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「Re:メールにお返事
」を保管しています

 人質バッシングは意図的に行われた世論操作ではなかったか。(4月30日)

届いたメール

 神浦さん 福岡の00です。 米海兵隊がファルージャ撤退に合意したようですが、 以下のスレッドに転載してある記事を見ると、未だ予断は許されない状況のようです。

  撤退するにしても、こうも虐殺や略奪を繰り返したあとでは、虚しいばかりです。

●US、撤退をいいながらFalluja攻撃【Aljazeera】 http://www.asyura2.com/0403/war54/msg/221.html 以下は、ファルージャへの緊急支援のお願いです。 =JVCイラク緊急対応・ファルージャ緊急支援のおねがい= http://www1.jca.apc.org/jvc/jp/notice/notice20040415_foriraq.html

 イラク日本人人質事件の被害者、郡山さんと今井君が今日夕方から会見をするようです ね(本日17:30〜;霞ヶ関の弁護士会館)。 会見に対する詳しいことは今ここではわかりませんが、吊し上げにならないように無事 に終わる事を祈ってます(不穏な情報もあります)。

  会社にいるからTVで放映されても見ることが出来ないのはツライですが、密かに応援 しています。 [JANJAN記事]フェアな記者会見を望む http://www.janjan.jp/media/0404/0404273665/1.php 今回の人質事件は図らずも日本という国の危うい面を露呈してしまいました。今後も注 意して経過を見ていかなければならないと思います。

  日本政府が情報操作でネットの掲示板を利用したのではないかという噂ですが、多分ネ ットで勝手に人質バッシングが起きて、また、世論が政府の自業自得自己責任説に傾い たので、ここぞとばかりおおっぴらに被害者迫害をやったのだと思います。 頭のいいやり方とは思えませんが。首相は他の官僚に人質バッシングをさせておいて、 ご自身は表面だけでもかばうくらいの度量を見せた方が対外的にも印象が良かったで しょうに。

  まあ、自分に正直といえば正直なんでしょう。でも、これでネットは利用できるという 確信くらいは持ったでしょう。 よく外国の人から日本がアメリカに盲従するのは、原爆の洗礼を受けたからではないか という質問をされるようですが、それで連想するのがイラク戦の作戦名にあった「衝撃 と畏怖」(でしたよね)というものです。米軍がそれを連想してつけた作戦名ではない かと勘ぐってしまいます。

 派手に脅したら頑固なイラク人もビビって言うことを聞くよ うになるだろうと。 朝鮮戦争時にも核を使おうという意見があったそうですが、イラクでの抵抗があまりに も根強い場合に業を煮やして小型核を使ってしまうという可能性はないでしょうか (ファルージャでもそれが心配でした)。 いえ、そこまで米国も愚かじゃないですよね。

  そういえば、北朝鮮の大事故の続報はどうなってるのでしょう。情報が少なすぎるので しょうか。

 1日から4日まで更新お休みですか。ちょっと寂しいです。 でも、たまのお休みですから、クルージングを存分にお楽しみ下さい。 大島や伊豆半島ですか〜。いいですね。うらやましいかぎりです。 私は家で部屋の掃除や庭の草取りですワ(笑)。 それでは、リフレッシュ後の更新を楽しみにしています。

 
 日本人経営者 (稲盛氏)の同じ意見がUSトゥデーに載っています。(4月30日)

届いたメール

 以前お便りした00です。もう、歯のお具合は大丈夫でしょうか?  神浦さんが前々からおっしゃっている内容と同じ事を、日本の経営者が米最大の日刊紙 USAトゥデーに http://bizns.nikkeibp.co.jp/cgi-bin/search/wcs-bun.cgi?ID=244367&FORM=biztec hnews語っています。宗教/カルト的信条にのめりこんでしまう状況をもたらしている ものは何か、これを考えねば解決しようのない問題は数多くありますが・・・

 これからも、本質を踏まえた鋭い分析をよろしくお願い致します。

所長コメント

 イスラム社会は国家の富の分配を間違っています。多くのイスラム国でもの凄いお金持ちと、もの凄い貧困が混在しています。そのお金持ち部分が米国に傾斜し、貧困部分が反米的な原理主義に傾斜しています。さらにお金持ちで欧米などの先進国に留学した者が、欧米のポルノや売春や麻薬など精神的な荒廃をを見て、イスラム原理主義に傾斜する傾向があると思います。

 まさにこれからは国際的に富の分配をどのように行うかが最重要課題と思います。さらに中国国内の地域格差の問題、また南北朝鮮の格差の問題など、東アジアを見ても2重3重で大きな地域格差が広がっています。

 このような格差を縮めるのは、高速大量交通や大容量通信を発展させ、大規模な物流を促して調整するしかないと思います。(むろん教育やインフラ整備なども含まれます)。それができない国や地域では、ますます紛争や戦争が拡大するのではないでしょうか。アメリカや日本で大規模な内戦が起きないのはそのためと思っています。

 これから環日本海経済構想や環東シナ海経済構想など、東アジアで国境を越えた大規模な経済開発が予測されています。これらは経済発展と同時に、地域紛争を抑制するためにも効果的と考えています。(ですから北朝鮮のような閉鎖的な国(地域)は邪魔です。中国もそのように切り替えるでしょう)。

 「揚げ足取り」ではありません。(4月28日)

届いたメール

 What’s New 4月27日付け毎日新聞朝刊記事のコメント欄にあります大型爆弾は「レージー」(怠け者)カッターで正しいのですか? 「デイジー」(ひな菊)カッターと記されることが多いと思うのですが…。あと、Column of This Month のところ、正しい綴りはEnglish Page です。さらにいうと神浦さんのお名前も、Mr,ではなくMr.のほうがより正確な英語です。(Mrのあとはカンマではなくピリオド)

 偉そうに書いてごめんなさい。多くの人が書いているように神浦さんのいつも「ぶれない」姿勢に感心し、陰ながら応援しています。

所長コメント

 いつのまにか、「レージー」と頭の中で固定されていました。確かに、この爆弾をベトナムのジャングルで使用すると、ディジー(ひな菊)を刈ったように樹木が倒れているのでついた名前です。もしかしたら私の誤解で、多くの人がレージーと誤って覚えているかも知れません。

 さっそく訂正しました。また何かドジをやったら教えてください。おりがとうございました。

 軍隊は人道的な活動を禁止されているのでは?(4月27日)

届いたメール

 こんにちは。 毎日読ませていただいています。

 イラクに派遣された自衛隊のことですが、最近確か新聞で、人道的活動のために軍隊を送ることはジュネーブ協定(?)で禁止されている。赤十字などの本来の人道的活動と混同されて、活動が危険で困難になるのを避けるためだ、という記事を読みました。

 その記事をとっておくべきでしたが何のどういう記事だったか忘れてしまいました。 そのような協定ないし国際法があるのはほんとうでしょうか? あるとすればそもそも復興支援のために自衛隊を派遣するという日本政府の考え方自体がそれに違反しているということになりませんか?

所長コメント

 私はその記事を知りませんでした。しかし類似のことが書かれている可能性はあります。やはり問題はその条文です。人道活動を行う振りをして軍事攻撃を行うことの禁止であれば、自衛隊がサマワで行っていることは禁止されていないでしょう。でも日本政府は解釈の問題として正面からの対決することを避けると思いますが、どんな条文を知りたいですね。もしこの記事を覚えている人がいたらメールをください。赤十字のマークを付けた病院船で、兵器や兵員を輸送してはいけないというジュネーブ条約のことなのでしょうか。???

 広島型原爆はおよそ15〜18`トン程度の爆発力です。(4月26日)

届いたメール

 こんにちは、神浦さん。早速ですが、WEBの26日付記事で「広島型原爆が180`ト ンだからまさに小型核兵器並みの爆発力である。」とありますが、広島の原爆は確か1 5〜16キロトン程度ではなかったかと思います。180キロトンですと熱核兵器の規模になってしまいます。また、硝酸アンモニウムは確かにオクラホマシティーのテロ事件で有名になったANFO爆弾の材料ですが、電気火花程度では爆発させるのは難しいはずです(化学や爆薬が専門の方に確認必要ですが)。

 硝酸アンモニウム(ammonium nitrate) と爆発事故で検索すると、例えば戦後すぐのテキサス港での大事故などがヒットすると思いますが、このテキサスの事故で爆発した貨物船Grandcampが積載していた硝酸アン モニウムの量は2300トンです。この事故そのものの被害は甚大(死者約600人)でしたが 、とても広島の被害に及ぶべくもありません。北朝鮮の事例について言えば、いくら長 大な貨車でも、それこそ核爆弾でもないかぎり28キロトンもの爆発力を持つものを積 載できるとは思えません。いずれにせよ実際に何が起きたのかはまだ不明ですが28キ ロトン云々は眉唾だと思います。

(神浦・・・ANFO(アンホウ)爆薬とは硝安爆薬と燃料油との混合比94対6で混合した爆薬。流動性があり、安全性がよい。また硝安爆薬とは硝酸アンモニウムに木粉、でん粉、ジニトロナフタリンを混合したもの。吸湿性が大きく、爆速は小さいが、生成ガスや発熱量が大きいので土壌爆破に適している)

所長コメント

 間違えました。昨日、新聞社の問い合わせには18`トンと答えていたのに、ホームページを書き込む時に200`トンと間違えました。さっそく訂正して置きました。時々、このような大ミスをやります。まさに赤面の恥ずかしさです。それに北朝鮮の貨物列車の爆発力が28`トンというのも確かに変ですね。

 爆心地付近の子どもたちが目を負傷していますが、直接の原因は土砂や建物のガレキが爆風で飛ばされ、眼球に突き刺さったと思われます。しかしそれ以上に、爆風の圧力で眼球が飛び出した可能性があります。それに鼓膜が破れて、聴力を失った子も多いのではないでしょうか。かつて日本でも空襲の時は、両手の親指で耳を塞ぎ、他の指で眼球を押さえるように指導していました。それから軽く口を開きます。強い爆風で鼓膜が破れるのと、肺が潰れることと、眼球が飛び出すのを防ぐためです。

 それにしても北朝鮮の医療施設は予想以上に悪化していますね。このままではさらに死者の数が増えるのではないでしょうか。日本も大型フェリーをチャーターして、医療機器や薬剤を送るといいと思います。手術のできる大型救急車など、阪神大地震で経験したことを活用するチャンスと思います。どうしてそんなことが緊急にできないのか、不思議なような気がします。

 北朝鮮の列車爆発事故で、どのような影響が生まれてくるか(4月26日)

届いたメール

 ここしばらくは神浦さんもイラク人質事件に振り回されて大変でしたね。どうも 日本人には、一部分の非だけを取り上げて全体を否定するという傾向があるようです。私も今回の事件については、神浦さんの立場に決して賛同する者ではあり ませんが、だからといって、神浦さんの正確な軍事知識に裏付けられた鋭い情勢分析を否定することはできないと思います。これからも大いに頑張っていただき たいと思います。

 さて、今回の北朝鮮の列車爆発事故についてですが、いくつか分からないことがあります。
 まず、今回の爆発事故が金正日の暗殺をねらったものであるかどうかです。アメリカや韓国政府は否定していますが、中国では暗殺の噂が流れているようです。火のないところには煙は立たないとも言います。真相はどうなのでしょうか。

  次に、あの爆発がどうして起こったかです。新聞報道では、硝酸アンモニウムを積んだ列車と石油を積んだ列車が衝突して、それに電線の火花がショートして爆発が起こったとなっています。しかし、本当にそれであんな大きな爆発が起きるのでしょうか。軍事の専門家である神浦さんにぜひ教えていただきたい。それに 石油や硝酸アンモニウムは中国から輸入(援助?)されたものでしょうが、石油はともかく、硝酸アンモニウムは何に使うものだったのでしょう。肥料の原料だそうですが、火薬の原料にもなるとのこと。軍事最優先の国ですからやはり爆弾の原料だったのでしょうね。

 最後に、今回の事故が北朝鮮に与える影響です。経済的、社会的、政治的にどんな影響があるのかです。(案外、こうした事故で北朝鮮は崩壊するのかもしれませんね。)

  しかし、多数の死傷者が出ているにもかかわらず、北朝鮮は、外国に援助は要求するが、すぐ近くの中国の病院にけが人を搬送していないとのこと。あいかわら ず情報を遮断し、事故をだしにして援助物資をできるだけもらおうとする北朝鮮政権の思惑が透けて見えるようです。この事故で国民がいくら死のうがどうでも いいのでしょう。

所長コメント

 北朝鮮では金正日が列車で移動する場合は、あらかじめ駅や沿線沿いに保衛部が配置され、駅職員も駅から退去さされて、保衛部員が金正日の乗る特別列車の運行を行います。また特別列車はディーゼル機関のため、線路の電源を落として運行するそうです。単線のために列車衝突事故を防ぐためだそうです。そのような極端な保安処置が通常の列車の運行を狂わせた可能性があります。しかし爆発の原因は当初に報じられた列車衝突(LPG貨物列車とガソリンを積んだ貨物列車の衝突)ではなく、硝酸アンモニウムを積んだ貨車に垂れた電線が接触して爆発したと報じられています。また爆発は硝酸アンモニウムではなく、工業用のダイナマイトという説もあります。このあたりはもう少し情報を待たなければ正確には把握できないでしょう。しかし中国の救助隊の中に、爆発物の専門家が入っていると思います。爆発点付近の土などを採取して、より正確な爆発原因を特定するでしょう。私は硝酸アンモニウムが電線で爆発したという説に疑問を感じています。

 それによっては暗殺説も再び出てくる可能性があります。当初、事故説は韓国から早い段階でテロ説を打ち消すために出されました。ちょっと今回の韓国政府の事件の報じ方に違和感を持っています。北朝鮮の保衛部あたりでは、この貨車が誰によって現場に置かれたのか、そのあたりの調査を行って暗殺説の検証を行っているでしょう。もし軍の高官が関与していれば、このような仕掛けを行うことは可能でしょう。

 私は簡単に事故説を信じることはできないと思っています。おそらく金正日自身も事故説など全く信じていないと思います。北朝鮮の国民も金正日が通過した後の大爆発と知って、心理的な影響を強く受けていると思います。今の段階で言えることは、もし金正日の暗殺を企てるなら、最も可能性が高いのは列車で地方を移動するときで、爆薬を特別列車近くで爆発させることです。今回はそのことには成功したが、爆発の時間が狂っただけの事なのかもしれません。

 自衛隊の撤退時期はどのように決めるのか。

 追伸 ファルージャの情報です。(4月25日)

届いたメール

 何時も貴重な解説ありがとうございます。大変勉強になります 。

イラク情勢が緊迫しているおり、今回は下記の点についてご質 問をさせていただきますので、宜しくお願い致します。

@自衛官はコンテナ内に避難しているとのことですが、迫撃弾が直撃した時、コンテナは有効な防御壁になるのでしょうか?

