Re:メールにお返 事


ここには2005年11月と12月分のメールにお返事を保存しています。

  タイトル 到着日
メ ー ル の 内 容

 中国軍の実態を知ることができました。。(12月29日)

届いたメール 

  お久しぶりです、神浦さん。2年ばかり前にちょくちょくメールを差し上げていた者です。忙しくて、メールで聞きたい事があってもなかなか送れませんでした。それでもHPは毎日チェックしていました。

 What's new?の中国の実態についての解説、なるほどでした。新聞などで合同演習の記事を読んだ際、なぜ中国軍の部隊が8200人もいてロシア軍が1800人なのか疑問でした。きっとそれだけ中国が力を入れていることだろう、ぐらいにしか思っていませんでしたが、神浦さんの解説はなるほどですね。それを考えると、今の中国を軍事的な面で日本の脅威と呼ぶのは、アメリカがイラク戦争の大義名分にしていた大量破壊兵器と同じレベルの話に聞こえてきます。むしろ経済的、外交的な面に注目する必要があると思います。

 今年もいろいろな事件がありましたが、この一年間本当にお疲れ様でした。

 来年も良い年でありますように。

コメント

 お久しぶりです。そうなんです。中国軍の空挺部隊ですが想像以上に近代化していません。今は空挺部隊のパラシュート降下とともに、機関銃などを搭載した軽車両や迫撃砲の投入、攻撃ヘリや対地攻撃機での攻撃支援などが必要です。攻撃の最後には制圧した敵陣地を総力で制圧することが必要です。その最後の総攻撃がパレードというわけです。演習にもそれなりの意味があるのです。

 1月初旬に第1空挺団の初降下訓練が行われます。関東にお住まいなら見学に行くとよいと思います。誰でも予約なしに見学できます。詳しいスケジュールは第1空挺団のホームページを参照してください。見学のコツは2時間早く行くことと、トイレを先に済ませることです。

 どうやらあなたのメールが今年最後のメールになったようです。本当に今年もいろいろありました。来年はもっといい年にしましょう。お疲れ様でした。

 皆さんもいいお年を! 戦争に苦しむ人が少なくなりますように!

 普天間基地の代替えに硫黄島にするという案が出てきました。(12月27日)

届いたメール 

  テキサスの00です。 その後いかがお過ごしでしょうか?

 このメールは、琉球新報の記事(電子版)です。那覇市長の提案は可能でしょうか?

  よい年末年始を!

  http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-9720-storytopic-3.html

 普天間飛行場硫黄島に移設を 翁長那覇市長が提案  

 那覇市の翁長雄志市長は26日、記者会見し、普天間飛行場移設問題の打開策として、同飛行場の硫黄島(東京都小笠原村 )移設を提案する考えを明らかにした。那覇空港の沖合展開による新たな滑走路建設で、辺野古沖移設案にあった軍民共用空港の民間部分を那覇空港で受け入れることも提案した。

 硫黄島には現在自衛隊の2600メートルの滑走路がある。 市長はそこに普天間の機能を移設するほか、那覇空港の沖合展開による平行滑走路建設で現滑走路を民間専用にして、自衛隊は沖合の滑走路を使うことを提案。那覇空港の許容量増加で「 (有事法の範囲で)有事における自衛隊や米軍に対する柔軟な対応が可能」としている。

 翁長市長は「県外移設を実現し、米国が主張する抑止力維持の条件を満たし、かつ県民に受け入れられる新たな提案が必要だ」と述べた。同市長は今後、反応を見た上で具体的な行動を考えるとし、稲嶺恵一知事に直接説明する考えを示した。

 翁長市長は12月5日に硫黄島を視察し、22日には森下一 男小笠原村長と東京で意見交換した。同村長は「硫黄島移設について現時点で具体的な調整はできないが、沖縄の基地負担軽減のために全国のどこかがその負担を受けなければならない」 と述べたという。

 硫黄島は沖縄本島の東1380キロの海上にある面積約22平方キロの島。現在、海上、航空自衛隊の約400人が常駐し 一般住民はいない。

  (12/27 9:44)

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 残念ですが、日本政府も米政府も「硫黄島案」を検討どころか、アイディアを聞くこともしないと思います。米側はあくまで新基地を沖縄にこだわりたいのです。その理由は大きく言って2つあります。ひとつは東シナ海と西太平洋の境界線に位置する沖縄に、米軍は戦略上重要な基地を布石として置きたいのです。布石とは囲碁の碁石で打つ「布石」のことです。

 もうひとつの理由は硫黄島では遠すぎるということです。これから米軍は朝鮮半島、日本本土、沖縄、南西諸島、フィリピン、グアムなどを有機的に結ぶ再編(トランス・フォーメーション)を行います。その場合、硫黄島では後方すぎて米軍の最前線基地の役目を果たせないと思うからです。硫黄島に移すぐらいなら、米軍はヘリ基地をグアムに移します。そのほうが海兵隊の司令部や実動部隊に近いからです。

 米軍は基地負担の軽減などよりも、より効率的な部隊の運用に関心があります。硫黄島では遠すぎて効率的な運用が出来ません。

 将来、中国の軍事力が大きくなって、中国の第1防衛線(九州〜奄美諸島〜沖縄諸島〜南西諸島〜台湾〜フィリピンを結ぶライン)を、自由に中国海軍の艦船が行き来するようになれば、米軍基地が中国の第2防衛線の硫黄島やグアムを結ぶラインまで下がる可能性はあります。

 しかしちょっと考えても、そのようになるには中国が順調に発展してもあと20年はかかると思います。

 しかしここで間違えないで欲しいのは、沖縄の米軍基地は中国と戦争をするためというわけではなく、プレゼンス(存在感)を示すために使われるということです。また平時における監視や情報基地としての機能です。

 この記事で気になったのは、なぜ12月5日に防衛庁は翁長市長を硫黄島に案内したかという点です。翁長市長の硫黄島案を潰すために、現地を見せたというなら話しがわかりますが、硫黄島案を進めるためというのでは理解できません。硫黄島には自衛隊の輸送機しか空路はありません。

 とりあえず来月の名護市長選挙の結果を見て、その結果次第では来年11月の沖縄知事選まで様子を見るつもりでしょうか。

 MDとイージス艦2隻の関係について。(12月27日)

届いたメール 

  こんにちわ。

 「どうしてイージス艦2隻なのですかね」 の答えは、常時運用配備(展開)できる海自のイージス艦が2隻だから、ということではないでしょうか。

  もともと、旧ソ連軍による多数のASMによる同時攻撃から米空母を守る、というコンセプトで開発配備されたのがイージス艦です。 本来ソ連崩壊と共にその存在意義を失ったも同然なのですが、 それでは困るということでミサイル防衛任務というのがイージス艦の失業対策事業として出て来たという側面があると思います。 そういう流れからしまして、辻褄合わせをしている、というのが本当のところだろうと思います。

