先では各国の首脳と会談し、米国が準備を進める軍事行動への協力態勢を固める構えだ。ラムズフェルド長官の中東歴訪中は、米軍による攻撃はないはずとの観測が強まっているが、「歴訪は軍事行動の前触れか」という記者団の質問に対し、長官は「その質問には答えられない」と述べた。ラムズフェルド長官の歴訪は、軍事行動の開始を前に、国際的な連携の足固めをはかるのが目的とみられる。
[コメント]だったら、アフガン空爆(攻撃)はできないよ。というのが、率直な私の感想である。まだまだ本格的な攻撃のためには、準備に時間がかかるので、このあたりで地ならしに歴訪するのだろう。日本も米軍支援のために軍事行動を起こすのなら、アジア各国に事前説明するくらいの配慮は必要だ。いつも外務省はアメリカだけしか見ていないから、そのあたりの配慮が全く出来ていない。写真はラムズフェルド国防長官。Cnn.co.jp
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| 空母キティーホーク 洋上基地か (朝日 10月3日 朝刊) |
[要約]今月1日に横須賀を出港したキティホークはアラビア海で「洋上基地」になる可能性が高い。これはニューヨーク・タイムス紙が国防省高官の話しとして報じたもので、艦載機の一部を日本に残し、広い甲板を特殊部隊の出撃基地として活用するというもの。対アフガン戦では、パキスタンが基地の使用を認めているが、反米感情も強いのでキティホークを洋上基地として活用するという案である。
[コメント]今回のアフガン攻撃では、米海軍と空軍の戦闘機部隊の出番は極端に少ない。上空から攻撃するするものが、あまりにも少ないのである。戦車や装甲車なら攻撃ヘリで簡単に始末できる。また海兵隊はF−18攻撃機やハリヤー攻撃機を配備している。必要な対地攻撃は十分に可能である。だったら、空母をアラビヤ海に浮かべ、輸送ヘリで海兵隊を運ぶほうが効率的である。その成果がはっきりと現れるのは、海兵隊がパキスタンの基地に移駐(上陸)する初期の作戦である。できるだけ短時間に、できるだけ多くの兵力をパキスタンに展開しなくてはいけない。その初期の段階が、米軍にとって最も危険(弱点)な時間帯であるからだ。海兵隊の強襲揚陸艦(エセックス・クラス)は1隻で2000人の海兵隊員しか運べない。仮に5箇所の飛行場を押さえるとして、最初の米軍兵士がパキスタンの飛行場の地面に足を着けた瞬間から、約2〜3時間以内に各飛行場に数千人(全体では数万人)の兵士と装甲車などを移駐させ、戦闘配置をとる必要がある。まさに秒単位で大移駐(上陸)作戦が実施される。この戦争における最大の見せ場なのだ。簡単に説明すると、ヘリで運ばれてきた海兵隊員や、輸送機で運ばれた空挺部隊が飛行場に着陸し、周辺に展開すると、そこにデエゴガルシア島から大型の輸送機が次々と着陸する。そして装甲車や監視機材を飛行場周辺に配置して、この初期の作戦は終了するというものだ。そのような上陸作戦を考えると、アラビヤ海に空母を使った洋上基地ができるだけ欲しいというのが本当の気持ちだろう。そのような作戦方針が出港後に決まったので、キティホークは横須賀に一旦帰港して余分な荷物を降ろしたような気がする。アフガンやパキスタンで頑張っているマスコミ各社の特派記者や戦争カメラマン諸君! 米軍の飛行場制圧はまだ先だと思うが、この瞬間だけは見逃さないように気をつけてがんばってください。まず米本土や沖縄の海兵隊の動きに注目。海兵隊は上陸前に最大限(史上最大)の戦力集中を行います。私も行って見たい気もするが、まあ、日本にいて上陸作戦の解説をしているでしょうね。写真は甲板から艦載機を降ろした空母キィテーホーク。意外なほど甲板は広い。 |
| 特殊部隊はビンラディン氏を追跡しない。(10月2日) |
[コメント]最近、特に気になったいたのだが、マスメデアの「米・英の特殊部隊がビンラディン氏の居所を探しにアフガンに潜入して活動している」という報道は間違いだと思う。いや明確に間違いである。そんな任務を特殊部隊に命じるはずがない。なぜなら、ビンラディン氏が脅威なのは、彼が存在することで資金(寄付など)が集まり、テロリストの志願者がアフガンに集まって訓練を受け、テロの命令をうけて世界各地に流出するからである。しかし今はタリバンやビンラディン氏の資産は凍結され、資金の流れも厳重に監視されている。またアフガンは封鎖されたし、新たにテロリストを志願しても、訓練キャンプにはもう人はいないのである。オマル氏やビンラディン氏が暗殺を恐れて、逃げ回っているようでは、新たな作戦を行う指揮系統は機能していないと思える。そうなれば、もうビンラディン氏は軍事作戦的に怖い存在ではないのだ。