A万一、イラクからオランダ軍が撤退したとき、自衛隊のみで 残存できる能力があるのでしょうか?

Bワシントンポストによりますと、バクダットへの物資の補給を妨害するため、ティグリス・ユーフラテス川に架かっている 橋を爆破する戦術が抵抗勢力により計画されているとのことで すが、橋を爆破されたとき自衛隊への物資の補給はどうするの でしょうか?

C上記に関連して、自衛隊が宿営地に孤立化する恐れはないの でしょうか?

D抵抗勢力は徐々に組織化されつつあります。組織化された抵抗勢力に包囲された場合、オランダ軍や米軍が救出に来るので しょうか?

E治安が極度に不安定化し中で撤退する場合、大部隊をどのよ うに撤退させるのですか?撤退中に抵抗勢力から襲撃される 恐れはないのでしょうか? ある場合どのように対処するので しょうか?

  報道では、現地の情勢は日々緊迫しているようなので、自衛官 の身を心配しております。上記のような可能性が少しでもある なら、政府は撤退の時期を間違えて欲しくないものです。

追伸

  ファルージャの様子がBBCで報道されています。 http://news.bbc.co.uk/1/hi/world/middle_east/3653223.stm どちらも言い分が正しいか、今後検証が必要でしょう。 (スナイパーによる悲劇は、複数伝えられているので真実かも しれません。)

所長コメント

 当然ながらサマワの自衛隊宿営地に運び込んだコンテナのいくつかは、攻撃(砲撃)を受けた時のシェルター(待避壕)として考えています。そのため内部に鉄板を張り、補強しているものもあると思います。直撃弾を受けた場合に備えて、コンテナの上部に砂を詰めた土嚢などを数段に敷き詰めます。これでかなりの防弾能力が高まります。砲撃は短時間で終わるので、それほど居住性を考える必要はないと思います。必要な補給については、緊急の場合は米軍のCH−47大型輸送ヘリで行います。孤立した場合は、数日間宿営地で耐えれば、他国の救援部隊が駆けつけてきます。

 もしもサマワの情勢が悪化して撤退する場合は、一気に移動して朝起きれば宿営地に誰もいなかったというほど迅速に行います。段階的に縮小というのは平和時のやり方です。戦時であれば、密かに最低限度の荷物を積んで、闇の隠れて一気に撤退します。当然、宿営地は放棄します。残った物が略奪されると思いますが、そんなことを考えていては戦時下で安全な撤退はできません。

 スペイン式に撤退を表明して、1ヶ月半程度の時間をかけて撤退するのは、現地の情勢がまだ比較的に安定しているためです。ですからどの段階で撤退を決意するかです。撤退することより、撤退の時期を決めることが難しいのです。

 このホームページの説明が不足していた。(4月23日)

届いたメール

 久しぶりにメールします、豪州の未公認通信員です。 日本にいないので実感は出来ませんが、人質被害者への総攻撃は非常に病的ですね。 魔女狩り、赤狩り、村八分等昔から色々ありますが、日本とは本当に国家なのかと疑うばかりです。

 まるで学校のイジメそのもの、誰も助けようとしない。 集団ヒステリーの中で袋叩きにあい、「この非国民めが!」と 罵倒されてます。家族も含めて。 まったくこの国は成長していません。 日本を離れて本当によかったと思います。抜け出せない方、御免なさい。 神浦さんも本当に大変だと思いますが頑張って下さい。 賛同者の方も勇気をもって支持して下さい。

届いたメール

 乱筆ながら掲載していただき、ありがとうございました。(神浦・・・・この方は昨日・下段のメール(2)の方です)

 確かに、あまりに根拠のないものや脅迫などのメールが存在するということは、一 部の者の事とはいえ、日本全体の品位を下げているというのは事実だと思います。 また、誘拐被害者に「航空券等の費用を賠償せよ」と要求(これを支持している人 が、僕の周りにも結構多いです)というのは全く必要ないことは、正しい意見だと思 います。彼らに“責任”があるのは明確(報道関係者はやるべきことをやっていた。責任は無い、と僕も考えています)ですが、邦人の安全を確保するのが政府の一番の 存在意義であることも、これまた明確だからです。

 しかし、昨日に挙げた(感情的)以外にも、「触れるべきではない」とする根拠に出 来るものはあります。  その一番大きな物が、事件を政治的に利用しようとしている団体があるということです。軍事に政治はつきものですが、あまりに深追いするのは、「国を守る」という 本質を忘れさせるのではないでしょうか。  また、最近だったと思うのですが、この“Re;メールにお返事”で「日本が右傾化 してきている」という意見が掲載されていました。  何について「右傾化」という意見を持っておられたのかは覚えていませんが、ほとんどにおいてこれらは「正常化」だったと思います。

 有事法制や国民保護法制、憲法改正などが論議できなかった暗黒の時代から考える と、現在は“アメリカの51番目の州”ですが、独立国家に戻ることができるかもしれません。それは政治家とそれを選択する有権者の技量だと思いますが。(ちなみ に、まだ有権者ではありませんがw)

届いたメール

 こんにちは。  いつもHPを拝見しておりますが、最近説明不足を感じることが多々あります。 それが皆さんからは「ぶれている」と感じるのではないでしょうか。

 ある分析はこの立場から、別の分析はこの立場からというようなことを、しば らくしてから書かれることが最近特に増えているような気がします。神浦さんの HPを見に来る人の多くは軍事評論家としての神浦さんの分析にもっとも期待しているのに、今度の人質事件の場合は4月17日になって、 > もし私が今までの態度と違っていたら、それは人質を安全に解放させという一 点で物事を考えたからです とおっしゃっていました。こういうことはなるべく早く、わかるように書いたほ うがいいと思います。

 それと、What's Newに提言を書かれることもあるようですが、もし今後もそう いう発言をしていきたいとお考えならば、別のコーナーを作って独立させたほう がいいと思います。見る人によっては、分析を期待しているのに提言が出てきた らそれだけでびっくりしてしまいます。  最近の世の中はかなり激しく動いて大変だとは思いますが、神浦さんご自身も どんな立場で何を発信したいのか、という観点からHPを整理すると、読み手が 無用な誤解をすることを減らせると思うのですが、如何でしょうか。

所長コメント

 言い訳になるかも知れませんが、大きな事件が起こると私の生活はガラリと大変化します。電話が鳴り出し、すぐにコメントを求められます。その中にはラジオの生放送のように、待ったなしで解説をしてくれというものもあります。数社の新聞社からの電話取材に答えたことも、翌日には新聞に掲載されて報じられます。本当に緊張します。そして翌朝からTVの出演などで、猛烈な忙しさに襲われます。その間に、現地から伝わる情報をできるだけ多く知る必要があります。

 我が家には5台(3台が地上波で、2台が衛星波)のテレビがあり、4紙(5紙だとパニックになりました)の新聞をとっています。それらをフル稼働して最新情報(報道)をチェックします。そんなときにホームページの更新を怠っていることに気がつきますが、なかなかパソコンの前に座ることができません。ついついこれは今日テレビで話したからいいやと、ホームページの更新を怠る自分を甘やかすこともあります。

 でも論調や報道の流れが危ない方向に流れ出すと、すぐにパソコンに向かって解説やメッセージを書き込みます。3人の人質事件がまさにそうでした。私は最初の3日間のうちに、人質を殺させないように何をすべきか重視しました。そのとき家族の方が政府にどのように対応したか、そんなことは私の関心事ではありませんでした。むしろ人質の安全解放を最優先に考えれば、放っておくべき事柄なのです。(これが人質解放交渉術なのです)。

 マスコミも政府の判断が正しいとか、正しくなかったかは論じるべきことではなかったのです。まだ人質3人の安否が確認されていなかったからです。イタリアでは4人の誘拐事件後、首相が早々と「テロリストに屈しない」と発言して、一人の人質が射殺されています。そこで外相が、「犯人と話し合う」と軌道修正しています。人質に取られた場合、まず人質の安全ために犯人を刺激してはいけません。これは人質交渉術の鉄則です。

 日本政府もそのあたりの知識は十分にあると思います。マスコミもそのあたりの事情を理解して、人質家族の行動で扇動的な報じ方は慎むべきだと思います。まさに「冷静に、冷静に」です。まだ3人の安否がわからないのに、テレビで首相の決意表明は正しかったと解説する人を見て、まだ日本では本物の危機管理が育っていないと感じました。本物の危機管理論は感情や主観ではなく、冷静な社会分析によって生み出される論理です。もともとの危機管理論は全面核戦争の被害軽減から生まれたことを忘れないでください。これは軍事理論が発展したものなのです。

 レベルの低いメールについて考える。(4月22日)

届いたメール(1)

 イラク人質の五人全員態度不審ですよ、拘束事件あったという客観的証拠は皆無です、ビデオはヤラセですし。ヨルダンからの出国記録はないし、高遠さん解放直後は元気だったのに、帰国と同時に歩けなくなってるようですし。かなり胡散臭いですね。貴方もマスコミ相手の仕事なら、少し引いといた方が無事ですよ。大焼けどしかねませんよ。

届いたメール(2)

 邦人の誘拐事件で今回、あまりにも低レベルな論議がこのHPでも展開されまし た。あまりにも感情的、不必要なまでの同情など必要ないことは明らかだからです。 神浦さん自身の意見さえ、筋が通っていませんでした。  これ以上、このHPのレベルを下げないためにも、この話題に触れるのはやめるべ きだと思います。神浦さん自身、そう書かれていたのですから。

所長コメント

 レベルが低いというのは(1)のようなメールです。(2)については低いとは思いません。しかし「メールにお返事」では無理でも、この話題を意図的に避けるわけにもいかないのです。

 私の体験で言うと、自衛隊がカンボジアPKOにいく前に、何度かカンボジアのポル・ポト派支配地区に入りました。タイ国境にあるアランヤプラペートという街に、ポル・ポト派の人に迎えにきてもらいます。そこからタイ国境を越えてカンボジアに入ります。しかしタイに出国申請は行いません。もちろんカンボジアに入国申請もありません。カンボジア国家の機能が国境に及んでいないからです。時にはタイ国軍の情報部の人も同行しました。またイスラエルからレバノン南部に入ったときも、イスラエルの出国手続きはしませんでした。イスラエル軍情報部も何も言いませんでした。出国記録とか、入国記録というのは、平和な日本などの話で、日本の尺度でイラクの行動を計ると、イラクの現実が見えてこないと思います。

 今回の事件は、私が感情的になったのではなく、日本が感情的になりすぎたのだと思います。大やけどをするとか、仕事ができなくなるとか、政府の費用を弁償しろとか、私に脅迫的なメールが何通かきました。こんなことは初めてです。今までに北朝鮮の体制を批判した時にも、そのように脅迫的なメールは皆無でした。ですから今回の異常さがわかると思います。ある政府寄りの有名評論家に昨年末、「君はどこのプロダクションだ。仕事が来なくなるぞ」と脅かされたこともあります。自分にとって都合の悪い意見を脅迫する。情けないですね。まあ、私は弱くないですよ。このような仕事をするなら、弱いと生きてはいけません。

 自衛隊派遣と人質事件を関連させるのは間違っている。(4月21日)

届いたメール 

 最近のこのHPを読んでいると、情緒的なメッセージが多い。純粋に軍事的な 面で今回の拉致事件を捉えていないと思います。

 イラクに自衛隊を派遣したから今回の事件が起きたと言う論調は、お気楽とし かいいようがありません。  テロ・ゲリラは、日本政府が自衛隊を派遣していなくても、ブッシュ政権を揺 さぶることになるならば、どんな国の人でも拉致するはずです。

 過去のハイジャック事件、9.11のNYのテロ事件、無差別に犠牲者が出たこと を忘れています。更には、諸外国での邦人誘拐事件しかり・・・すべてテロ・ゲ リラは、自分達の存在を誇示するために都合よければ何でも有りです。  もう一度、テロ・ゲリラ側の拉致する意味を考えるべきです。

 私の記憶違いかもしれませんが、ここのHPで、なぜ日本は自衛隊をイラクに 派遣したのか、日本政府の公式見解ではなく、国際情勢、日米間の関係に伴う日 本の立場での説明がなされていないように感じます。このことは、このHPで重 要な意味をなすのではないでしょうか?

 私の見解は、9.11事件以降、米国は自国に物心両面において協力的な国と非協 力的な国との選別を図るようになったと思います。米国に依存している日本にとっ て、自前の情報機関を持たず脆弱な情報収集能力では、「耳」が塞がれること、 まず情報面で制約されることは致命的です。また、北朝鮮問題を抱える日本にとっ て、いざという時に米国の関与の保険の意味で派遣に踏み切ったと思っています。 神浦さんのご見解をお願いします。

 それと、神浦さんは、確か、派兵そのものを反対しているのではなく、自衛隊員が政治的に縛られての犠牲を伴う可能性のある派遣を反対しているのではなかっ たでしたっけ?