  (個人的には、高価なイージス艦の新造はやめて、同じ予算で2倍の数の従来型DDGを建造配備したほうが日本の防衛には役立つと考えますが、大綱の隻数の規定などのお役所的理由からそれをやらないのでしょうね。)

 では失礼致します。

コメント

 私もそのような理由があると思います。MD搭載イージス艦はあらかじめ弾道ミサイルの飛翔コースの下(海面)に待機する必要があります。だから事前にミサイル発射の兆候が掴めなければ意味がありません。今どき北朝鮮(最低技術国)のように、ミサイル発射前に発射台を建て、そこで弾道ミサイルを組み立て、最後に液体燃料を注入するなんて兆候を見せると思いますか。弾道ミサイル基地は耐爆の地下施設で、ミサイルの燃料は個体燃料を使うと考える方が一般的と思います。

 それから別の視点ですが、日本は防衛や警備当局が予算を獲得するために意図的に脅威を作り出します。昔、ソ連軍の4個師団が北海道(道東・道北・道央)に侵略してくると想定していました。「なぜ4個師団か?」と質問したら、「北海道の自衛隊が撃退しやすい規模だからだ」と聞いたころがあります。4個師団より少なければ自衛隊が簡単に勝て過ぎるし、4個師団よりも多いと自衛隊が撃退できない可能性があったそうです。ソ連軍の海上輸送力も4個師団規模を想定して、貨物船など自衛隊が考えた数量だそうです。

 また、「戦後、新しく生まれた自衛隊が演習場を確保して、部隊を駐屯させる場所は北海道しかなかった。若い隊員に寒さが厳しい北海道に行ってもらうために、あえて北海道脅威論を作るしかなかった。ちょうどソ連軍の航空機が北海道を攻撃できるほど航続距離が伸びたので、北海道脅威論を作るのに便利がよかった」と聞いたことがあります。この方は旧軍の陸士・陸大を出た方で、自衛隊の基礎を築いたとして功績のあった人です。そのような昔話しも頭の隅に入れておいて下さい。

 防衛庁が日本版MDを判断。日本列島はイージス艦2隻でカバーできる。(12月26日)

届いたメール

  以前一度だけメールしました,0000と申します。

  本日のミサイル防衛共同開発に関する閣議決定に関連し, 「イージス艦 2隻で日本列島全体の防護が可能」 とする衝撃的(笑)な記事が地方各紙に掲載されています。

  共同通信が配信した記事のようですが,全国紙のWeb版には 記事が見当たらないので,念のためお知らせいたします。 お役に立てば幸いです。 裸の王様は裸じゃないと私達に思わせたいようですね。 以下,

 12月25日付,熊本日日新聞,朝刊 1面より全文引用 ------------------------------------

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 ミサイル防衛 イージス艦 2隻で可能 防衛庁 システムの性能向上

 弾道ミサイルを迎撃する日本のミサイル防衛(MD)計画で、 防衛庁が日本列島全体の防護には海上配備型迎撃ミサイル (従来型 SM3)を新たに搭載するイージス艦が二隻あれば可能 と判断していたことが二十四日分かった。

 MD計画は、海上自衛隊のイージス艦が高度二百―三百`の 大気圏外を、航空自衛隊の地対空パトリオットミサイル(PAC3) が高度二十`前後をカバーする多層防衛システム。  海自は、訓練や整備時の交代艦を含め既存四隻のイージス システムを二〇一〇年までに順次回収して配備する計画。 関係者は「弾道ミサイルの解析能力やミサイルの性能が上がり、 迎撃能力はこれまでとは比較にならないほど高まる」としている。

 新たにイージス艦に搭載するのは改良型イージスシステムの 「ブロック04」と従来型 SM3。  改良型イージスシステムは、弾道ミサイルの飛来を高性能 レーダーで監視・追跡して迎撃ミサイルを自動的に発射、目標へ 誘導する。従来型 SM3 の誘導方式を改良するため、現在の ミサイル SM2 に比べ到達距離が大幅に伸びる。

 防衛庁は迎撃対象に、射程 約千三百`の中距離弾道ミサイルを 想定。「到達距離が伸びた SM3 なら、大気圏外の高い位置で 迎撃でき防護可能範囲が広がる」(防衛庁関係者)として、 二隻あれば日本列島をカバーできると判断した。

  ------------------------------------------------------------ 引用終わり。

 以下は地方各紙のWeb版へのリンクです。 どの記事も,上記のものより短くまとめられています。 "http://news.google.co.jp/news?hl=ja&ned=jp&ie=UTF-8&ncl=http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200512250032.html&filter=0"

 それでは,お体にお気をつけて新年をお迎えください。良いお年を。

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 この2隻という理由は、北朝鮮から発射された場合に、日本海を越えて関東の首都圏に向かうコースと、東シナ海から沖縄(米軍基地)に向かうコースの2つという意味だと思います。関東、関西の2つの経済圏という意味や、首都圏を2段構えという意味ではありません。防衛当局は最初はそのように説明していました。ちょっと言葉の使い方を誤りましたね。

 それにしてもどうしてイージス艦2隻なのですかね。これでは防弾チョッキに代わりに、胸の心臓の上にコインを1個置くようなものです。それで日本列島が安全という理由を知りたいですね。この記事を配信した共同通信も、単純に防衛庁の声明だけを記事にしないで、疑問や解説を加えるようにしないと読者をバカにしたことになります。ちゃんと説明を聞いて下さい・・・ですよ。

 昔(昭和40年代頃)、「日本列島ハリネズミ論」というのがありました。日本列島をハリネズミのように兵器で武装すれば、だれも日本に攻めて来られないと戦略です。しかしハリネズミ論は莫大な軍事費と、軍事体制の重さで日本が潰れると批判されました。むろん冗談ではなく、これを本気で主張する人がいたのです。

 将来、今のMDが笑い話となるのと同じことかも知れません。要するに、昔から言う「矛盾論」です。これからますますMD開発は自己矛盾に陥ると思います。

 仕立屋「王様、この服は心の正しい人だけに見える服で、悪い心の人には見えません。この素晴らしい出来上がりをお楽しみ下さい」。家臣「なんと気品ある美しい服でしょう」。街の大人「おお、王様の服は美しい。光輝いている」。子供「王様は裸だ」。

 追伸。NHK教育番組の再放送があるようです。(12月24日)

届いたメール

  こんにちは。「メールにお返事」で拙メールにご返信下さり、ありがとうございます。コメントして下さったことも、覚えて下さっていたことも嬉しく存じます。(神浦・・・・教育テレビの番組の件(12月22日)にメールを下さった方です)