これからタリバンを壊滅させれば、ビンラディン氏は存在基盤(隠れ場所)を失って浮かび上がってくる。。だから今の段階で、いくら特殊部隊員でも危険なアフガンのビンラディン探しに、数百人や数千人を投入するほど米軍は愚かではない。むしろ米軍は特殊部隊がビンラディン氏を追って、アフガン全土で作戦中という誤情報を流し、タリバンを高い緊張状態に追い詰める心理戦と理解したほうがいい。日本人は映画のせいと思うが特殊部隊に期待が高すぎる。彼ら特殊部隊にも弱点はある。タリバンが銃や刀を持ってうじゃうじゃしてる場所などに潜入しない。それはCIAなどの仕事である。以前、中東やアフリカを旅行したとき、ブルース・リーのカンフー映画のせいで、日本人の私をみて空手の達人と思い、へんなチンピラやスリに尊敬されたことがある。日本人が特殊部隊に想像しているのは、そのような幻想である。どこにいるかわからない一人を探しまわるほど、今の特殊部隊は暇でない。やがて山岳地帯に逃げてくるタリバンを待ち伏せるため、山の要所要所に罠を仕掛けるのに忙しいのだ。米軍とタリバンの主戦場が山岳地帯になることは明白な事実である。そこに米英軍の特殊部隊が、各種の戦場監視機材を山岳地帯に設置して待ち伏せる。山なら市民と兵士の区別がつきやすい。夜間戦闘なら米軍が絶対に有利である。そこで行われる戦闘はRMA(軍事革命)によって編成された米軍が最初に行う戦闘(実験)になる。(RMAを知らない旧ソ連軍の指揮官たちは米軍の大損害を予測するが、RMAを知っているものは「米軍の虐殺的戦闘」を心配する)。RMAについては「軍事常識のABC Revolution in Military Affairs」で解説を掲載しました。写真は自走対空機関砲ZSU−23 2連装でパトロールするタリバン兵士。軽武装の特殊部隊では対抗できない。 |
| 米軍、空爆準備を完了(サンケイ 10月1日 朝刊) |
[要約]タリバンの拠点を攻撃するために、米軍は300機以上の攻撃機を使って空爆を行う準備を完了した。空軍はサウジの兵力を増強する形と、デエゴガルシア島にB−52爆撃機を移駐させ戦力を増強した。海軍は湾岸からインド洋にかけて展開する空母部隊が配置についており、合計2万8000人の兵力と、B−52とB−1爆撃機が50機以上の総計300機以上が出動可能である。今回の空爆は、米国の軍事専門家の間では、限定的なものであるという見かたを紹介している。(同様の内容で、昨日、英国紙が48時間以内に空爆開始と報道している)
[コメント]だったらどこを空爆の目標に何を選んだのかという点が重要である。すでに逃げ出してだれもいない「ゲリラ養成軍事キャンプ」「人の姿が消えたタリバン本部」「逃げ出すこともできない人がいる市街地」「山岳地や荒地にひそむタリバン」など、どこにも攻撃目標に設定できるものがない。いくら英軍SASの数チームをアフガンに入れて、空爆目標を探し回っても見つからないだろう。そこで私は、今、米軍がタリバンに一番やってほしくないことを考えた。それは塹壕掘りである。攻めてくる米軍に塹壕を掘って待ち構える。これが一番いやなことだと思う。タリバンが急いで徴集した男たちも、米軍との戦闘には期待できないが、塹壕堀りなら十分に活用できる。出来上がった塹壕なら空爆や砲撃にも耐えることができる。これが米軍は嫌なのだ。だから米軍は塹壕を掘って待ち構えるような場所を空爆するのではないか。爆弾には時限信管式のものがあって、数時間後、数日後、数週間後に爆発をセットできるものがある。滑走路などを長期間にわたり敵に使わせないための爆弾である。またセメントなどの倉庫が空爆できれば、弾薬庫を空爆するのと同じ効果が期待できる。かつて米軍がドイツを空爆したとき、ボールベヤリングの工場を徹底的に空爆した。どんな兵器や車両でも、ボールベヤリングがなければ動かないからだ。今、それが塹壕を掘る資材であると思う。むろん、この空爆でタリバンが分裂することを期待しているのは言うまでもない。 |
| 北部同盟 進撃緩める? 米の軍事行動を見極める (毎日 10月 1日 朝刊) |
[要約]進撃を続けていた反タリバン勢力の北部同盟軍は、いったん攻撃を控える動きをみせ始めた。これは間もなく米軍の空爆が始まり、その際にタリバンの逃走が予測できるので、それに備える処置と思われる。今回の戦闘で北部同盟には800人の死者、タリバン側に数十人の戦死者が出た模様と、元KGB諜報員(ロシア軍情報関係者)は語った。なお北部同盟の戦力は12000人程度で、実戦経験のない若者が中心。兵器はタリバンと劣らないが、兵士の戦闘能力、後方支援、車両などの機動力が劣るという。
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