所長コメント

 ご指摘のように、私は自衛隊がイラクの復興支援に活躍することを期待しています。その自衛隊がイラクの戦地に行くのに、そこは戦地ではなく戦闘が行われていない平和な地域で、自衛隊は正当防衛しか武器の使用を認めていないことに怒っています。さらに今回の人質事件では、自己責任といってイラクの情勢悪化を人質個人に押しつけ、自己の責任回避する与党の対応に怒っています。

 さらに言えば、ブッシュ大統領にへつらうしかない小泉首相の無責任さに怒っています。もしイラクから米英軍が撤退して、国連のブルーヘルメット(国連PKO)をかぶった自衛隊が、イラクの民兵組織から攻撃されることなく、イラクの復興支援をイラクの人たちとともに行えることを期待しています。このまま自衛隊は米英軍の一部として、サマワに駐屯してもイラクの人に感謝されません。占領軍の一部として敵対勢力と認識されるだけです。

 すでに大河の流れは米英軍の反イラク駐留(占領)に移っています。自衛隊がこのまま米英軍に付き合う必要はありません。アメリカもブッシュ大統領が選挙で負ければ、イラク政策に大変革を行うでしょう。それまで日本(自衛隊)が待つ必要があるのでしょうか。

 小泉首相は中曽根元総理のように、小派閥の弱さをアメリカに支援してもらおうとして、自衛隊をイラクに派遣しただけのことです。いわば自分の政権を維持するために、自衛隊をブッシュ大統領に人身御供に差し出しただけの話です。それも無理矢理イラクに派遣したいから、自衛隊の手足を縛ってでもイラクに派遣したのです。自衛隊こそいい迷惑です。自衛隊幹部は必死に「自衛隊はイラクの人道支援が任務です」と言っているのに、与党の連中は、「日米軍事同盟のためにイラクに派遣した」と言いまくっています。

 今回の人質事件はファルージャの戦闘です。直接的な自衛隊の派遣問題ではありません。それを人質の家族が言い出したので、政府がそれを逆手に活用しているだけです。今回は外国のマスコミがそのことに早く気がついたので、批判的な報道が外国メディアから入っています。

 日本の国民ももっと賢くならなければ、政府にうまく騙されるだけのことです。私は高遠さんのイラクでのボランティア活動を今も尊敬しています。これが私の一貫した基本姿勢で、人質問題で感情的になったり、情緒的な意見ではありません。

 まだまだイラク人質問題の関連メールが届いています。(4月21日)

届いたメール

 初めてメールいたします。0000と申します。 人質事件をきっかけに、糸井重里さんの「ほぼ日刊イトイ新聞」からジャンプして記 事を拝見し、毎日読むようになりました。 自分の意見が揺らぐことが多かった中、ほんとうにためになります。

  私の職場のボスが「自作自演説」支持者でした。とても信頼し、尊敬していますので、 彼の話を聞いていると、かなり、「そうなのかも?」と心が揺らぎました。(もし、 そうだとしても、そこまでして自衛隊を撤退させたいという信念は凄いなと思いまし たが) でも、こちらを拝見して、「やっぱり、そんなことない」と思えました。

  そして、ニュースや新聞を見聞きして、意外に多くの日本人が狭量で冷たいんだな・・ ・・と悲しくもなりました。 週刊新潮なんかは、あきらかに人質になった3名の方と、ご家族に対して、ネガティ ブキャンペーンを展開してましたね。あれでかなり雑誌としての品位を落としたと思 います。政府ならともかく、か弱い民間人に対しあのような仕打ち。 自衛隊、日本政府としては出来ていない草の根の援助をしていた同胞が、異国で命の 危険に晒されている時に、なぜああいうことができるのか非常に疑問でした。

  願わくば、「そんな風に考えている人間ばかりではありません。あなた方はすごいで すよ」という声がきちんと届いて欲しいです。 税金をいくら投入したんだ!みたいな意見も、一見正しいようですがおかしいですよ ね。私はこういう時のために税金を払っているのだと思いたいです。自衛隊を出さな ければ、たくさんの税金を節約できましたよーだ。と言いたいです。政治家や官僚の 年金割り増しや私腹肥やしのほうが追求されてしかるべきだとも。

  最後に。硬派な文章の中、ちらりと顔を出す「生活」が、タマラナイです。こわもて の軍事評論家も、子供がいれば PTAの会合に行くし、歯が痛ければ、歯科医院に行く。 私は今日は仕事の合間に銀座の並木通りを歩き、「平和っていいな」と痛感しました。 東京には、世界中の美しいもの、素晴らしいものが集まっていて、お金を出せば手に 入る。若い女の一人歩きが普通に出来る。なんとありがたく、希有なことなのでしょ う。

 普段当たり前に感じている「安全」を、涙する高遠さんを観ていてしみじみ感じ ました。 では、長くなりましたが、このへんで。 軍事情勢などにはまったくうといので、もしかしたらおかしなことを言っているかも しれませんが、その時はお許し下さい。これからはもう少し勉強します。 お忙しいことでしょうが、お体どうかお大事に。失礼いたします。

届いたメール

      人質事件から学ぶ日本の正義(仮説)

                                        at 2004 04/21 05:51 編集

 『ニュージランドで交渉学を研究しているものです(私もこの件について最後に長い一言)

 今回の人質事件の実態は完全には解明されていませんが、解放後の3人の放心状態と帰国後のストレスから何を読み取りますか。赤軍派関与説まで飛び出していますが、私はこの事件を交渉学の観点から観ていて重大なことに気がつきました。それは、日本人としての正義感に関わることです。法と正義というのは、私の研究テーマの一つでもあるのですが、英米法の国では国会だけでなくて裁判官も法を作っているのです。日本では、裁判官は法を適用するだけです。では、ドイツはどうか、というと憲法裁判所がありますから、憲法に照らして法を裁きます。しかし、日本の意見訴訟というのは、個別の事件を通じてその事件についてのみ適用されるので、法を裁いているとはいえません。しかも、政治的行為は裁判所の土俵にのらないとして、判断を回避しています。

 そこで、問題です。ある国における法の正統性を根拠づけている国民共通の理念は正義と言っていいでしょう。その正義は法や政策、さらには政権まで覆すことのできる「力」です。政権も正義を背景にしているからこそ法の強制力に国民が納得するのです。

 そうすると正義がどのように制度づけられているかということが問題になるのですが、先にみたように、日本においては、この正義が法制度の最上位に位置づけられていないことになります。アメリカ占領軍が憲法草案を作成した際に、この法と正義の関係を意識していなかったのではないでしょうか。

 このため、日本人の正義感は憲法の条文とともに極めて抽象的なレベルに棚上げされたまま、現代の民主主義、法治主義の下で正義感を持つ日本人が日本国民であることに消化不良を起しているのです。京極純一や中根千枝らが研究したノモス論やタテ社会の枠を超えられない理由がここにあります。

 このからくりを今回の事件に当てはめて考えるとどうなるか。ルモンド紙や一部の日本人ジャーナリストの指摘にある危惧感は、人道主義を求める日本人ジャーナリストが事実を求めて現地に赴くと、政治的な思惑の中に吸収されて、右か左かという単純な政治的主張者としてレッテルを貼られてしまう。そうすると、真実を求めようとする純粋な気持ちが萎えてします、ということだと思います。そのようになってしまう大きな背景が「正義」を共通基盤として法や国策を国民レベルで議論できない制度にあるのではないでしょうか。

 私が自衛隊問題を議論しようと主張しているのは、人質問題をきっかけに、イラクの国民やそこに派遣されている自衛隊をわが身のこととして議論できる絶好の機会だと思ったからです。小泉政権かそれ以外の自民党政権、民主党云々のどれをとるかという問題ではなくて、政権問題を離れて、事実と国益を国民レベルで正義の観点から考えてみるべきです。

 人質事件の真相も政府が果たした役割も究明しない報道機関がなぜ小泉政権の支持率調査をしてしまうのか。論理的思考もない。自衛隊問題が芸能問題のように扱われていいのでしょうか。私が少年の時、三島由紀夫の自殺事件の意味がわからなかったが、あの頃の思考状態にとどまる理由も分かってきたような気がします。

 これだけ経済的に豊かになり、教育や海外旅行にもお金をかけている日本人の多くがこうした新聞報道を受け入れているということは、法や国策(多数意思)自体が正義に従うことになる、と判断している国民が絶対多数だからでしょう。誰も「非国民」になりたくはないですから。
正義感を持つ日本人には慰めの言葉にならないかもしれませんが、「正義」を取り込んでいない制度に欠陥があるのです。その制度を立て直すか、その欠陥を意識しながらまず個人との自我を確立するか、を考えることが必要です。



 自己責任論を批判 「若者誇るべき」と仏紙 (共同通信)


 【パリ20日共同】20日付フランス紙ルモンドは、イラク日本人人質事件で、日本政府などの間で「自己責任論」が台頭していることを紹介、「日本人は人道主義に駆り立てられた若者を誇るべきなのに、政府や保守系メディアは解放された人質の無責任さをこき下ろすことにきゅうきゅうとしている」と批判した。

 東京発の「日本では人質が解放費用の支払い義務」と題した記事は、解放された人質が「イラクで仕事を続けたい」と発言したことをきっかけに、「日本政府と保守系メディアの間に無理解と怒号が沸き起こった」と指摘。「この慎みのなさは制裁まで伴っている」とし、「人質の家族に謝罪を要求」した上に、健康診断や帰国費用の負担を求めたと批判した。

 記事は、「(人質の)若者の純真さと無謀さが(結果として)、死刑制度や難民認定などで国際的に決してよくない日本のイメージを高めた」と評価。パウエル米国務長官が人質に対して、「危険を冒す人がいなければ社会は進歩しない」と慰めの言葉を贈ったことを紹介した。

届いたメール

 神浦さん、こんにちは。歯の具合はどうですか。政府は相変わらず「テロに負けな い」と言い、それで納得する人も少なくないようです。

 そのことはともかく、「テ ロ」という言葉の定義がこのままでいいのか、疑問を感じます。日本のメディアも 「テロ」と「レジスタンス」を分けて使うべきではないかと思います。日本人を人質 にした犯人も、テロリストと呼ばれたことに腹を立てて解放が遅れたという報道もあ りました。現在のことばの使われ方では、拉致・誘拐とテロとの差が分かりません。

  北朝鮮による拉致・誘拐の場合は背後に国家があるのでテロと呼ぶのは構わないで しょう。しかし、イラクで起きた邦人誘拐事件をテロという定義でとらえていいの か、拉致・誘拐をテロと同義とするなら国内で発生する一般の誘拐事件もテロという ことになってしまうがそれでいいのか、情報を受け取る側は混乱してしまいます。テ ロ、拉致・誘拐ということばの定義があいまいでは、問題が見えにくい気がします。 したがって、レジスタンス(またはそれに代わることば)を使うべきだと考えます。

  神浦さんはどのようにお考えでしょうか。 ところで、作家の重松清氏だったと思いましたが(うろ覚えですいません)、「日本では人質の『解放』と言うけれど、外国では『救出』と言う。日本政府も人質を『救出する』と言ってほしかった」というようなことを言っており、たいへん興味深かっ たです。ことばは難しいですね(笑)。

届いたメール

 神浦元彰さん 初めまして、00と申します。 神浦さんの、「サマワの自衛隊は囮である」という指摘は、まさにそのとおりだと感 じます。

  イラクの抵抗市民がくれぐれも、自衛隊を攻撃しないこと、隊員を傷つけないことを 願うばかりです。もし万が一そういう事態になった場合、米軍が待ってましたの報復 とばかりに見境なく攻撃を加え、また多数の犠牲者がでてしまうことは、容易に想像 できます。とりあえず自衛隊が帰ってくる方策はないのでしょうか。

  今回の人質事件では、3人自身の無事を願う事はもとより、もし死者がでてしま? ら、ファルージャがさらにめちゃくちゃにされてしまいそうで、頼むから殺さないで くれ、と願いつづけました。 とにかく、アメリカは酷すぎます。亡くなられた奥参事官もこの戦争は間違っている と言っていたとききます…。

 では、これからも、神浦さんのご活躍を期待しております。 仕事が休みの時など、ニッポン放送でのお話を楽しみにしておりましたが、番組が改 編されたので、出演される番組を新たに探そうと思っています。 それでは、失礼したします。

届いたメール

 イラクの日本人人質事件に関する神浦さんの論評の的確さと公正さに感動しています。そんな神浦さんに「財産を提供して償いをしろ」なんて脅しを掛けてくる、いわゆる「人質の自己責任」論者の卑劣さには、本当に腹が立ちました。

 そもそも、あの被害者たちは、拉致誘拐したグループに対して、自分たちがイラク人の友人であることを証明できたからこそ解放されたのではないでしょうか。 つまり、あの被害者たちは、自分の責任と役割によって自らの解放をかちとったのだと思います。政府が5人の解放にどれほどの役割を果たしたのでしょうか。それ大勢 の人が動いた、やれ莫大な税金を使ったみたいな話が出ていますが、あのオウム真理 教のオッサンの国選弁護費用として、ン億円も税金の支出をしています。

 それは基本的人権の保障の上で必要なことだからです。犯罪者でもない被害者に「費用請求」を したがる人々は、人権も何もわかっていないのでしょう。 イラクの人々が宗派や部族の違いを超えて反占領闘争に立ち上がるのは、常識の目で見れば前からわかっていたことです。イラク人が自衛のために、外国人を警戒するの も予想されたこと。被害者たちの話では、犯人たちはいわゆるテロリストというより も、農村の自警団のような組織に思えます。彼らの身になって考えれば、自衛隊は軍隊、サマワの住民に給水などをするとしても、一方では武装米兵の空輸もする占領軍の一環と見えます。

 善意のボランティアとして、あるいは自主的な報道人としてイラ クに行った人たちも、その自衛隊派遣国民として扱われたことが不幸な事件の始まり でした。 イラクへの自衛隊派遣を決定した人たちは、善意のボランティアを危険にさらすかも しれない状況を想定していたのでしょうか。そのことの「自己責任」を、どの程度自覚しているのでしょうか。もっと広げて言えば、イラクへの自衛隊派遣によって、そ の自衛官(少なくとも陸自のサマワに駐留する550人)が駐屯地に封じこめられて 「人質」にされる危険をどの程度察知しているのでしょうか。さらに、いわゆる「テ ロ」に対して1億3000万人の日本国民が「人質」にされる事態を招いていること を、「自己責任」論者はどう考えているのでしょうか。 「テロ」に屈する、屈しないという議論の前に、私は自衛隊は即刻、スペインやホン ジュラスの後を追ってイラクから撤退すべきだと思います。それは恥ずかしいことで も、やましいことでもありません。少なくとも戦争放棄を誓った憲法を持つ日本国の 国際社会に対する厳正な責務だと思うのですが。

届いたメール

 神浦さん、はじめまして。かなり昔からホームページを愛読させていただいています。 私もいわゆる自己責任論の合唱について、強い戸惑いを覚えております。

  仮に人質となった彼らが、これまでイラクにおいて日本国政府による身辺の保護を 絶えず求め続け、その庇護の元に活動を続けていたのだとしたら、その場合は 自己責任論が浮上しても仕方のないことだと思います。国に国民を保護する義務があるとはいえ、治安が著しく悪化した異国での個人の自主的活動を、何から何まで フォローするような責任は、政府にはないはずですから。

 しかし彼らは、そのような無茶など求めていなかったはずです。国による日常の安全 確保が得られないと分かった上で、現地に渡り、活動を始めようとしていた。危険に遭遇することはやむなしとしつつ、個人に可能な範囲での備えをし、備え切れぬ部分に ついては覚悟を決めておられたのだと思います。そうした姿勢について「無責任だ」 との罵声が大声で繰り返されていますが、私にはそうとは思えません。