 神浦さんの「ただ企業や政治家や科学者が儲かる、裕福になれるから最新兵器を作ることに反対」「戦争を儲けのチャンスにしてはいけない」というご意見には全く賛成です。これまで番組を観た限りでも池内氏は神浦さんに近い立場だと思います。

 科学者は「儲けたい」という金銭欲より、「潤沢な軍事予算を使って科学的な真実を知りたい、知識や技術を試したい」という好奇心や「一番に何かを成し遂げたい」という名誉欲が強く、そして「自分がやらなくても、代わりの誰かがやる。自分がやった方がましな結果になるのでは」と過信する傾向がある、と池内氏は分析していました。それ以外にも色々ハッとさせられる科学者の本音があって面白かったです。

 こうした本音を知った上で、科学者の知識や技術を別の方向に活かし、悲劇を抑える手だてを考えると効果的かな、と思っています。

 それにしても兵器産業は儲かるのですね。死の商人や軍需産業の人達の正義感や良心はお金にそれほど弱いものなんでしょうか。お金は無いと困りますが、こういう手段で儲けすぎて、この人達は幸福なのかしら、と思ってしまいます。

 レオナルド・ダ・ヴィンチの売り込みについてのお話も興味深く拝見しました。領主(今なら政府)外敵に脅えすぎたり、逆に媚びすぎたり、戦闘を用いない外交をぶちこわしにしたり、では困りますね。

「アメリカではチェイニ副大統領のように戦争で儲けるシステムを作った者が尊敬されているようです。そんな国と日本は軍事同盟を結んでいます。軍事に無関心ではいられません」というご意見には全く異論はありません。私は神浦さんのサイトや堀栄三氏(元日本陸軍情報参謀)の本を読んだりするまで、軍事に全く無関心でした。お陰様で、軍事を幅広く考え、投票したり、意見を言わないといけないな、と思えるようになりました。

 ところで、昨日のメールに書き忘れてしまったのですが、『禁断の科学 軍事・遺伝子・コンピューター』には再放送日があるようです。第三回『「これで我々は全員悪党だよ」ーマンハッタン計画』来週12/26(月)朝5:05〜5:30にもう一度放映される予定です(突発的な災害などで変更も有り得るのですが、教育テレビはほとんど影響されないので大抵大丈夫です)。また年末年始にかかる1月2日(月)の放送は無いようです。新年は9日(月)から放映開始です。

 神浦さんがご覧になれなかった放映分、ビデオに録画してあるのでよろしければダビングしてお送りします(三倍速で録画してあるのでイマイチの映像ですが…)。

 東京も雪が降っているのでしょうか。お出かけの際は転ばないようお気をつけて下さい。

(神浦・・・この、メールは2日前(22日)に送られていました。私の勘違いで掲載が遅れました)。

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 今日は24日でクリスマス・イブです。昨夜は深夜までドキュメント番組を見て、久しぶりに深夜就寝になりました。でも今朝は6時半に起床して新聞やTVのニュースを見ています。どうして眠くないかと考えたら、昨日は休日で夕方6時頃から夕食(しゃぶしゃぶ)を食べ、酔ったので8時頃から10時まで寝ていたことに気がつきました。

 今夜もクリスマスでチキンを食べるそうです。私はカミさんからワインを買うことを命じられました。チキンは全農(JA)に勤めている友人から、社内販売で売ったものを頂きました。

 昨夜気がつきましたが、TV番組も職員の年末進行体制で、再放送などいい番組があることがわかりました。新聞のTV欄は毎日注意して見ることにしました。今年も後1週間で大晦日ですね。これから少しずつ大掃除を始めます。いい気持ちで新年を迎えたいですね。

 特殊作戦群は習志野市ではなく船橋市です。(12月23日)

届いたメール

  12月22日最新情報を拝見しましたが記事中の特殊作戦群(千葉県・習志野市) は船橋市薬円台にあるのではないでしょうか。

 地元民なので千葉県習志野市と習志野の地名と船橋市にある習志野を名乗る地名 施設がややこしいことに なっているのは存じております。 新京成習志野駅は船橋市ですし船橋市に習志野台という地名もあります。

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 先ほど「防衛ハンドブック」(朝組新聞社刊)で習志野駐屯地の住所を確認しましたら、確かに船橋市薬円台でした。ご指摘のWhat New!を訂正しました。私の頭には空挺団といえば習志野とインプットされていました。意外と多くの人がそのようにミス・インプットされていると思います。

 中国軍は総合的な戦力が構成されていません。(12月23日)

届いたメール

   どうも、こんにちわ。

 以前、中国のソフトパワーの件でご質問させて頂いた。00というものです。あの件で神浦さんにお尋ねしてから、前原代表に続き、今日の麻生外相の発言といい。これまで、日本は北朝鮮に対しては脅威であると認識し、石破氏などはそう発言していましたが、中国に対しても脅威であると言及するようになりましたね。個人的には、特に前原氏などは、アメリカのラムズフェルド長官やネオコンの中国に対する姿勢を真似て、日本も中国にはこれからは言うべきことを言う。というスタイルを出したいのかもしれませんし。政府としても、これから始まる憲法9条改正、防衛省の設置、米軍再編など軍事政策の大幅な転換を図る為や、自衛隊や米国のプレゼンスの存在意義を強化する為に、改めて、北朝鮮と中国の脅威を前面に押し出す事で国民に理解を求めたいという考えがあるのかもしれません。

 しかし、もしそうであるならば、北朝鮮はいいとしても、既に世界の経済体制の枠内に入り、影響力も非常に大きい中国に対する軍事的な脅威認識は出来るだけ慎重な姿勢であるべきだと思います。イザという時のシュミレーションや模擬訓練は多いに結構ですが、ただでさえ、政治的なフリクションが大きいのですから、現段階では、中国の軍事の増強には興味がある。程度の発言に止めておいたほうが良いと思います。

 というのは、 http://www.sinodefence.com/
「チャイナ・ディフェンス・トゥデー」というサイトを見ていて、思ったのですが、基本的に軍事力の増強は続いているものの、肝心の電子戦機やAWACSなどの海外での行動に必要な作戦機の整備があまり進んでおらず、その為か、産経新聞などでは、

<日本周辺では偵察機や情報収集機の活動が頻繁になっているものの、中央指揮システムやレーダーサイトなどの能力がまだ不十分なため戦闘機については、「外洋までの進出作戦を実施するまでには至っていない」(航空自衛隊幹部)と分析。 航空自衛隊が実施する緊急発進(スクランブル)でも、これまでのところ中国軍の第四世代の戦闘機は確認されていない。>

 と報道されてもいるようで、日本や台湾にとっては中国軍が大陸から主に正規戦の形で外に攻勢をかけてくる事が問題なので、今の所は、それ程の脅威ではないのではないかとも思います。後、中国側も、電子戦機やAWACSだけでなく、新型戦車の配備や装甲車、戦闘艦など、どうもいろいろとテストをしているようで、今はある程度時間を掛けて、どのような形で新世代兵器や部隊を作るのかを模索しているんだろうなと思います。それと、中国軍の新兵器はベールに包まれていると良く言われますが、 開発中の兵器を見ても、中国自体の技術力は先進諸国と比べて遅れているようで、主要部品には海外製品のコピーやライセンス品を組み入れている場合が多く、専門家であればその性能に関しては意外と想像出来るのではないかとも思います。むしろ、日本のような独自で高性能兵器を開発できる国のほうが、もし自国産の兵器を機密扱いにした場合にその兵器がどの程度の性能なのか把握する事は難しくなるかもしれません。

 先の前原氏の中国脅威論は個人的には、聞いていて少し認識が甘いのではないかと思いました。安全保障を得意にしている政治家なら、もっと勉強して、ただ、中国は脅威だ!と叫ぶのではなく。こことここの兵器がどこそこにあり、こういうような目標があるのではないか?これは日本にとって脅威だから説明して欲しいといったような具体的な質問が出来るようになれば、日中の政治的な駆け引きにおいて優位に立てるのではないでしょうか?今のようにただ、中国は脅威!だけでは、あまり効果が期待出来ないし、ミスリードを生むことにもなるのではないかと考えるのですが、どうでしょうか?

(神浦・・・・下に麻生氏の記者会見の記事をリンクします。)

    http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051222-00000072-jij-pol

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 日本人は軍事を兵器単体の性能で比較する傾向が強いですね。それでは軍事力の比較はできません。今や航空機の空中戦は索敵レーダーや指揮管制システム、それと対空ミサイルの性能で決することが常識です。

 中国の軍事を研究している方は、このあたりの最新事情が曖昧なような気がします。ロシアから輸入した兵器だけを取り上げ、中国はこんなにも凄い兵器を保有しているという分析です。私自身もそのような間違いをしないように気を付けています。

 教育テレビで「科学者から見た軍事技術開発」をテーマに放送しています。(12月22日)

届いたメール

  長らくご無沙汰しております。覚えてらっしゃらないでしょうが、ハンドルネーム・0000 と申します。生活上、サイト運営上、色々大変なこともあったようですが、神浦さんのご意見、軍事通信員の方々のご報告などを楽しみにしている方々も多いと思います。私もその一人です。

 ところで、神浦さんはNHK教育で現在放送中の『禁断の科学 軍事・遺伝子・コンピューター』という連続講座番組をご存知ですか。物理学者の池内了氏出演で毎週月曜22:25〜22:50まで放映しています。科学者が何故軍事技術開発に携わるか、といった問題に科学者・池内氏自身が本音の答えを出しています。例えば、MDなどの開発の真相は良く分かりませんが、これで潤う企業や政治家だけでなく科学者もいるから進むのかもしれないな、と思いました。
 現在の軍事を知るには、その一翼を担う科学者や技術者の感情や考えを観ることも重要だと思いますが、いかがでしょうか。軍事技術で儲ける側の企業や、実際に戦う将兵の側からのご意見も伺いたいところですが、現在では無理かもしれませんね。

 これまで、『接近する軍事と科学』『真理と倫理のジレンマ』『「これで我々は全員悪党だよ」ーマンハッタン計画』が放映されました。JASON(軍や政府に売り込みをかける米国科学者による協会)や爆弾技術、原爆開発に携わった科学者達の感情や考えなどについて分かり易く解説されました。私はNHKの回し者ではありませんが、この番組も番組テキストも非常に面白いです。
 テキストを読むと、連続講座の最後の方は、軍事だけではなく、遺伝子技術などの問題に移行するようですが、これらもまた軍事転用できる技術ですから知っておくと良いのかもしれません。

 長くなり、すみません。神浦さんが批判されているMD開発構想予算が出されたり、イラク撤退、改憲を目指した国民投票法作りなど、重大な時期ですので、これからも神浦さんのサイトの価値は益々高まることと思います。これからもお身体をお大事にお過ごし下さい。

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 もちろんよく覚えています。お久しぶりです。教育テレビの放送はぜひ見たいと思いました。来週からは見損なわないように今日にも番組予約をセットしておきます。

 ご指摘のように兵器産業はあらゆる点で儲かる仕事と思います。歴史的に見ても時の権力者はいつも外敵に怯え、外敵をうち破る兵器の開発や投資しに資金を惜しみませんでした。そうして大砲やロケット(ミサイル)や航空機は発展してきたと思います。天才といわれたレオナルド・ダ・ダィンチも「戦争技術の達人」として、当時の領主に自分を売り込んでいます。

 しかし兵器の発展と開発技術は効率だけを追求しては破滅すると思います。その最も良い例が大量破壊兵器だと思います。今や化学兵器のサリン製造は難しいものではありません。オウム教団程度の知識と資金があれば、町工場程度の規模で国家を壊滅させる量を生産することも可能だからです。

 その破壊の論理が、大国であれば無条件で許されるとは思いません。まず人類に対して有害であり、他方の文化や歴史を否定し、力だけが支配する世界を創造するからです。ただ企業や政治家や科学者が儲かる、裕福になれるから最新兵器を作ることに反対です。

 そのような反対の意志に一つとして、テロやゲリラが弱者の抵抗法として生まれたと思います。むろん一般の人を無差別に犠牲にするテロは許せませんが、ゲリラに関しては戦争論の一つとして認められると思います。善良な普通の農民が、ある日、自宅に突然に精密誘導爆弾を投下され、家族全員を殺されたとします。そして「誤爆だった」と言い訳され、不幸な事故として処理されていきます。私はそのような立場になれば、絶対に加害者を許しません。もし法で裁けないなら、命をかけて責任者に同様の報復をします。誤爆責任者には「精密誘導爆弾」なら、荒野の民家一軒を破壊する程度で、被害を限定できるという考えがあったと思うからです。

 また死の商人もいます。戦争をビジネスのチャンスと考える人です。要はだれも戦争を儲けのチャンスにしてはいけないのです。こんなことを堂々と言える国が日本なのです。アメリカではチェイニ副大統領のように戦争で儲けるシステムを作った者が尊敬されているようです。そんな国と日本は軍事同盟を結んでいます。軍事に無関心ではいられません。 

 Jウイングの原稿が出来るまでを教えてください。(12月21日)

届いたメール

 こんにちは神浦さん。いつもHPを拝見しています。

 HPを読み始めた最初はちょっと難しいと思うこともありましたが、今では聞き慣れない軍事用語にも慣れて理解度は上がったと自負しています。

 ところで私は飛行機が大好きで、毎月、月刊誌の「Jウイング」を愛読しています。神浦さんが連載している「オレに言わせろ」は好きな記事で、毎月楽しみにしています。

 そこで質問があるのですが、あの記事はどのようにしてテーマを決めたり、何日ぐらいで原稿を書くのですか。神浦さんがテーマを自由に決めているように思うこともありますし、また、今月号のように「原子力空母横須賀配備の表裏」は本全体のテーマに沿うように書いているような気もします。