 それはむしろ ごく当たり前の、大人としての常識的な態度ではないでしょうか。そればかりか そうした姿勢と行動こそを、本来、「自己責任による行動」と呼ぶのではなかったで しょうか。 しかし現在の世の議論は全く転倒しているように感じます。いわく、渡航自粛が求め られているのだから、その範囲内で活動することが「自己責任」である、と。政府の 言う通りに従い、その代償としてヌクヌクとした保護を受けつつ活動する、これは まさしく護送船団方式に異ならず、無責任の極致であるはずです。

 政府がそのような ことを言いたがるのは今更ではないかもしれませんが、国民の大半が口を揃えて同様に 叫んでいることについては正直驚いています。言葉の意味がちょうど逆さにすりかえ られたままの、老若男女問わずの大合唱。このような状況の中いったいどうしたら いいものか、なにやら気分が滅入ってくるばかりですが、まあ、誰が何と言おうと あの人質になった方々を人生の手本にしていけばいいのかな、とか、漠然と考えたりも しています。

  ホームページでは既に「この問題で議論をすることをやめます」と宣言されていますが、 ささやかな応援になりはしないかと思い、メールさせていただいた次第です。どうか、 健康には気をつけて頑張ってください。

届いたメール

 神浦 元彰 さん、 本日は政治家の方々が自己責任論を振りかざし自由な渡航も制限する勢いです。憲法にも触れる由々しき問題なので一筆書き ます。

  自己責任とは自己のおこなった行為に対して自分で責任を取る ということだと小生は理解していたのですが、世の中の理解は 違って、リスクをとった若者を罵倒する意味のようですね。 小生はタバコを嗜みますが、何時もタバコケースの脇に注意書 きが書かれているのを読んで、癌になったらやばいなと思って おります。癌になるかならないかを覚悟してタバコを喫のは自 己責任であり、癌になった場合高い医療費を使い、周囲の人に 迷惑をかけるは自己責任の範囲外と思っておりました。其のため好きなタバコも用心をして喫んでおります。

 自己責任を主張 される方は当然タバコを喫んで癌になった時、治療費は保険で とは言わないでしょうね。これで高額な医療負担がいくらかは 少なくて済むと言うものです。(川口大臣はあれほど警告を出 していたのにイラクに行く人はトンでもない人達だと言ってお られますよ。お金も請求したいそうです。坂口大臣もあれほど 警告しているのにタバコをまだ喫のか、医療費は保険からは出 さないと言ってやれば良いのに、と馬鹿な頭で考えました。)

  銀行に預金されている方も、今後、銀行が倒産したとき預金を 全額返してくれとは言わないものです。(来年からペイオフが 解禁されますよ。) 経済解会の皆様、労働者諸君、会社が倒産してもゆめゆめ国に頼ろうなどと考えては行けません。自己責任を取れぬ経営者の ために、既に何兆円という国費が浪費されているのですよ。

  日本の政府は自己責任が取れぬもののために、毎年40兆円近 くの金を国債という形で、後世に転嫁しているのですよ。 日本国の中で、自己責任などとの立派なことを言える人はほと んどいません。そのことを良く理解してから発言してください 。 上記のことは貴兄に言っているわけではありません。余りにも 偉そうに「自己責任」などということばを軽軽しく使う人々( 特に政治家諸君に)に注意を与えているのです。 ちょっと過激な発言なので躊躇しましたが、渡航制限の話しな どが出てくると書かざるをえませんね。

所長コメント

 歯痛のほうは、歯医者さんのおかげで直りました。数日前の朝、歯磨きをしていたら、一本の歯がぽろりと折れてしまいました。前夜に何か固い物を噛んで、激痛がしました。その翌日に歯がぽろりで驚きました。歯医者さんに見てもらったら、夜、寝ているときに歯ぎしりで折れたそうです。私は歯ぎしりをしませんと話したら、人間はだれでも歯ぎしりをするそうです。特にお酒を飲んだときは、誰でも歯ぎしりがひどいそうです。治療は麻酔を打って、歯の神経を取り除きました。そして詰め物をして、かぶせる治療を受けています。

 そこでいい機会と歯医者さんに歯のかみ合わせを調べてもらうと、うまく整合していないことがわかりました。すると寝ているときに正常な歯ぎしりができず、ストレスが溜まると説明されていました。その方の治療を受けると、ストレスがすごく少なくなったように感じています。ここ3〜4年間の強いストレスは、歯のかみ合わせが悪かったせいのような気がしてきました。今朝も爽快な気持ちで目が覚めることができました。もしかすると歯のかみ合わせが悪いので、不眠やイライラや過度の飲酒をやっていた可能性があります。それも誰からも指摘されたことのない歯ぎしりです。歯ぎしり、恐るべきです。

 まさに国際関係は歯のように整合性が問題になるのではいかと考えています。アメリカがイラクを占領支配することは、まさに整合性(私はこれを大河の流れと呼んでいます)がないのです。それでもアメリカは7月から3000人の規模でバグダッドの米国大使館を拡充し、CIAやFBIなどを配置してイラクの復興支援にあたると公表しました。この決定は、まさにイラクの政治と整合性がありません。イラク人の反発を高めるだけです。また国連をアメリカが背後で支配し、間接的にイラクを統治しようとしていると見えます。国連にとっても非常に危険なことです。

 イラクからアメリカ軍が撤退すれば、イラクは混乱しテロの温床になるというのは、南ベトナムから米軍が撤退すれば東南アジア全域(タイ、フィリピン、インドネシア、マレーシアなど)が共産化すると信じたドミノ理論に似ています。すなわちまったくの誤解なのです。

 イラクの国民は今こそ戦争の惨禍から逃れたいと思っています。イラク人自らが自国の政府を作り、国際的な各国の支援があれば立派に復興します。イラク人は平和と威厳を取り戻し、繁栄と幸福を得ることができると思います。ひとまずアメリカ軍がイラクから全面撤退して、ロシア、中国、フランス、ドイツ、それにイスラム諸国から国連・治安部隊(PKO)を派遣すれば、イラクの混乱は収束しるように考えています。

 「イラクから撤退することはテロに屈したことになる」、「イラクから米軍が撤退すればイラクは混乱し、テロリストの温床になる」、とにかく今は普通に語られているこれらの言葉が、本当にそうなのか再考する時だと思います。

 ファルージャの様相が伝わってきません。実情を知りたい。(4月20日)

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 神浦さん、はじめまして。

 こちらのサイトは武器嫌いの私にとって,テロが起こらなければ縁遠いものでした。考えずに済めば、無情な争いは人ゴトと思いたい・・・

 しかし、社会の根幹に世界の現状を操る政治がある以上、真実を見なくてはいけないと、探し出したこちらの HP で、多くの情報を知ることが出来、感謝しております。

 善意を行おうとした同じ日本人の失敗を、許すことなく口撃し続ける荒廃した人々の心を見る毎日ですが、直視するほど、人間の姿とは思えない。

 しかし、その人たちにも、押さえがたい不安があり、不安だからこそ安易な解消を求め、弱ったものを傷つけるのだろう、結局、そんな有りがちな答えしか見つかりませんが、

 この愚かさのパニックを鎮めるもの・・・、 それは、政治家の詭弁ではなく、残念ながら、美しい芸術でもなく、どんな時も果敢なジャーナリストが危険を冒して得た「真実の情報」それだけだと思います。

 どうぞ、がっかりしないで頑張ってください。

 私も、がっかりせずに、誰に笑われようと、平和な未来を信じ続ける人間の一人でいようと思います。

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 神浦さんこんにちは。00と申します。

 テレビや新聞などでは、ファルージャの戦闘では600人のイラク人が死亡したと伝えられていますが、私のような一般人には全くファルージャの状況が見えてきません。

 死んだ600人とはどのような人々で、どのように死んだのか?彼らは、アルカイダなどのテロリスト・反米意識の高いゲリラ・銃を手にした一般市民などで、米軍と戦って死んだのか?それとも、米軍は無抵抗の市民を虐殺したのか。

 そして、イラク全土をあっという間に占領したにもかかわらず、なぜ米軍はファルージャのような一都市の占領に手間取っているのか?米軍は実は弱いのか?それとも、ファルージャに立てこもる武装勢力の方が一枚上手なのか。

 とにかく、今のテレビや新聞は数字だけで全く戦争の実情が全く伝わってこない。

届いたメール

 こんばんは、東京の00です。 人質事件が無事解決してやれやれですね。 しかし、J-RCOMの各コーナーも含めて、 どこもかしこも党派的意見ばかりでうんざりです。 わざわざ読む価値なしというのが、失礼ながら率直な感想です。

  右巻きの人は、

(1)人質解決は政府の功績。 (2)人質への人格攻撃。(自作自演云々まで) (3)人質の行為の全否定。自己責任論。費用請求。 (4)人質事件に便乗した自衛隊撤退運動批判。(わたしも同意見)

 左巻きの人は、

(1)人質解決は、市民団体とアルジャジーラと法学者協会の功績。 (2)政府の救出活動の全否定。小泉首相への人格攻撃。 (3)人質の行為の全肯定。自己責任論はおかしい云々。費用請求は不当。 (4)人質事件解決に自衛隊撤退運動が重要な役割を果たした云々。 いずれにしろ政治宣伝合戦・立場表明の部類で、 多く意見が過度に極端でバランスを失しているように思います。

  こういう事件は「再発防止」の観点から冷静に検討すべきで ではないでしょうか?政府・マスコミ・市民団体の対応も被害者の行為も。 わたしが気になっているのは、「身代金」の問題です。 いろいろなメディアの報道や仲介者の言動から金銭の交渉が なされたと思われますが、交渉者の安易な態度が 日本人の値段をつりあげてしまい、次の人質事件を誘発するのでは 危惧してます。ひとり100万ドルというきりのいい額がでてますが、 テロリスト側であろうと、仲介者であろうと 事件に関連してはビタ一文払わないという「建前」を 確立しないと、海外にいる日本人全員の首に値段をぶら下げることに なりかねないと思います。安易なバラまきをしたのかどうか 検証する必要があると思います。いろいろな経緯から今回の交渉は かなり有利にできたはずなので、なおさらです。

 ところで、安田氏と渡辺氏に対する神浦さんの意見に、まったく同意です。 日本のジャーナリストとしてファルージャを目指したのは、 「壮挙」でしょう。味噌も糞もいっしょにする議論はおかしいと思います。 ちゃんと準備をしたかどうかの議論はあるのでしょうが、 われわれ一般人からすると、上級登山者の装備の議論と同じで、 プロフェッショナルが検討すればいいことでしょうし、 あの二人は遭難して死んでも悔いがない心構えができていたので、 政治的立場とは関係なく尊敬されるでしょう。

届いたメール

 神浦さん、こんにちは。 いつも神浦さんの客観的で軍事的な鋭い分析には敬服させれております。 しかし、政治的な議論には、あまり踏み込まないほうがよいと思います。 今回の「自己責任論」に関しては、政治的な側面が多すぎますので、 軽々に日本人はこうだとか判断すべきことではないと思います。

  いくつか挙げれば… 被害者および家族に、共産党と反政府系の市民団体の人物がいたこと。 最初の家族の会見を、共産党系の人物が世話したこと。 家族の要求の主眼が、「自衛隊の撤退」に置かれたこと。 そして、共産党は自民党および公明党の政治的な仇敵であること。 さらに、国民の多数は、共産党や反政府系の市民団体を嫌悪していること。 これらのことを考えれば、「自衛隊を撤退しろ」(自衛隊の責任だ) という政治スローガンに対して、「自己責任だ」(自衛隊は関係ない) という反対論が生じ、世論がそれになびくのも不思議ではありません。 これを、政府が大人気ないというのは簡単です。 しかし、政府(自民党と公明党)にしても、この件がきっかけで政権が 瓦解してはもともこもないわけですから、全力で防衛にかかるでしょう。

届いたメール

 神浦元彰さん、 本当にJ-RCOMはいつもハッと気づかされることがありますね。今 回の人質事件でも、いろんな側(?)からのメールを掲載されてい て、その姿勢には頭が下がります。

 もう議論は止めとのことなので、ご迷惑になるとは思いつつ、一 つだけ、いろいろ読みながら疑問に思っていたことを書きます。  今回の人質事件で3人(と家族)を攻めたてる人たち(小泉さん は確信犯でしょうが、普通の人たちは思考停止をきめこんでいるよ うに見えます)は、もし、イラク以外で日本人が誘拐され、その犯 人側から「自衛隊の撤退」を要求されたのなら、はたしてなんと言 うのだろうかと。

 たとえイラクではなくても日本人であることだけでターゲットに なりうる状況を我々は選択したのですから、そこが、フランスだろ うと、フィジーだろうと、柴又だろうと、どこで発生しても、自己責任と攻めるたててもらわなければ筋が通らないと思います。  神浦さんや、鳥越さんのような目線のジャーナリストの声が、激昂した報道の中で、同じような力強さで流れるような日本であれば と願わずにおられません。  でも、(小泉さんや安部さんでさえ、まったく望んでいないでしょ うが)、あの「大本営発表」のような時代へとまっすぐに進んでい るように感じられてしかたがありません。

所長コメント

 ファルージャの情勢ですが、2500人の米兵部隊が包囲していたが、そのうちの500人程度を包囲網から撤退させるとか、米軍と地元有力者が折衝し休戦に向けた話し合いが始まったという情報があるだけです。すでに市内は水道や電気が切られ、食料などの搬入もできないようです。また数回の停戦中に女性や子どもが市内から非難し、数万人規模でバグダッドに向かっていると報じられたことがあります。米軍のファルージャ包囲網には、ジャーナリストを市内に入れにという目的もあるようです。

 このような場合、私の経験からすると地元有力者に接触を試みます。そして信頼できる人に迎えに来るように依頼します。そして迎えの人が到着したら、その人の案内でファルージャへの潜入を試みます。もし市内に潜入できれば、部族長などへ挨拶し、専属のガードをつけてもらって取材を行います。以前(20年くらい前)、フィリピンの新人民軍に取材のコンタクトをとったことがあります。しかし迎えのガイドがマニラに到着せず、10日間ほどマニラに待機し、その取材は中止したことがあります。ですからこのやり方は成功する場合と、失敗する場合が半々です。迎えに来ないから押しかけるというような無理は絶対にしてはいけません。相手の都合に合わせることが必要です。