 そんな雑誌の内側の話しを教えてくれませんか。そんなことを知れば、もっとあの記事が面白くなるような気がします。

 神浦さんが暇なときで結構です。あの記事ができるまでのことを教えてください。

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 今日で娘の学校の2学期が終わります。あと1時間もすれば成績表を持って帰ると思います。中学3年の2学期はだれも受験勉強に頑張るので、自分の成績が落ちるかもしれないと宣言して学校に行きました。それから2人分のお昼ご飯にうどんとお握りを作るつもりです。(カミさんは会社で、おばあちゃんはデーサービスです)

 というわけで娘が帰るまではヒマなので、ご質問にお答えします。まず記事のテーマは毎月の月初め(4日〜8日頃)に決めます。最初は編集者の矢田さんか、山田さんから電話がかかってきます。「テーマを決めたいから近い内に合いましょう」です。そこで私の自宅近くの喫茶店か、JR駅近くの喫茶店で待ち合わせをします。その時までテーマは本当に決まっていません。

 待ち合わせ時間は互いに厳守します。そして最初の1時間は雑談です。実はこの1時間が重要な意味があります。これをしなければテーマを電話だけで決めることができます。あえて時間を決めて会うというのは、この雑談をすることに意味があるのです。編集者の矢田さんも山田さんも若いですから、いろいろな軍事問題で過去の経緯や背景を知りません。そこで私の経験や知識を話すことになります。

 今月の打ち合わせではユーゴ空爆の時に、セルビア軍はどのようににして米軍のF−117戦闘機(ステルス機)を撃墜したかを話しました。あるときは米軍の徴兵制がどのように変化してきたかを話したことがあります。また北朝鮮の不審船をどのように自衛隊が発見するかを話したこともあります。毎月、毎月の雑談ですが、大変な知識と情報量になると思います。しかし、そのような雑談は記事のテーマになることはありません。あくまで軍事雑誌の編集者として、それらを常識として知っておいて欲しいという意味で話しています。

 その雑談が終わると、「それでは今月のテーマですが、何にします」とどちらかが話しかけます。そしていくつかのテーマが上げられます。こんどはその時に上げられたテーマに沿って、私がひとつひとつ解説をしていきます。むろん編集者も質問をドンドンしてきます。

 最後にテーマを決めるのは編集者です。「それでは今月はこれでいきましょう。ポイントはこれとあれを強調して、あの言葉で締めてください」というようになります。そこまでいくのに2時間程度がかかります。そして締め切り日が決まります。

 私の場合はJウイングの記事(約2000字)ですと、約2時間程度で書きますが、一度書き上げて2日間ほど寝かします。そして2日後にもう一度読んで訂正したり、加筆して原稿を仕上げます。そして締め切り日にメールで送信します。ですから打ち合わせがあって、締め切りまでに5日間程度もらいます。もちろんその間に大事件が起きればテーマを変更します。その場合は電話で簡単な打ち合わせで済ませます。

 Jウィング誌が航空機のメカやウエポンに重点を置いているので、私の記事は「箸(はし)休め」のような立場にあるようです。まだ打ち切りの話しはきていません。見れば今月で30回目です。2年半ですね。よく続いたと思います。

 この本のいいところは、私自身の勉強になるということです。私には著者ということで毎月本が送られています。そこで必ず全ページを読むようにしています。するといろいろと勉強になることが多いですよ。特に読者の写真ページ(投稿)やデジカメの使い方(「デジカメで狙え」)は必ず読んでいます。ニコンのD70とF5(フイルム)を持っていますが、ほとんど使い方がわかりません。困っています。

 今、娘が中学校から帰ってきました。それでは。ちょっと成績表が心配です。我が子とはいえこれほど受験勉強をしないとは驚きでした。 

 赤十字の新しい菱形マークはイスラエル用に採択されたものです。(12月16日)

届いたメール

  こんにちわ。

 いつも拝読させて頂いており、ありがとうございます。

 さて、12月15日のスパイク通信員 さんの、 <そこで、どちらも共通して使えるようにと菱形の旗が今回制定されたのです。>

 というのは、誤認です。 菱形は、十字と新月の両方を宗教的理由で拒否してきたイスラエル用に採用されたものです。

(参考)    http://cnn.co.jp/business/CNN200512090023.html


 それでは、失礼致します。

p.s.

 12月15日の「what's new」の神浦さんのコメントには 感銘を受けました。軍事関係の研究者などには不足しがちな視点で、貴重なものと思います。陰ながら、今後も声援を送りたいと思いますので、頑張ってくださいませ。

コメント

 そうだったのですね。イスラエルが使っていたものが、今回、正式にイスラエルの国際赤十字機関のマークとして認定されたもので、日本でもこのマークを使うというものではないのですね。

 私もそのあたりの認識が曖昧でした。ご指摘、ありがとうございます。

 それから後発開発国(LDC)の子供を守ろうというのは、ちょうど子供がマンションやホテル建設の基礎部分や鉄筋のようなもので、この部分で手を抜くとどんな立派なビルも人が住むことが出来ないのと同じだと思います。

 昔から勤勉で誠実といわれた日本人も、老人を狙った「振り込め詐欺」や、弱い子供を狙った「異常な性犯罪」などの多発のように、社会全体が歪(いびつ)になり、ねじれを起こしているように感じます。決して他人事ではないようです。

 神浦さんはこれからも、自信を持って自分の道を歩いてください。(12月15日)

届いたメール

  以前何度かメールを送りましたが、文字化けで迷惑をかけた者です。(文字化けの問題は日本のヤーフーアカウントをオープ ンすることで解決しました)。00(000)00、といいます 。名前から分かると思いますが、沖縄出身で、現在テキサスに在住しています。

 「おきなわ新世紀」で神浦さんの事を知り、 それ以来ほとんど毎日神浦さんのウェブサイトを拝見しています。 今日は神浦さんが受け取った「苦言メール」について、メールします。

 知識や体験ががあるのを、あると言って何が悪いのか私には分かりません。それを「自慢」と軽々しく思い込む方が悪いと思います。「建設的な意見」を求めたい人は、それなりに建設されてあるサイトから情報を求めるべきだと思います。 このサイトは神浦さん個人のものなのですから、神浦さんの正直な意見、知識、体験談を語るのがあたりまえです。

 常々から 神浦さんは真実を厳重し、間違った情報を流さないように気を配っておられます。私はそこらのメディアからの軍事情報より 神浦さんの知識を信用し、沖縄の米軍基地反対団体の方々にも神浦さんのサイトを見て軍事を学ぶように薦めています。

 勿論、批判や反論に耳を傾けるのは個人の成長にとって欠かす事はできません。ですが、気にし過ぎて落ち込んだり自分に自信をなくしてしまってはいけません。神浦さんの返事で、「やはり私の軽薄さが文章に出ているのだと思います。私自身が何かに焦りを感じているのかも知れません。最近は何をすべきかよくわかりません。自分の将来が見えてこないのです。」と書 かれたのには非常に驚き、緊急感さえ感じました。何か他にお悩み事でもあるのでしょうか? 