 日本では話題になっていませんが、すでにファルージャ潜入取材については、国際的なジャーナリストたちは猛烈なトライを試みています。今回はアメリカ人たちはあきらめるでしょうが、フランス人やドイツ人ジャーナリストは先を争っています。もし最悪の場合、米軍の包囲網撤退後が一番乗りになるかもしれませんが、それも含めて一歩でも前のポジションを得ようと必死なのです。どうしてそうなのかというと、そのようなやつがフリーのフォトジャーナリストになるのです。TVや新聞記者たちから、吐き捨てるように「あいつはストリンガーだ」と軽蔑されます。それでもカメラを抱えて、最前線を目指して迫っていくのです。私はそのような仕事をやることも、軍事ジャーナリストの重要な仕事だと思っています。兵器ショーを見物に行ったり、ガイドブックや専門誌を読むだけが、軍事ジャーナリストではないのです。

 そして多くの軍事ジャーナリストが戦場や市街戦で死んでいます。

 今回のイラク日本人人質事件で考えたこと。(4月19日)

届いたメール

 私はいつも着実にメールを更新されている神浦さんの努力に感心しながらホーム ページを毎日チェックしています。私は今回の人質事件で「事実」を「事実」として 伝える姿勢に感銘を受けました、日本人で自分の感情とは全く関係なしに事実が存在 していることを自覚している人間 はまれで、今回の一連の報道でそのまれな例を見 せてもらいました。

 私は事件を歴史的に見る(つまりおよそ60年の流れのなかで起承 転結を見ていく)のが好きで、ユダヤ人がからむ「オトポール事件」で樋口 季一郎 を知り「流氷の海(ある軍司令官の決断)」とりわけ「陸軍中将 樋口 季一郎回想 録」を読んで、かっての軍人が本当に日本を背負っていた事を知り、日本では「事実」を「事実」として伝える姿勢が希薄な事を実感しました。

 私は今回の人質事件で 「おや?」という感じを抱いたことがありますので、いずれ落ち着いたらなにかの機 会に神浦さんに解説していただきたいと思っています。私が感じた「おや?」の中味 は、「3人の人質事件」についての日本での論じ方についてですが、冷戦が終了して 次の相対的に安定した体制への移行過程の相対的に不安定な現実のなかで、「3人の人質事件」についての日本での論じ方があまりに「現実感覚が無い」ことと、一連の 論じ方の底に流れている不気味な感じ(大人にもかかわらず子供のわがままの水準で の村八分意識あるいは仲間はずれ意識)です。

 国際的な水準での大人であれば、たと え今から殺し合いをするのであれ、あれこれと殺す為のルールをお互いにこぜりあい を通じて探り合い、殺す為のルールをお互いに確認した上で殺し合いをするのが普通 ではないのかと私は考えます。最近頻発している「自爆テロ」は、「テロ犯」があらかじめ罰せられているので、従来の人殺しのルールでは罰しようがない新たな現象 で、米・英・ロ・イスラエル等の各国首脳とも対応する為の新たな人殺しのルールを模索中であり、たとえ掟破りの人殺しであっても対応策をルールにのせようと努力す るのは、自分の権力の正統性がルールによって守られており、自らルール違反をする と、大衆によって今度は自分が権力より引きずりおろされる、ことを自覚しているか らだと私は考えています。

  ****参考****** 非国民と大学紛争 ・・略・・  

 封鎖したときの学生たちの言い分は、俺たちがこれだけ一生懸命にやっているのに、研究などと称して、お前らがのうのうと仕事をしているとはなにごとか、という ものだった。 ・・略・・  「非国民」の論理がまさにこれだったからである。兵隊さんが戦地で命がけで戦っ ているときに、口紅にスカートとはなにごとか。戦争を知らない世代が、同じ非国民 の論理を用いたとき、非国民の時代は過ぎたという自分の思いこみを、私は即座に修正すべきだった。しかし私は、こうした論理は戦前の軍国主義時代に生じた、特殊な論理だと堅く思いこんでいたのである。だから私は、自らそれを戦後に再び体験した のに、まだそれがいわば偶然の産物だと考えていた。

 まさか戦前の連続だとは、意識 的には思えなかったのである。似たようなことが起こるものだなあ。よく似た雰囲気 だなあ。ただそう思った。いま思えば、もちろんそうではない。非国民の論理は、い つでもあったし、いまでもある。最近私がそれを強く感じたのは、オウム真理教に関する報道だった。 ・ ・・略・・  

 番組の内容についての具体的な打ち合わせのため、そのテレビ局では、ディレク ターがまず現れた。その人が開口いちばん、あろうことか「国民はまだ十分な情報を与えられていませんが」と話はじめたのである。私はただちに、ほとんど反射的に反論した。「オウムも警察も国民ですよ」。ディレクターは一瞬唖然としたらしいが、 そのまま何事もなかったかのように、話を続けた。  この国には、国民に関して二つの定義があるらしい。「拡張されたわれわれ」と、 日本国籍を有する者とである。「拡張されたわれわれ」の範囲は、状況によって適度 に伸縮する。戦時中であれば、口紅にスカートは「われわれ国民」ではない。しか し、その範囲をいったいだれが決めたかというと、それが明瞭ではないという特徴が ある。右の著名な司会者もディレクターも、オウムも警察も国民ではないと思ってい るわけだから、国民の定義は「日本国籍を有する者」ではない。それならそれは、司 会者なりディレクターなりが思っている国民の範囲のわけである。その裏にはさら に、世間はそれをこそ国民の範囲だと思っているはずだという、司会者なりディレク ターなりの思いこみがある。これがいわゆる村八分の構造、いじめの構造の基礎にあ ることは、すぐに気づかれるであろう。そうした人たちで構成される報道が、「いじ めの解決」になんの役にも立たなくて、あまりに当然である。無意識の仲間外れを、 自分たちが日常的に実行していて、しかもそれにまったく気がついていないからであ る。 ・ ・略・・  

 新興宗教のある意味での恐ろしさを、私自身知らないではない。その恐ろしさは、 集団としての匿名性にある。どこから攻撃の矢が飛んでくるか、まったく不明なので ある。しかも事実、確実に飛んでくる。かれらは自分たちこそが正しいと信じている から、その集団に敵と見なされたら、もはや身が持たない。見えない敵にたえず注意 することは、個人には不可能である。ところがそれに対抗すべき組織人が、個人のほ うを裏切ったのでは、もはや手の打ちようがない。坂本弁護士の例は、私のなかのそ の恐怖を確認してくれただけである。  組織人もまた、もっと弱い個人だと、組織人はいう。だから非国民の論理が生じる のであろう。組織人にとってもっとも恐ろしいのは、組織から離されることである。 事実はまったく逆かも知れないのだが、多くの組織人がそう信じている。それは私は よく知っているつもりである。私が組織人であることをやめたとき、あんただからで きるということばを、何度聞いたか、わからない。それが組織人の考え方なのであ る。 ・ ・略・・  自分のお膝元で、それも任意団体が、七三一部隊と似たようなことをやっている。 それでなにが、同じことをもはやくり返しません、か。どう考えても、ここでも無意 識のうちに、非国民の論理がはたらいていたとしか思えない。オウム真理教の事件 は、日本国民のしたことではありません。そう思っているのでなければ、「くり返し ません」と「国民の代表」がいえるはずがないではないか。 ・ 略・・  毒にも薬にもなる話 1997年 養老 孟司著 中央公論社発行 P29-P34より引用

届いたメール

   先日メールを送りましたニュージランドで「交渉学」を研究している者です。

 人質事件(演技指導?)で思うこと

at 2004 04/19 10:03

 今回の人質事件を交渉学の観点から分析しましたが、交渉当事者が誰なのか、という視点からの分析は当を得ていたと思います。
 これから人質事件の当事者で何が起きていたかについての真相が究明されるでしょうが、国民としては、日本の正義の観点から自衛隊派遣問題に真剣な議論を再開すべきです。

 「狼 とヒツジ」ではありませんが、イスラムが羊だとすれば、狼は羊を食べ過ぎて大逆転を食らう可能性もあります。日本は、羊なのでしょうか。羊のふりをした狼 だとすれば、取り残されてしまいます。自国の正義がどこにあるのか分かっていないのでは・・・。歩きながらでも考えていないと、転んでしまってから考えた のでは遅いでしょう。
スペイン政府のことも他人事ではないはずです。軍隊としての活動かどうか、という区別もつけにくくなってきており、一旦撤退 して、国連中心で見直してみるという態度も必要なのではないでしょうか。それなら、自衛隊問題が政争にならずにすみます。政争のなかで国民が流されていく ことには、外国に住んでいる日本人として非常に危機感を覚えます。

(参考:インフォシークから転載)

 スペイン首相、イラク駐留スペイン部隊の可能な限り早急な撤退指示 (ロイター)


 4月18日、スペインのサパテロ首相はこの日、イラクに駐留するスペイン部隊1400人が可能な限り早急に帰国するように指示を出したと発表(2004年 ロイター)
 [マドリード 18日 ロイター] スペインのサパテロ首相は18日、イラクに駐留するスペイン部隊1400人が可能な限り早急に帰国するように指示を出した、と発表した。

 同相は前日就任宣誓を行った後、この日、テレビ放送を通じて、この発表を行った。

 これまで同相は、国連が6月30日までに、イラクでの主権移譲をめぐる権限を引き継がないならスペイン部隊を撤退する、としていた。

 同相は今行動を起こした理由として、スペインの条件に合う国連決議が採択される見通しでないとの見方を挙げた。

 ある政府筋は、撤退には「少なくとも1カ月半から2カ月」かかる、としたが、いつ撤退が開始するかについてはコメントを差し控えた。

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 神浦さん。 フランス在住の0000と申します。 18日日曜日昼、カナル・プリュス(放送局)のヴレ・ジュルナル(本当のジャーナル) という痛切なギャグやアイロニーなインタビューも行う反体制的な番組に、イラクで 数日前に解放されたジョルダノフさんが出演しました。

  この元人質ジャーナリストは、エージェンシーを通してこのカナル・プリュスから依 頼されてイラクに取材に行きました。 ジョルダノフさんは、「太りたければ人質になるといい(食物がふんだんに与えられ たという意味)」「数々の犯人グループから、他のグループに拘束の取次ぎの際の尋 問には慎重に答えた。神を信じるかなどの質問には、相手が誰かを察知し、それに応じて答えなければならなかった」「田舎の農民たちが怒っている。湾岸戦争で、彼ら は父を亡くし、残りの家族、そして今、最後の財産の家畜さえも米軍は殺してしまっ た。」(全意訳)など、イラクの様子、人質期間の様子などを語った後、「またイラ クに戻って仕事をしたい。でも今度はもっと慎重にやります。」と答えた。

 フランス人は、それを歓迎し、応援するでしょう。 なぜなら、一方的な情報や操作された情報を信じて操り人形になりたくないからです。 政府があり、それを検証する一般メディアなどの機関があり、それを国民が自力で判 断したいからです。 国という機関が、真実を隠ぺいすることに繋がるような、情報の自由を侵害するよう なことであれば、それは独裁政治です。 フランス人は、危険を冒してまでそのような仕事をしてくれる人々に感謝します。 そして民主主義をかかげているフランス共和国は、例え政府の主義に反する人間でも、 フランスのパスポートを所持しているものを保護する義務があるでしょう。それが民 主主義だからです。 日本での、渡航禁止や自己責任などの制裁は、もしかしたら、その考え方さえ政府や イラク侵略賛成派の操作かもしれませんよ。 国民は判断意識を奪われ、米国に不利なことをしてくれるな、イラクに行って真実な ど探ってくれるな、だまってお上に従えということかもしれません。 イラク情報は、他国のニュースで伝わるかもしれませんが、日本人が日本人の目で見 て伝える。観客ではなく証人として伝えてゆく…というジャーナリスムが存続して構 わないと思います。 ---------------

  イラク戦争=経済戦争(いつも戦争はそうかもしれません)を起こしている政治家や 企業、株主の自己責任はないんでしょうか? 対岸の火事の火元はアメリカであり、日本であると思います。

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 神浦さんの最新情報を興味深く拝読させていただいてます。

 

 ところで今回、イラクの武装集団に日本人3人が誘拐され政府がその解放に全力を挙げ、多大の努力をされ、小泉首相を始め多くの方が臨時の仕事をさせられた。 ただ 仕事は常に努力して達成するものだから政府の行動は当然であるが、分別を欠いたNGOの活動の為に余計な大仕事をさせられたと不快に思うのも当然と思う。

 そんな感情から自己責任論が出るのも致し方がないが、救出のための膨大な費用は国民の税金だから「解放の3人にチャーター機代など請求」するという外務省の 小役人的発想は情けない。
費用対効果から考えればイラク人から帰れと言われ人道支援も順調とはいえない自衛隊派遣の膨大なコストこそ無駄遣いだし、天下りをはじめ税金を無駄使いしている一部官僚達の悪さ加減と比較しすれば、今回の救出活動のコストはズーと性質が良い。


 さてイラクのために活動している彼らNGOに分別を欠いた点はあったとしても、イラクの為に体を張った彼らの活動がイラク人に理解されているならば、ここは政府も国民も「頭を冷やして今後の対イラク外交」のために彼らを大いに利用する方が我が国の国際的評価も上がり国益にもなると思う。また彼らのような国境や宗教を越えた我が国NGOの人道支援活動を発展させれば、今回の
救出のための膨大な費用もそれ以上の国益となって回収できるのではないだろうか?
 外交は外務省だけの独占では成り立たない、今日の日本外交は国民の理解と我が国の民間人の世界中における活動の成果で成り立っている。
 使命感に燃えた元気なNGOの人道支援活動を今回の事件で萎えさせては我が国の将来は暗い。今回、イラク武装集団から解放された3人へのバッシングがかなりあると聞いて残念に思う。
神浦さんの大所高所からの啓蒙活動に期待してます。

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 ご無沙汰しております。お元気で御活躍のご様子、テレビなどで 拝見しております。歯の方はいかがでしょうか。 今回の「日本人人質事件」ですが、「誘拐された同国人を取り戻 すには」という主旨の神浦さんのご説明は、非常に勉強になりま した。

 ただ少し気になることがございましたので、お願いも含めて、メー ルを差し上げることにした次第です。 「日本人が人質に取られた」ということで、マスコミの報道は、ここ しばらくそれ一色という感じでした。神浦さんのホームページもそ うだったように…特に「メールにお返事」のコーナーなど…思われ ますが、その取り扱い方そのものに、私は、少々疑問を感じまし た。

 人質事件は確かに大きな問題ですし、対処の仕方や、あるいは 報道の仕方について、プロの立場から提言をなさることは必要で あろうと思います。実際、私も勉強させていただきましたし…。 ですが、こういう時期に、話題がそればかりになってしまうというの は、どうなのでしょう。 今回の事件で大騒ぎしている間に、ブッシュ大統領が、これまでの アメリカのパレスティナ政策を大きく変更するような発言を致しまし たね。イスラエルの言い分を全面的に認めると申しますか…。 これは非常に大きな出来事だったのではないかと思うのですが。 (本日、ハマスの指導者が殺害されたというニュースが流れましたが、 これは、やはり米国の政策変更に関わりのある動きではないかと 素人目にはそう見えます。)

 イラクだけを取ってみても、今回、狙われたのは日本人だけではありません。まだ拘束されていらっしゃる方も、また、殺されてしまった 方もいらっしゃいます。ファルージャやナジャフの情勢も予断を許し ません。イランが仲裁に入るというニュースが流れた途端、イラン の外交官が射殺されました。それにはどういう意味があったのか、 それからどうなったのか、マスコミのニュースとしては大きく取り上げ られないままです。 確かに、今の日本社会に与える影響は、これだけ騒ぎになったので すから、今回の事件の方がはるかに大きいかもしれません。 ですが、こちらさまは軍事情報を発信なさるサイトであると私は理解 しております。人質に取られた方や拘束された方を心から案じてお られた方たちには冷たく聞こえるかもしれませんが、その方たちが 無事日本にお帰りになりましても、現実に、サマワに、ゴラン高原に、 日本の自衛隊はおります。あるいは、イラク以外の中東諸国で働い ておられる日本人もたくさんおいでです。何といっても日本は中東の 国々からエネルギーを購入して経済活動を行っているわけですから。 今後情勢がどのように推移するのか、ブッシュ大統領の発言は政策 転換と見なしていいのか、その場合、今後の中東情勢にそれはどの ように影響するのか。そういう、問題が複雑すぎて素人では考える手 がかりもないようなことについてこそ、神浦さんの、軍事的な視点から の分析をお伺いしたいと思うのはこちらの我が儘でしょうか。 私とて拘束された方を心配しなかった訳ではございませんし、ご家族 を非難する気もありません。

 自衛隊派遣に反対しておりました私でも、人質を取っての要求に従っ て自衛隊を撤退させるという論理はおかしいと思いましたが…、さて、 これが我が身に起こりましたらそう言えましたかどうか。 私事ですが、我が子を亡くしました時、止まってしまった心臓はもう動 かないと頭では判っておりましたけれど、それでも、何とかしてくれと 泣いて口走った自分でした。 親の情というのはそういうものでしょう。 ですがこれはどこまでも個人感情レベルの話です。マスコミまでそ れに巻き込まれてしまったような今回の報道の在り方は…、正直、 どうかと。 こちらさままでそれに振り回されておいでのように見えるのは、私が 至らぬゆえの誤解でございましょうか。 やはり、神浦さんには、広い視野に立った軍事専門家の立場から の冷静な分析をこそお聞かせ願いたいと思いますが…。 ご一考いただけましたら幸いに存じます。 今後の一層の御活躍を心からお祈りしております。

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 はじめまして、私は国際情勢や軍事問題に興味を持ち、貴殿のHP を閲読させて頂いている者で0000と申します。  イラク三邦人人質事件についての貴殿の文章、ならびに「自己責任」 の考え方について、少々違和感を感じましたので、失礼を承知でメー ルさせていただきます。

 18日のコラムにある、「神浦氏のHPや公演会が事件の元凶である から私財を処分し賠償しろ」という妄言は、相手にする必要はないと思 います。しかし、それ以降のあなたの言葉は全て蛇足であり、また傲慢です。  あなたは11日のコラムで、「危険な地帯に、それを承知で行くのだか ら、それは自己責任という考えが広がっています。(中略)一見、正し いように思えますが、パレスチナで虐殺を防ぐために、NGOの人が人 間の楯になるために世界各地から集まっています。彼らは無責任で しょうか。東南アジアや東アジアで多くの人が虐待されたり、人権を踏 みにじられているのに、そこが危険だからと我々が無視していいでしょ うか」と論じています。

 これは、NGO活動の有用性を訴える文章としては立派だと思いま す。しかし、それは“自己責任”議論が間違っている根拠には、なりえ ません。  また、つづいて「私は危険であると認識しても、行くときは必ず行きま す。もし現地でゲリラに人質となっても、私の生命を守るために交渉してくれとはいいません。殺されるときは毅然として死にます。もし苦しん でいる人がいれば、自分の命を賭けて助けることが日本人の誇りだと 思うからです」と論じていますね。  なるほど。あなたはとても立派です。

 しかし、あなたにその覚悟があっても、あなたのご家族はその 時、「これは本人の意思です。彼は自らの誇りと信念をかけて現地に赴いたのですから、それを穢すようなことはしないでください。彼を助け る為のあらゆる行動は、彼の意思に背きます。どうぞお見捨て下さい ますよう宜しくお願いします」と言うでしょうか? 仮に家族にもその覚 悟があったとして、それで政府はあなたを見捨てるでしょうか? 答え は否です。

 どんな立派な覚悟があって、どんな崇高な精神を持っても、それでテ ロリストが避けてくれるとは思えません。そのことは私などよりも良く 判っておいでのことと思われますが、それでもしあなたがテロリストに 囚われ人質となり、あなたの身柄解放を条件に政治的要求をつきつけ てきた場合、あなたを助けるのは誰ですか?  あなたは、あなたの家族は、誰に助けを求めますか? あなたが私費で護衛を雇っていたり、あなたの家族が私費を投じて民間の警備会 社に救出を依頼したり、或いはあなたの家族が独力でテログループと 交渉出来るのであれば、それでも良いでしょう。しかし、問題が生じた とき、それを解決するのは政府です。

 「何故イラクが危険であるか」「何がイラクを危険地帯にしているか」。 これらを討議することは、実は全く意味がありません。何故なら、「イラ クは危険地帯であり、戦闘地域である」という事実のみが、そこにある からです。なら自衛隊の派兵を云々するのは人質問題とは関係なく、 戦闘地域に丸腰で出向いた三人の無謀さこそが問題にされてしかる べきではないでしょうか。  「今回の3人を助けたのは、まさに高遠さんのような活動があったらです。日本の政府が助けたわけではありません。今までの高遠さんの 活動を無責任と非難しますか。私は尊敬します」(11日のコラム)  百歩譲って高遠氏の行動(ボランティア活動)が、開放を早めたのだ としても、同時に高遠氏の行動(無防備にイラクに足を踏み入れるこ と)が、人質にされるという事実の基となっています。  小泉首相は、「イラクの戦闘は終結した」「サマワは危険地帯ではな い」と言って自衛隊派遣を強行しました。しかしこれは、「自衛隊は軍 隊ではない」という嘘を貫く為の方便に過ぎません。

 自衛隊は軍隊であり、イラクは戦場です。ただ自衛隊は「親方日の 丸土木業者」と揶揄されてまでこなしてきた実績から、民間より劣るも ののインフラ建設などをも行う能力があり、民間にはない戦闘能力もあり、民間人(日本の民間組織)と違って火器の威力行使を含めた武力 使用能力があります。  だからイラクで活動出来るのであって(その「能力」については私より あなたの方が詳しいでしょうから、「実際はそれが出来るだけの能力は ない」とおっしゃるかもしれませんけど)、民間人にはそれだけの能力 があるのでしょうか?  あなたは18日のコラムで「戦場には戦場の論理がある。今まで私が 戦場で鍛えてきたのはそのための経験を積むためである。戦争の厳しさを知ろうとしない者に、戦争は危険だから、国に迷惑がかかるから行 くなと言われたくない」とおっしゃいましたね? では、人質となった三 邦人は、「戦場の論理」を理解していたのでしょうか? 戦争の厳しさを 知っていたのでしょうか?  また一方であなたは「戦場で鍛えてきた」とおっしゃいましたが、銃弾 を跳ね返す訓練でもしたのですか? 人質にされたときは速やかに自 害する訓練でもしたのですか?  あなたは戦場で、何を見てきたのですか? 大地に横臥する骸も、あ なたには他人事でしかないのですね。「明日は我が身」と考えたこと は? その時の身の処し方を、ご家族に話していますか? そして、理解してもらってますか?  もしそうなら、あなた自身に関する私の暴言は撤回し、謝罪いたしま す。

 けれどそうでないのなら。そしてまた三人の問題については。  問題のすり替えは止めてください。政府の「自衛隊派兵問題」と「イラ クの治安」と今回の「邦人人質事件」は、密接に関連しているとはいえ 別問題です。「自衛隊の派兵が間違っているから、高遠氏らの無謀な 行動は許される」という問題ではないのですから。  「軍事の専門家」である神浦氏に対し、随分失礼なことを申し述べた 自覚はあります。「戦争を正邪善悪の二元論で分析する人が本当に専 門家か?」という疑問はありますが、それでも私よりも軍事問題には詳 しいのでしょう。私よりも問題の本質が見えているのでしょう。  なら、問題の本質を議論してください。「全て自衛隊を派遣したのが 悪いんだ」というような、結論がまずある頭の悪い文章は、なるべく控えていただきたいものです。

所長コメント

 今日の昼のテレビ朝日の番組で、鳥越さんが「それでもイラクに行く」という意見に賛成です。ジャーナリストである以上、危険な目にあうことは覚悟しています。ジャーナリストは冬山に登ったり、未開の地を探検することではありません。そこに問題があって、そのことを報道によって広く明らかにし、その問題を解決して苦しんでいる人を助ける使命があるからです。国にとって迷惑だから行くなという人は、日本という国の威厳など語る資格のない人と思います。

 まあこれは社会と関わる見解の違いです。すべての人に同意を得て行うことではないのかもしれません。ファルージャの戦闘で市民600人以上の人が死んでいるのに、そこに誰も入ろうとしないことが異常と思います。人間には命をかけて果たさなければならない仕事があります。これが私の結論です。もうこの問題で議論することをやめます。日本の姿にちょっとがっかりしました。

 今、エルサレムで取材を行っています。(4月19日)

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 00です。お久しぶりです。 今はエルサレムにいます。

 昨日、ガザでイスラエル軍がハマスのリーダーを暗殺しました。その為今日からエルサレムでパレスチナ人のストライキが始まりました。 パレスチナ系の店は全て閉鎖です。僕が泊まっている宿は旧市街なのですが、そこはムスリム地区なので回りの店は全て閉まってしまいました。新市街は比較的ユダヤ系の店が多いので、今僕がいるネットカフェのように開いています。

 エルサレム市内は緊急事態という事で、イスラエルの警察や軍が報復テロに備えた警備を普段よりも厳しく行っています。それでも市民はもう慣れているのか、あまり気にした様子はありません。
新潟での万景峰号来航の日と同じような感じを受けます。

 いい機会なので、じっくりとエルサレム以内を観察しようと思っています。


 神浦さんのHPは毎日拝見しています。帰国してから、たくさんお話したいです。 先ほど、2通目の絵葉書を投函しました。1通目の絵葉書は無事に届きましたか?

所長コメント

 17日にハマスの指導者ランティシ氏が暗殺され、ヨーロッパではそのニュースで大騒ぎです。しかし日本では大きな扱いではなく、また一人過激派が暗殺された程度の扱いです。この温度差はなんでしょうか。先日のイラクの日本人人質事件では、まるでこの世の終わりかというほど大騒ぎでした。エルサレムにいる00君もイスラム活動家にスパイ容疑で取り調べを受けると、国家的な大事件にされて、危険な場所に勝手に行った無責任な若者にされていまいます。

 冗談はともかく、数日して喪が明けるとハマスの報復が始まります。ジャーナリストとして見るべきところはきちんと見てきてください。

 今回のイラク日本人人質事件が与えた教訓。。(4月18日)

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 神浦さんと申します。いつも興味深く読ませてもらっております。

 さて本題ですが… 神浦さんは人質になった18歳の今井さんと面識があるそうですね。 彼は普通の18歳とは違う立派な意識を持った人間だと 弁護されておりましたが、彼がいくら並みの18歳ではなくても、 やはり軽率に彼を行かせた両親は、批判を受けても仕方ないと思います。

  たとえが適切かどうか分かりませんが、 軍隊でも、経験も知識もまだ十分とはいえない少年が志願してきたら、 意識がいくら高くても、足手まといとして雇わないのではないでしょうか。 周りが少年を庇おうとして統制が乱れ、被害が拡大する可能性もあります。

  たしかに、今井さんは18歳としては、経験も知識もあるかもしれません。 しかし、プロのジャーナリストや、医者や技術者のような専門家たちが、 危険を承知で使命を果たす意思で、自分の人生経験を活かしているのとは、 社会に与える印象もだいぶ違うと思います。 それでも行きたいと言い出す、若者の気持ちは分かります。 だからこそ、話し合ってそのリスクを十分に認識させる人が必要です。 家族の会見からは、家族がリスクを十分に認識していたとは思えないので、 社会から批判が集まっているのだと思います。

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 神浦さん、こんにちは。今回の人質とその家族に対する卑劣な中傷・バッシングの件で、私はマスコミの「報道倫理」に疑問を持っています。元神奈川新聞の社会部記者で、現在フリーライターの江川紹子さんもご自身のHPで、以下のような指摘をされていました。http://www.egawashoko.com/menu4/contents/02_1_data_28.html

“今回、ここまで口汚い被害者叩きが行われるのは、事件発生から間もない時点で、メディアや政治家などから被害者の「自己責任」を問う発言が相次いだこととは無縁でないような気がする。
例えば、読売新聞の4月10日付社説。以下のように書いたのは、事件発生の第一報から24時間も経っていない時期のはずである。

<3人にも問題はある。イラクでは、一般市民を巻き込んだテロが頻繁に発生している。それを承知でイラク入りしたのは、無謀な行動だ。3人にも、自らこうした事態を招いた責任がある>
同じ日の産経新聞・産経抄は、こう書いた。

<▼誤解を恐れずにいえば、“いわぬこっちゃない”とは、本来、人質になった三人の日本人に対していわねばならぬ言葉だ。イラクでは日本人外交官も殺害されて治安悪化は深まっていた。外務省は再三、最高危険度の「退避勧告」を行ってきたのである。

 ▼三人のうち一人は週刊誌に写真や記事を売り込むフリーのジャーナリスト、もう一人もフリーライターの若者。女性だけはイラクの子供たちへのボランティア活動に従事していた。同情の余地はあるが、それでも無謀かつ軽率な行動といわざるをえない。

 ▼確かに、国家には国民の生命や財産を保護する責務はある。しかしここでは「自己責任の原則」がとられるべきだ。危険地帯に自らの意志で赴くジャーナリストにはそれなりの覚悟が、またNGO(非政府組織)の活動家らにもそれぞれの信念があったはずだからである。>