 私の思い込みであればいいのですが。 アメリカで、「ミッドライフ・クライシス」という言葉があり ます。日本語で、どう訳すればいいのかわかりませんが、「中年症候」ってもんでしょうか? (中年などと言ってスミマセ ン!)人生の折り返しに辿り着いた時今までやってきた事を振 り返り、「これで良かったのか」とか、「これからもこのままで良いのか」など、深く考え込んでしまうようですね。

 そんな中、誰かに批判されたりなどすると、深刻に悩み落ち込みやすくなるのではないでしょうか。 神浦さんのやっている仕事は、神浦さんにしかできないと思います。神浦さんの軍事評論スタイルは神浦さんのものです。私や他の人達がいくらがんばっても、神浦さんが今まで体験してきた事や、学んだ事を真似できません。神浦さんがスタイルを変える必要は全くないと思います。

 長々と書いてしまいましたが、これからもがんばってください 。ですが、体や心の休養も忘れずに。

 失礼します。

コメント

 励まし、ありがとうございます。ちょっと気が楽になりました。「ミドルライフ・クライシス」という言葉は今の私にぴたり合っているように思いました。そんな心理状態になっているかもしれません。

 でも誤解がないように言えば、下段の「苦言のメール」を頂いた方は、私のことを心から心配してくれている方です。痛烈な批判ではなく、本当に適切なアドバイスでした。私が気がつかなかった欠点を教えてくれました。だから重く受け止めたのだと思います。感謝しています。

 その点では、私にも正常な感覚がまだ残っていたようです。

 今年は娘の高校受験の準備や、義母との同居というように、いろいろと緊張することも多く、環境やライフスタイルの激変で疲れたのだと思います。

 逃げ出したいけど逃げられない、変えたいけど変えられない、挑みたいけど挑められない、そんな生活でちょっと疲れました。

 でも、もう大丈夫と思います。このホームページの読者の方からも、励ましやアドバイスのメールを頂きました。また何人かの友人も電話をかけてきてくれ励ましてくれました。

 軽い「ウツ」だったのかもしれません。でも、たぶんご指摘の「ミドルライフ・クライシス」だったのでしょう。でもここまでくれば、このまま歩んでいくしかないと考えるようになりました。これから体調と生活を整え、残りの人生を歩んでいきます。

 苦言です。知識を自慢するより、建設的な意見を書いてください。(12月13日)

届いたメール

  以前何度か掲載していただいた00です。 少し苦言をさせていただきたくメールいたしました。


 よくこのサイトで軍事とか軍事知識とかおっしゃって、記事を掲載してますが、 そもそも軍事とはなんでしょうか?

 あまりにも漠然としているものだと私は感じています。 ただこのサイトの中では、まるで自分が一番軍事を知ってるような書き方で記事を掲載されていらっしゃいますが、それが逆に滑稽に見えてくるのです。自負は大切です。でもそれが相手にとって嫌味になったら、もうそこに意味はなくなるのではないのでしょうか?

 たしかに日本人はこの分野に関しては無知?いいえつい最近まで無関心だったのかも知れません。しかし昨今の国際情勢から、意識が変わってきているのも事実なのだと思います。

 それなのにこのサイトからは、「私達はこんなに軍事知識があるのだよ」 みたいな空気を、最近とくに感じてならないのです。批評や批判は簡単ですが、前にも書いたように建設的な意見が無いように感じるのです。

 まるで一部の分かった人達の為だけに作られてるように感じてならないのです。そしてそのことが、本来のこのサイトの趣旨から離れていってるように私は感じてならないのです。

 

 生意気な意見ですいません、ただこのサイトは今の世の中非常に重要だと思いますので、あえて苦言を述べさせていただきました。


 寒い日がつづきます、どうかお体には気をつけて下さい。失礼します。

コメント

 非常に重く響きました。今日一日真剣に考えてみます。お返事は明日書きます。

 昨日は失礼しました。

 やはり私の軽薄さが文章に出ているのだと思います。私自身が何かに焦りを感じているのかも知れません。最近は何をすべきかよくわかりません。自分や国の将来が見えてこないのです。

 そのような不安と焦りを強く感じています。だから偉そうなことを言うのだと思います。自信があるからではありません。逆なのです。

 最近、論語のことを聞きました。正確な文章は忘れましたが、「信念を持って行えば、どのような心配も無用で、人の評価を気にすることもなく、必ず満足できる成果が得られる」という内容でした。だから自分の無知や貧しさや無能を嘆く必要はないというものです。

 そんな自分に厳しい生き方を目指して、これから毎日を過ごそうと思っています。苦言、ありがとうございました。

 米海軍は空母と潜水艦以外の原子力艦はすべて退役させました。(12月12日)

届いたメール

   神浦さん、こんにちは。

 アメリカは既に空母と原子力以外の原子力艦艇は全て退役させました。理由は水上戦闘艦を原子力機関にするメリットが非常に低いためです。つまり、原子力艦艇でも弾薬や食料などは定期的に補給する必要があります。そうなると、燃料の補給が不要という原子力機関のメリットが無くなります。また、艦隊で移動する場合は随伴艦全てが原子力機関でないと、結局は通常動力艦の燃料補給のため艦隊は行動の自由を制限されます。また、原子力空母は、通常動力型にくらべて燃料や煙路などの機関関係に割く容積が少ないため、航空燃料の他に随伴艦への燃料も搭載しています。そうした理由から、原子力機関を採用したことによるコストアップは、それに見合うだけの見返りを得られないということになり、クリ ントン政権時にアメリカの原子力水上艦艇は全て退役しました。また、現在アメ リカ海軍では空母と潜水艦以外の艦艇で原子力機関を採用する予定は無いようで す。

 現在でも状況次第では原子力空母が横須賀に寄港することはありますし、原子力潜水艦の寄港は特別なことではないと思います(基地の一般公開の時にロサンジェルス級SSNを見たことがあります)。また、アメリカ海軍の加圧水型の原子炉は事故を起こしたことがないですし(数千メートルの海底に沈んだ原子力潜水艦スレッシャーとスコーピオンともに現在に至るまで放射線漏れは確認されて いません)、過去神奈川県が原子力艦艇が寄港した際に行っている放射線のチェ ックでも異常な数値が出たことはないようです(神奈川県の調査の話は検査を行っている方から聞いた話です)。

 反対派は過去に事故がなかったからといって、それが安全性の証明にはならないというようなこともいっているようですが、一般的にいって過去の実績というのは安全性を測る上で重要な指標になると思います。

 ミッドウェイの時も、インディペンデンスの時も、キティ・ホークの時も反対運動はありましたから、今回の反対運動もその延長線上のことで、惰性で反対運動をやっているだけなのではないかと思います。「原子力」を口実にしているだけで、特別、原子力空母だから反対というわけではないでしょう。

 (神浦・・・このメールは10日、11日に原子力空母のことでメールを頂いた方です) 

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 私が最初に参照した資料「世界の艦船 アメリカ海軍」(ハンドブック)が古いものでした。確かに新しい「世界の艦船 アメリカ海軍をめぐる最近の話題」(05年 10月号)では原子力ミサイル巡洋艦(CGN)は退役していました。また新しいミリタリーバランスを見ても、CGNに関する言葉はありませんでした。完全に私の間違いでした。訂正ありがとうございます。大恥をかくところでした。

 それからご指摘されていますが、これから米海軍の空母と潜水艦はすべて原子力になりますね。(キティーホークとJ・F・Kが退役すれば)。

 今年の10月ですが、横須賀港に面した横須賀プリンスホテルの最上階に近い部屋に宿泊しました。窓の眼下に横須賀港が広がり、深夜や早朝の米海軍の警備状況を見ることができました。かなり頻繁に軍港内を高速警備艇が巡回していました。あれほど厳重な警備態勢を取っているとは思いませんでした。改造した漁船やプレジャーボートでも、港内への突入は難しいと感じました。

 しかしタンカーなどの大型船が突入を図れば、話しはまったく別です。やはり横須賀港の弱点はそのあたりにありそうです。

 政治家に外交・安保が期待できないと嘆くなら、自らが戦略提言を行うべきです。(12月12日)

届いたメール

   麻生大臣の日本記者クラブに於ける演説を聞いておられますか?

 「日本に戦略がない。日本の政治家は外交・安保をわかってない」と言われるなら、 戦略提言されたらどうでしょう。

 政治家に、票にならない外交・安保の専門家になれと言うのが無理です。  また、対案のない批判では、戦略がない万年野党と一緒です。

 麻生外務大臣演説「わたくしのアジア戦略 日本はアジアの実践的先駆者、Thought Leaderたるべし」

http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/enzetsu/17/easo_1207.html

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 そうなんですね。絶対そうだと思います。しかし日本では民間人が軍事や安保や外交を提案したり、政治活動をすれば国家に刃向かう悪いヤツというイメージがあります。安保や外交は国の専管事項で、国民は安易に近寄るなという風潮です。

 例えば私が自衛隊のイラク派遣に疑問を持って、ビラを配布したり、集会を呼びかけると、必ず要注意人物となり、公安関係の監視対象に指定されると思います。

 それでも正しいと信じるなら、気にする必要はないと思います。が、私のそのように動けば、このホームページは特定の政治目的で運用されていると宣伝され、危険な思想のホームページというイメージを広めると思います。

 そのような誹謗や干渉を防ぐには、政治の影響や干渉を防ぐ組織を作る必要があります。それには国民の幅広く強い支持が大事なのです。そのような高度なシンクタンクを作ることが大事と考えています。まさに票にはならないが、国家の大事、民族の存亡をかけて軍事や外交をすることです。

 絶対にこのままでは終わりません。私の生きている時代にだめなら、そのための畑を開墾し、タネぐらいは蒔いて死ぬつもりです。

 私が軍事を勉強し始めた30年前と比べると、かなり国民の意識が変わってきたと思います。当時の軍事問題と言えば、@憲法に賛成か反対か。 A日米安保に賛成か反対か。 B自衛隊に賛成か反対か。そのことでほとんどの軍事や外交が語られていました。

 それを思えば、まだまだ今は良い方かもしれません。しかし今でも日本の国家戦略は出来上がっていないと思います。まあ、私は微力であっても頑張ります。しぶとくです。

 横須賀でも原子力空母ジョージ・ワシントンの修理や改修が出来る方法があるなずです。(12月11日)

届いたメール

  空母JFKは修理がキャンセルされて、06年度に退役する事が決定されています。

 そうなると、現在横須賀にいるキティ・ホークが退役したらアメリカの  空母は総て原子力となります。ですから、現時点で既にキティ・ホークの代替  艦にJFKという選択肢は無く、原子力空母しか選択肢が存在しません。

 それと、キティ・ホーク級とニミッツ級は飛行甲板の間取りなど、基本的な構  造は同じで喫水の深さ以外に全長や全幅など大きな船体の違いはなかったと思います。多分何等かの対応方法があるのでしょう。

  (神浦・・・・このメールは下段のメールを下さった方です。)

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 横須賀市や神奈川県がキティーホークの後継艦に通常型空母を求めても、アメリカ海軍に通常型は存在しなくなります。そのことを知っていて、通常型と要求しているのか気になります。

 通常型ではなく原子力空母なら、新空母の配備に反対を叫ぶ覚悟があるのか。原子力空母の配備に反対で、もし原子力空母なら配備を認めないという声を聞いていません。

 それから空母だけ原子力にしても、一緒に行動する艦船が通常型では意味がありません。横須賀に原子力空母の配備に合わせて、原子力推進のミサイル巡洋艦(CGN)の配備も行われるのか、そのあたりの質問を横須賀市は米海軍に行うべきと思います。

 横須賀に配備される原子力空母の意味について説明が欲しい。(12月10日)

届いたメール

   神浦さん、こんにちは。

 横須賀に来るニミッツ級原子力空母ですが、報道によるとジョージ・ワシント ンに決定されたようですね。その選考過程には艦名も考慮されたようです。  広島、長崎に原爆を落としたハリー・トルーマンは却下、対日戦を指揮したニ ミッツも却下と、第二次大戦で日本と戦った人物に由来する艦名は却下され、日 本から見て無色透明な人物の名前が対象となったようです。  そう考えると、政治家ながらカール・ビンソンも、軍縮条約明けに海軍の大拡 張を主導した人ですから、横須賀を母港にするには不適格ですね。さらに、アイ ゼンハワーだと配備計画自体が頓挫するかもしれません(笑)  逆に親日的なのはロナルド・レーガン、ジョージ・H・W・ブッシュ(現大統 領の父親のほうです)、ポーツマス講和条約を斡旋したセオドア・ルーズベルト (後年反日になったみたいですが)の3人でしょうか。