 読売新聞は、4月13日付の社説で家族に対しても批判をしたうえで、こうたたみかけた。

<3人は事件に巻き込まれたのではなく、自ら危険な地域に飛び込み、今回の事件を招いたのである。自己責任の自覚を欠いた、無謀かつ無責任な行動が、政府や関係諸機関などに、大きな無用の負担をかけている。深刻に反省すべき問題である>”   

 確かに、なぜマスコミがまだ事件も解決していないうちから、一方的に事件の“被害者”に批判をぶつけなければいけないのか。これは、被害者とその家族の人権をまったく無視した、客観性と公平性に欠けた行為ではないか。上記の“いわぬこっちゃない”という表現は、フリージャーナリストや民間人道支援活動の“価値”や”地位”に対する個人の一種見下した感情で、世論に当事者および同業者に対する誤った認識や過小評価を刷り込む危険性はないか。マスコミが一方的に被害者を批判し、それに誘導された一部の国民が卑劣な攻撃で追い討ちをかける、という第2の被害を生んでいないか。それにより、被害者はイラクでは誘拐犯に武器をつきつけられ、日本では家族を人質に報道の凶器をつきつけられ、言論、行動、思想の自由が脅かされていないか。疑問に感じています。

 ちなみに、こちら(オーストラリア)でも20時間の拘束にあった支援活動家の女性が解放された後に、首相と外相が“あまりにreckless(無謀)な行動だ!”とつよく批判していましたが、それを受けて、“そもそも、recklessな行動をとっているのは、政府じゃないか!”と本人がTVインタビューで反論していました。そしてTV局は、どちらをサポートするコメントをだすわけもなく、政府の批判コメントを流した後に人質解放のニュースに喜ぶ日本人被害者の家族の映像を流す、という編集で視聴者にその判断をゆだねていました。こちらでも政府の批判を受けて、すんなり自己責任論、自己反省論で盛り上がってくれる従順な国民性だと、総選挙をまじかに控えている政府にとっては、何かとありがたいかもしれません。しかし、その兆しはまだありません。

 今回日本では、”退避勧告を無視した無謀な行動”という点が議論のポイントになっているようですが、イラク国内で復興人道支援の活動を行っているジャパン・プラット・フォームという団体(外務省より委託)は、退避勧告後も活動を続けている、との指摘もあるようです(http://www.janjan.jp/government/0404/0404133160/1.php)。もしそうであれば、これは政府公認の団体に属していれば退避勧告後も活動を続ける価値はあるが、その他の団体や個人の活動は価値がない!長いものに巻かれてろ!という解釈につながりかねません。万が一、そのようなダブルスタンダードがあるのであれば、それも問題ですね。

 また、日本ビジュアル・ジャーナリスト協会が緊急集会を開いたという記事がありましたが、「被害者の側に立った報道が出来ない」「日米政府にとって都合の悪い実態は隠れてしまう」「危ないからと戦場から記者がいなくなれば、傷つく側から戦争を伝える人がいなくなる。弱い側の立場から伝えることこそジャーナリストの仕事だ」「ファルージャの戦闘では、600人以上のイラク市民が死んでいる。それを伝えることが無謀と言うなら、我々は仕事が出来ない」という訴えに同感です。我々お茶の間国民にも、事実を知る権利があります。また後世に、より真実にちかい情報を残していく義務もあります。でなければ、50年、60年も過ぎた頃、あちらこちで”○○でっちあげ説”が上がりかねません。取材する人間が、フリーのジャーナリストであろうと、大手メディアの記者であろうと、その「活動の重要性」に優越はつけられません。Size doesn't matter ですよ。

 今回の人質事件では、神浦さんがいち早く外国民間人誘拐の基本的な“カラクリ”を提示してくださったので、犯人側、米軍側の心理状態が想像でき、冷静にニュースを見ることができました。
ありがとうございました。

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 神浦さんこんにちは。 先ほど夜8時50分ころの民放のニュースで見ましたが残った人質2人の安田純平さん と渡辺修考さんが無事解放されTVの画面で元気な姿を見せていました。人質が全員 解放された事でまずは一安心といったところです。

 これまで事件について本人や家 族たちへの非難や政府の対応への批判等ばかりが目立ちましたが少々別の事で気に なる事があります。昨日解放された3人のうちの郡山さん、そして今日解放された渡 辺さんが2人とも元自衛官つまり「ヤメ自」ということです。いろいろ見ていると 紛争地に渡航するジャーナリストや傭兵にヤメ自の人がかなり多いように感じます。

 以前神浦さんは紛争地で戦う元自衛官の傭兵について「ちょっと思い込みの激しい 人たちだと思いました」とおっしゃっていましたが私はそれは違うと考えます。 自衛官として戦闘訓練を受けた者として「苦労して習得した技術を死蔵するのは、 鍛えてくれた上司にも納税者にもにも申し訳ない」と考える見方もあっていいと思 います。ジャーナリストも傭兵も場合によっては自分の命を危険にさらし、ましてや後者の傭兵なら他者を殺す事もありうるのです。そういった職業を自ら選んだ人 たちが思い込みや自己満足やかっこ良さだけで仕事をするという事はないでしょう。

 ヤメ検(元検事)は隠居せず弁護士や公証人になって第2の人生を歩む人が多いで す。やはり苦労して習得した仕事力を死蔵するというのは罪悪感を伴うものなのです。 イラク派遣要員選抜で「志願した」隊員たちの鼻息の荒さ、「落選した」隊員たちの落胆 ぶりはいずれもかなりのものだったようです。敵が攻撃をためらうくらいの軍事的な 練度を維持し抑止力でありつづける事が最もよいことですが、それ以外に自分の兵士と しての技術、勇気と気迫を圧制からの解放や真実のスクープにつなげたいというヤメ自 の人たちの考えを無視してはいけないと思います。

 現在与党で「危険地帯渡航禁止法案」を作るべきか否か論議になっているようですが 憲法との関連上慎重論も多いようです。プライドを持った職業人を保育器の中の未熟児 扱いするこの種の法律には私は反対です。 できればむしろ医師免許や狩猟免許のように「危険地帯渡航免許」等の制度をつくり 危険な土地であえて働こうとする人々の存在を国は認めるべきだと考えます。

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 初めまして、00と申します。いつも、神浦さんの解説に学んでいるものです。

 ところで、今回の人質事件について「自己責任」が湧き上がっています。私は、世論の中で「自己責任」という言葉が出てくることは、とやかく言うつ もりはありません。民主主義国家ですから多様な意見があるのは当然です。しかし、政治家や官僚からそんな言葉が出てくることが信じられません。

 人質になっていた3人は無謀であったかもしれませんが、彼らの活動は同じ日本人として誇りに思っていいと思います。政治家や官僚は、少しは彼ら見習って欲しいところです。

 「解放された人質から救出費用を負担させろ」という政治家、誘拐されてもなおイラクで活動したいという発言に対して、不愉快そうにする首相。この ような、政治家・官僚を見ていると日本政府とはこれほどまでに器が狭かったのかと驚いてしまいました。「また、誘拐されても救出してみせる」とか言えない のでしょうか。(無理だろうな)

 政治家や官僚から「自己責任」などという言葉が出てきた今回の事件は、日本政府の狭量を世界に示したのではないでしょうか。また、世論からも自己 責任論が出てきたことは日本人の狭量を世界に示したのではないでしょうか。こんな様子では、日本の未来は真っ暗だと思った今回の事件でした。

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 神浦さん。 最近神浦さんのこのサイトが偏向しているというご意見がありますが、多分 それはバランスのせいだと思います。それだけ今の日本が極端に偏ってしまっ たと言うことでしょう。 足りない部分をフォローしていれば、自然に傾いていくと思います。 これについて大橋巨泉氏がいみじくも言っておられます。 「一番怖いのは…永六輔、大橋巨泉は昔は真ん中より右だった。全体 の軸が右に傾斜した。今は左翼と言われる。もう左側に人がいない。」 http://kaname.cc/?date=20040418

 以下は、阿修羅サイトのエンセンさんの投稿で知ったページです。 「ファルージャの目撃者より:どうか、読んで下さい」                  ジョー・ウィルディング http://www.onweb.to/palestine/siryo/jo-fallujah.html

 この方は名前はジョーですが、文章の内容や名前のスペル(Jo;男性ならJoe になる)からすると女性でしょう。 これはあろうことか一時停戦中に起こった出来事です。イラクのジェニンとも ソンミ村ともいわれている、ファルージャで起こっている殺戮のほんの一部で す。 また、高遠さんのことについても触れられています。どうか読んでください。

 次は今井さん救援サイト系のホームページです。 http://www.creative.co.jp しかし、ここの掲示板も例の「サイバーテロ」食らってますね。 なんであんなに執拗に被害者を罵倒するのか。救出に金がかかったから一部請求したいくらいだって、あんた、政府がこんな事言って恥ずかしくないのか?

 このままでは、景気も、失業者が減らないのも、消費税が上がるのも、郵便 ポストが赤いのも、全部人質解放に経費がかかったからと言いだしておかしくはない。 日本政府が自国民である被害者をを叩いて、他国である合州国の国務長官が被害者をフォローする・・・、なんか変じゃないか?

 「イラクに自衛隊派遣をごり押しした政府が悪い。」から、 「勝手にイラクに行って危険な目にあって迷惑をかけた彼らが悪い。」に見事 にシフトされました。 このままではこの3人が帰ってきた時どうなるが、空恐ろしくなります。 ご家族の方も疲れ果てて正常な判断が出来なくなっていることでしょう。 なんとか彼らを守る手だてはないものでしょうか。

  因みにこれは今回の自作自演疑惑に反論するページです。 <「イラク日本人人質事件・被害者自作自演説疑惑」の「根拠」を検証する ページ> http://www.geocities.jp/iraq_peace_maker/index.html このままイラクの戦況が最悪の展開をして、自衛隊の方たちに深刻な被害が出 たら、日本国内でテロが起こったら、また、国民の声も変わるかもしれませ ん。日本人の民意なんてそんなものだと思ってしまいます。 しかし、911後の合州国のようになる可能性もあります。 神浦さん、そうならないようにこのサイトと共に頑張ってください。 微力ながら私も協力いたします。

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 00です。 宜しくお願いします。

  今回の人質事件について感じたことですが、自己責任や自ら の覚悟は抜きにして、家族の話し合いが徹底的に不足しては なかったでしょうか。 (家の子に限ってみたいな...) 神浦さんは自分が危険地帯に行く時は、身の回りを整理して いくとおっしゃいましたが、御家族とはシュミレーションを 細部にわたって行い、この状態の場合はこの方法で対処する 等、残されて行く家族が本当に納得いく方法で説得されてい ますか?

  私は今回の家族を見ている限り、そこまでの話し合いはなさ れていないが故に、あの様なある意味醜態をさらしたのでは ないかと思っています。 例えば、個人として戦場に取材もしくは支援に行きました。 下手をうって戦闘にまきこまれました。

・背中を撃たれた、下半身が動かない。

・頭をぶつけ記憶喪失になった、荷物を落とし自分を証明  するものは無い。

・不幸にも死んでしまった。 色々考えればきりがありませんが、どの位のスパンかは人に よって違いはありますが、本人から無事の連絡がない家族は 心配します。

  どんな方法を使ってでも、無事かどうかを確認しようと奔走 する筈です。 そして運良く本人は見つかりました。 例え死んでようが生きていようが一刻も早く救い出したい、 でも渡航自粛だし、周りからも止められる。 仕方なく政府若しくは専門の会社に頼む、そしてどの様な形であれ本人が帰国する。 この際、ビジネスライクに考えた場合、一連の動きに生ずる 費用は、馬鹿にならないと思います。 (保険等はどうなるのでしょうか?)

 それら全てを、家族がかぶらないといけないのです。 悲しいけど、現在人が動くという事は、お金が動く事です。 そこまで考え、話あった上で行くのであれば、それは本人の自由だと思います。 今回誘拐という形で事が発生し、危険をとして色々な人間が 動きました。 (もし今回の一連の動きの中、関係者が死んでいたら...) そして費用が発生し税金で賄われました。 これはある意味不謹慎ですが運が良かったかもしれません。 しかし一見落着では済まない、後味の悪い結果です。 (真相は闇の中でしょうか?) まだまだ、この件に関しては世論が動くでしょうね。

 私はダイビングをします、その際誓約書にサインします。 何事があっても自己の責任を確認する為です。 昔潜る直前、一言二言言葉を交わした人が、私がダイビング を終えて、ボート上でまだ上がって来ない人を待っている時 に目の前で溺れ、一時間後病院で亡くなりました。 後で聞いた話ですが、その人はお医者さんだったそうです。 その人がパニックに落ちて溺れました。 ご両親が遺体を引き取りにこられたそうです。 その際、謝るダイビングショップの関係者に文句一つ言わず 深々と頭を下げられ、帰って行かれたそうです。 遊びにも自己責任が問われる様に、今の世の中、この言葉の 意味を考え直す良い機会ではないでしょうか。

 その様な事を考えながら、このニュースを見ている自分がい ました。 神浦さんすみません、全然上手くない文章で、自分の考えを ちゃんと伝える自信がありません。 もし掲載されれば、多くの誤解や批判を引き起こすものと思 います。 それでもこれを機会にNGOや個人ボランティア、公的私的 色々ありますが、政府や国民が戦争を客観的に捉え、議論し 考慮した上での、平和的活動を模索する機会になればと思い ます。 それでは、失礼します。

 今回の日本人3人の人質事件が与えた教訓。(4月17日)

届いたメール

 神浦さん、お久しぶりです。札幌Offでお会いしました旭川の00です。 Offの後、お礼状を差し上げようと思いつつ、ちょうどイラク関係の情勢の急変を受けて『ちょっと落ち着いてから』と思っていたら全く落ち着かず今日に至りました。あの時の講演は非常に面白かったです。


 さて今回、イラク誘拐事件では、その札幌Offに参加されていた方が被害に遭われたとの事で、当初は非常に心配をしていたのですがその後の被害家族の会見などを拝見していると、非常に違和感を感じ、また神浦さんのコメントにも始めて、同様の違和感を感じました。 要約すれば、以下の引用コメントに全てがあります。

>それではなぜ犯人は3人の人質の早い解放を決めたのか。
>それは高遠さんのためであると断言する。高遠さんはバグダッドの
>ストリートチィルドレンのためにボランティア活動を行っていた。
>この行為を犯人たちは高く評価したと思う。このことがイラクで広く伝わって、
>3人は人質から客人に対応が変わったと思う。
>早々とシーア派のサドル氏たちが、この誘拐は我々ではないと表明したのも、
>高遠さんのような友好的な人を誘拐したことを非難した結果と思う

 これはたまたま、今回の誘拐犯が『情緒を理解する』人達だったからこそ成立し得た結果であり、あくまで『結果論』ではないでしょうか?

 一方で自爆テロなども頻発する地域であり、日本にいる者の見方として人命に対する価値観は、日本に比べてかなり低いのではないか?とも取る事が出来ます。

 あるいは今回は起こっていませんが、民族浄化などが行われている地域であったとして、被害者のボランティア映像が『対立民族へのボランティア』であれば、やはり結果は違っていたのではないかとも考えます。

 『自己責任』論とか、神浦さんの『見捨てないで』発言などがありますが犯人との交渉にも人命リスクが伴う事を考慮すれば、やはりそこには最低限の『約束事』は必要と考えます。その約束事が具体的には何か?はこれから議論されるべきでしょうが少なくとも、今回の事件を論じるときに『情緒』面は排除して考えるべきでしょう。

 今回の結果も、神浦さんが指摘されるような『情緒』面がたまたま通じるような話の分かる犯人だったからだ。とこれを例外的に扱うほうが、今後の蓄積にはなると思いますが、いかがでしょうか?

 長文失礼いたしました。今後とも益々のご活躍をお祈りしております。

届いたメール

 先日メールを送りましたニュージランドで「交渉学」を研究している者です。

 交渉学から見た人質解放の理由

  前に説明した交渉学の観点から、今回の解放の理由を考えてみます。

 第一に、交渉当事者が武装勢力と3人の人質のレベルに 戻ったこと、そして、その3人が自衛隊派遣に関する限り日本政府の味方というより、イラク人の味方だという認識で一致したこと。日本政府の立場と一線を画 した家族のメッセージや、3人の人質がイラクで行っていたボランティアなどの情報が確認されて、敵ではない、と認識させることができたから。聖職者協会か らの情報も助けになったのでしょう。

 第二に、日本政府からの自衛隊派遣目的についての説得が功を奏して、武装勢力が日本政府を味方だと認識したから。

 第三に、前二者の中間として、新しい人質を確保したことから、日本政府と世論の様子を見るために、3人を解放してみたという戦略。

 以上のうち、日本政府からは、交渉中の情報管理が甘く誤解を受けたというような反省も出ているほどで、自分達の交渉で自衛田派遣目的の理解が得られたという説明はありませんから、第二はとれません。

 そうすると第一か第三かということになりますが、いずれにせよ、次の2人の解放交渉こそがイタリアと同じ道を通るかどうか、分かれ道になり、日本人としてどのような国策をとるのか、という自分達の大問題に直面せざるを得なくなったということになります。

届いたメール

 こんにちは、50才の会社員(男)です。初めてお便りします。 長い間(3年半位でしょうか?)、神浦さんのホームページを拝読させていただいて おりました。 いつごろからか、ぼんやりと神浦さんの考え方変わってきたなと感じていました。 最近ではハッキリと、特定の思想を感じます。

 読み始めの頃は中立で、ズバリ切り込む鋭さ、軍事をわかりやすく説明して下さるので、ほぼ、毎日のように拝見しておりました。 しかし、最近の内容は・・・?偏ってきたのはなぜでしょうか?残念です。 ありがとうございました。

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 こんばんは、東京の00です。 3人が解放されても、左右の遺恨試合は続いて面白いですね。 仲介者も含めて手柄争いも加わるので、笑えますね。 真に汗をかいた人たちに感謝したいと思いますし、 あと2人がんばってほしいです。

  気になる点が一つありまして、 郡山さんの自衛隊歴が早い段階で明らかになってしまったことで、 かなり無責任な報道だと思います。今捕らえられている、 渡辺さんも自衛隊出身らしいですが、テロリスト側は スパイの進入にかなり神経を尖らせている感じで、 情報の流れによっては、簡単に命を落としかねないと思います。

  こういう人質事件の情報戦には、細心の注意を払ってほしいものです。 小泉首相の「テロリスト」発言やベルルスコーニ首相の 「交渉しない」発言も教訓になりましたね。 テロリスト側に同情をよせる人が日本にも多いですが、 民間人を拉致してそののどにナイフを突きつけた以上、 テロリストはテロリストでまったく同情の余地はないですが、 発言には細心の注意を払わなくてはならない。 揚げ足をとられたり、ひと一人が簡単に惨殺されてしまう 人質事件の怖さですね。

  今回の事件で世界中でテロ・ゲリラの論理を肯定する人と 軍事の論理を肯定する人と溝はかなり深いですが、 私はどちらかを選ぶかを強制されるとしたら 軍事の論理を選ぶしかないと思ってます。 ファルージャの戦闘で亡くなった人々、また、 惨殺されたイタリア人のご冥福を祈りたいと思います。

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 神浦さん、 いつもHPを拝見させていただいています。0と申します。 今回の誘拐事件については多くの方がメールを送られ、もはや読み飽きておられる事と思います。わかっているのですが、 我慢できません。お許しください。

  今、アサヒ・コムを見たら、トップ記事が『「解放の費用公表を」 自己責任問う声』ですよ。誰の声かと思ったら政府・与党だと。 言う方もどうかと思いますが、こんな見出しをつけてトップに 持ってくるセンスが信じられません。高みの見物決め込んでる のが丸わかりですよ。

 不謹慎かもしれませんが、私が同じ立場だったら、「行く」という 選択肢を最後まで手放さずに悩み続け、結果彼らと同じ判断を下していたかもしれません。準備が足りないかもしれません。 考えが甘いかもしれません。皆がやってないことをやるという、 ちょっとは色気もあるでしょう。 でも、イラクで今起こっている皆が知らない事実に触れ、 それを伝えることで皆の認識が大きく変えうる事を知りながら、 どうして何もせずにいられるでしょう。 素人の私さえそう思うのに、同じジレンマをよりリアルに感じる であろう新聞記者が作る見出しが「自己責任問う声」ですよ。

  こんな糞記事載せなくても、歯医者の賄賂がらみでいくらでも 書くことあるでしょうに。 コーヒーすすりながら同時通訳付でアルジャジーラの番をして、 めぼしいニュースを見つけたら慌ててビデオまき戻す姿が 目に浮かぶようです。 お三方は帰国すれば、多くの批判を見聞きし、悩むことでしょうね。 反省すべき点もあるのかもしれませんが、守り貫くべきものまで 萎縮して引っ込めてしまうことはありませんよ。 わざわざイラクのストリートチルドレンを助けるなんて、高遠さんも 相当変な人です実際。

 でも、公害問題や冤罪事件を泣き寝入りから 拾い出し支え続けたのは、自分には何の得にもならないことに 首を突っ込みたがる「変な人」達ではなかったでしょうか。 「劣化ウラン弾の実態を明らかにするまで、何度でもイラクにいってやる」 位のことを記者会見でぶちまける気概を持つよう、今井さんと面識の ある神浦さん、是非助言してあげてください。 って、暴論ですかねぇ。

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 今日は! 今回の3人の解放は、高遠さんの実績が買われて解放されたのでしょうか?

 今回の事件では、犯人グループは政治目的を装いながら本当の狙いは営利目的の誘拐ではないでしょうか?
 

推測1ビデオから

 人質の表情から緊迫感が感じられない。『明日にでも処刑されるかもしれない。』という雰囲気があのテープからは感じられず、手振りで何らかの会話をしていて余裕すら感じる。この時点で解放は時間の問題で、その後のテープ のやり取りはやらせではないか?


推測2自衛隊撤退について
 たかだか3人の民間人を人質に捕ったくらいで、国策が2-3日で変えることが出来るとは、犯人グループも思っていないと考えるのが妥当ではないか?

推測3お互い様
 身代金を要求する側も支払う側も全く事実を公表しない方が相互に都合が良い為。身代金要求の『み』の字もでてこないのは不自然。

まとめ
 献身的なボランティア活動をする方々には、頭が下がりますが、今回の事件を振り返ると、やはり
行動に配慮が欠けていたと非難されてもしかたがないと思います。
 家族の態度にも問題があります。公の場に出るのであれば、まず国民に謝罪すべきです。東京で記者会見している時間があれば、自費でアンマンまで行き、雑用位する覚悟がほしかったです。態度が全て他力本願的で、幼稚です。愛情や崇高な理念だけでは人は救えないのです。ボランティア活動をされる方は、常識もわきまえた人であってほしいものです。

所長コメント

 イラクは今月になって急激に治安が悪化しています。おそらく現地の方でも予想以上に早く治安が悪化したと思います。これは米軍が6月末の主権委譲に向け、一気に反米勢力を叩きつぶす作戦に出たからと予測できます。その象徴的な戦いがファルージャの反米勢力とシーア派のサドル師の民兵組織だったようです。そのような米軍の猛攻を受けて、反米勢力が外国人の人質作戦をとったのが人質事件と考えています。我々には許されない暴挙ですが、圧倒的に強い敵と戦うゲリラ戦では通常の戦法です。

 逆にこのような人質作戦をとられると、民主主義やメディアが発展した国は動きがとれなくなります。そのような政府や国民のイライラが、人質(家族を含む)の無責任論を沸き起こします。ゲリラの人質作戦は軍事作戦上は心理作戦です。人質を取られてパニックになってはゲリラの思う壺です。政府機関など心理戦を行うものは、世論の動向を注意深く分析し、パニックを沈静化する方策をとるべきでした。しかし逆に感情的な部分を煽ったように感じました。感情的な世論では人質に害を与える危険があります。日本政府や社会が、「人質の行為は自己責任」論では、ゲリラにどうぞ人質を好きに殺してくださいと言っているようなもです。

 今回の救出にかかった費用を人質に負担させろという意見には驚きました。そのような暴言が責任ある政党幹部から出たからです。そんなことを政治家が平気で言える国でいいのですか。だから北朝鮮になめられるのです。

 もし私が今までの態度と違っていたら、それは人質を安全に解放させという一点で物事を考えたからです。まず現地のメディアを使って、高遠さんのボランティア活動をイラク人たちに報じることです。間違っても彼ら3人が、好き勝手に戦地のイラクに戦争観光に行ったというイメージを与えてはいけないのです。犯人側が要求した自衛隊のサマワ撤退など、そのことを人質解放交渉の議題にしてはいけなかったのです。これは人質交渉術なのです。

 今回、悪いには明らかに誘拐したゲリラです。そのような者と交渉して、人質を安全に取り戻すことを考えるべきです。その案に賛成も反対もありません。政治的な立場や思想も関係ありません。

 日本人があと二人誘拐されています。この二人は自分たちの行動をゲリラが理解してくれると誤信して現場にいったようです。カンボジアで死んだ一ノ瀬さんに似た行動です。しかし戦場では仲間以外はすべて敵と疑います。いくら本人たちがゲリラを説得しても、最初に中国人とウソをついたことで疑いを晴らすこと難しいと思っています。まず日本人二人がゲリラの敵ではないことを知らせるメッセージを送ることが必要です。   

 日本人人質3人の解放についてメールを送ります。(4月16日)

届いたメール

 神浦さん こんにちは。無事の帰国の運びでよかったですね。 浦島太郎状態でしょうから、マスコミ等の騒ぎにかなりびっくりするでしょうね。 叩かれるんだろうなあ。 ま、でも助かったんだから、辛いでしょうけど耐えていただきましょうか。(笑)

 さて、「自己責任」て言葉が一人歩きしているように思えますが、どう思われますか? テレビのアナウンサーも「自己責任なんですから」と声高に訴えたり、 「私に万一のことがあっても見捨てよ」という遺書を抱えてジャーナリストが イラクに入ったのを立派だ、というキャスターがいたりしますが、今のイラクは もう「自己責任」の範囲を超える状況で、自らだけで責任を負うことが できない、なんでもありの危険な場所だと感じます。

  テレビ局の人も、フリーのジャーナリストに危険な部分を委託しているのに、 よくそういうことを声高に言えるなあ、と不思議な気がします。 とはいえ、まずはファルージャですよね。 イランの外交官もバクダッドで正体不明の武装組織に殺されました。 シーア派と米がうまくいくのを嫌う勢力の妨害でしょうか。

  世界各国からの圧力がきいてファルージャへの攻撃がなくなると 良いのですが。。 それから外国にある日本企業、大使館、一般人への危険度アップでしょうか。 米のアキレス腱は日本ということがわかったし、いろいろな意味で 日本のプレゼンスは上がったことから、アルカイダから狙われそう。 基本的に、アジアやイラクが親日で友好的であるうちに、 日本には独自のスタンスや政策をとってほしいですね。結果として、 日本が狙われる理由もなくなると思いますし、イラクの為にもなりますし。。 それでは、また。

届いたメール

 神浦さん またまたこんにちはです。 昼休み中に貴サイトの更新分読みました。昼休み時の楽しみにしています。 昨日は掲載どうもありがとうございました。(神浦・・・人間の楯がおかしいとメールを下さった福岡の方です)

 また、疑問にお答え下さりどうもありがと うございました。やはり今回は人間の盾が一番有効ですか・・・。しかし、この場合、 人 間の盾というより他の呼び名があった方がいいかもしれません。

2ちゃんねるにまったく行かれないとは知らず、スレッドをお教えしてすみませんでし た。 しかし、今回の被害者叩きには、2chに偏見の無い私もさすがにうんざりして、ブックマークしているスレ以外に見る気がしませんでした。しかし、今回、ヤフー等他の「 大手」掲示板も同状態だったと聞きます。それ故に内職説などの逆自作自演(政府側の 自作自演)説が出たりするのかも知れません。こうなれば是非ともあの反吐の出るよう なニセメールを流した当人を確定して厳重注意するくらいは、せめて、やってほしいも のです。

  まあ、2chにもたまには役に立つ、有志が個人で作ったりしたまとめサイトとか出来 るので、その時はお教えしますね。 たとえば、去年のイラク戦のときは、あらゆる局の固定カメラのURLをまとめたサイ トが出来ました。 それから、以下、例によって阿修羅から拾ってきました。ほとんどがソースありのニュ ースの転載ですのでご存じだったらすみません。「バグダードバーニング」は、現地か ら声を上げている24歳のイラク人女性の貴重な文章です。心を打たれます。ご存じでな かったら、是非お読み下さい。そして、是非、貴サイトでご紹介下さい。

  バグダードバーニング by リバーベンド http://www.geocities.jp/riverbendblog/ パウエル長官「『危険をおかしてしまったあなたがたの過ちだ』などと言うべきではな い」(Video) http://www.asyura2.com/0403/war52/msg/802.html ↓これにはもう開いた口がふさがらず、そのまましばらくぼ〜っとして口の端から涎が 垂れました。 パウエル長官