 いずれにしろ、原子力空母とはどんなものなのか、通常動力型の空母と何がど う違うのか国民に説明する責任が政府にはあると思うのですが、果たしてそうい うことを考えている政治家がどれだけいるんですかね。横須賀は小泉首相の地元 ですから、是非首相自ら、自らの選挙区で説明して欲しいものです。

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 先日、一部の新聞で横須賀に新空母の原子炉点検施設を検討中というのがありました。しかし、その後、同じような記事が出てこないので、どうやらあの記事はガサネタであったようです。

 それから米海軍は横須賀基地に6号ドッグ(ドライドッグ)があるので、空母の母港化に熱心ということが常識的に語られています。ところが6号ドッグは8万トンクラスの艦船まででしか収容できず、空母ジョージ・ワシントンの10万トンで使うことができないという疑問を感じています。

 以前にも読者の方が指摘されたように、ミニッツ級空母の燃料棒(炉心)交換は約15年ということです。核燃料の交換作業は米本土で行うにしても、新空母の修理や改修に6号ドッグを使えなくなると、横須賀配備のメリットは減少すると思います。ちょっと米海軍に聞いてみたい疑問です。

 それから米政府が横須賀に原子力空母を配備する理由ですが、あくまで横須賀(日本)に空母を前方展開させるなら、米海軍には原子力空母しかないのも事実です。退役するキティーホークを除くと空母練習艦に使っているジョン・F・ケネディーがありますが、JFKは間もなく就役40年になる老艦です。仮にJFKを横須賀に配備しても、10年以内に同じ原子力の問題が再燃します。ここは夏の衆議院選挙で大勝ちした小泉首相の地元ですから、この機会に原子力の問題を解決しようと決意したのではないでしょうか。

 米軍は座間に陸軍の第1軍団司令部を移転させ、陸自の中央即応部隊司令部(新設)と合体させます。横田の米空軍は空自の航空総体司令部を府中から横田に移転させて合体します。米海軍も横須賀に原子力空母を配備して、東アジアや西太平洋ににらみを効かす作戦です。このように日本の首都圏に米軍の陸・海。空軍の司令部(指揮・通信・情報)機能を強化し、自衛隊と合体させることで米軍のプレザンス(存在感)を強化したいというのが本音でしょう。まさに米軍のトランス・フォーメーションの世界戦略です。

 先月、予備自衛官の招集訓練に行ってきました。(12月7日)

届いたメール

  神浦さん、こんばんは。

 先月、予備自衛官の召集訓練に行ってきましたが、訓練で同室となった人の中に少工校12期の方がいました。神浦さんのことを聞いてみましたが、同期がマスコミ関係で活躍されているのが誇らしい感じでしたよ。もう一人、8期の人もいました。こちらには小川さんのことを聞きました。TVの解説で戦車の型名を間違えたから教えてやった、と笑ってました。(この方は戦車職種です)

 ここ3年ほど、予備自衛官の訓練では市街地戦闘がメインになっています。内容もだんだん実戦的になってきてるので、かえって不安です。ますます寒さが厳しくなりますが、くれぐれもお体をご自愛ください。では。

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 小川さんが7期生で私が12期生です。小工校では5期も先輩なら大先輩という世界です。

 先週末、広島で小・中学時代のミニクラス会をしました。小・中と同級生だった女子(おばさん)が、「神浦君の話し方は早すぎる。同じ軍事評論家でゆっくりと上品に話す人がいる。あの人はインテリ風に見えて話し方が信頼できる。神浦君を見ていると、熱さは感じるが格調を感じない。そこは見習って直したほうがいい」と言われました。同じ軍事評論家とは先輩の小川さんのことでした。

 私は言葉(語調)よりも、話す内容に命をかけています。もし私がマスコミで解説や分析を間違えれば、相当に痛い思いをする覚悟で臨んでいます。時には責任をとって、軍事から足を洗う覚悟をして話すこともあります。でも、そのことも大事ですが、テレビでは品格も重要のようです。そのうち、歳をとればおのずと品格が生まれると楽観視しています。

 そうそう今週末は12期生で関東エリアに住む者が、那須(栃木県)の温泉に集合して忘年会をやります。那須近郊に住む同期が世話をしてくれました。12期生は在学中に同期13人を渡河訓練中の水死事故で失っているので、特に団結心が強いといわれています。

 なぜ今、防衛庁の「省」昇格なのですか。(12月6日)

届いたメール

 今日のWhat Newで書かれていましたが、来年にも防衛庁を省に昇格させるということです。しかし、なぜ今なのですか。

 確かに以前から防衛省に昇格する話しがでていました。しかし与党である公明党が省の昇格に慎重で、賛成しなかったと聞いていました。

 今日の新聞(電子版)では、公明党は児童手当の拡充を取引に使ったそうですね。また自民党の教育基本法改正も公明党は容認する方針だそうです。

 公明党は自民党というか小泉首相に妥協する事情は何となく理解できますが、自民党が今、あえて防衛省の昇格にこだわる理由がわかりません。庁から省になれば防衛予算などが増額されるのですか。そのあたりの事情を教えてくれませんか。私には神浦さんしか聞く人がいません。本当に頼りにしています。

 それから寒くなりました。風邪など引かないように気をつけてください。いつも楽しく拝見しています。

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 この件で午後のラジオで解説することになりました。お返事はそのあとで書きます。よろしく。

 ラジオの放送はさっき終わりました。13時02分からニッポン放送(テリー伊藤さん)と、13時35分からのTBSラジオ(小西さん)の生放送(電話)でした。

 話した内容は、省の昇格で内閣府の防衛庁から防衛省となり、防衛省として役所のランクと権限が上がることになる。具体的には、省令を改正できる、閣議に議案提出ができる、内閣府を通さないで財務省に予算要求が出来るということです。しかし省昇格で防衛予算や人員が増えるわけではない。また人事も防衛庁は参事官が、外務省(国際担当)、厚生労働省(衛生担当)、経済産業省(装備担当)などから出向してきているが、彼らはワンランク上の官庁から来ていると自負している。しかしこれからは対等の人事をすることができるなどです。

 しかし無論これでは「今」がわかりません。なぜ今、防衛庁が省に昇格するのか。その本当の理由は2年前の参議院選挙にあります。2004年7月の参議院選挙では防衛官僚出身の3人が自民党公認で立候補しました。自衛隊は現数24万人でOBや家族を含めると200万票の組織票があると言われていました。そのうちの半分である100万票を3人に分けると、一人が30万票で3人の当選者を出すことが可能といわれていました。

 しかし選挙の結果、自民党公認で立候補したAさんは10万票、Bさんは10万票、Cさんは8万5千票しか取れませんでした。すなわち全滅です。3人合わせても30万票に足りませんでした。これで自民党には防衛庁出身の参議院議員はゼロになりました。(航空自衛隊出身の田村参議院議員は民主党です)。

 自民党公認の防衛庁出身者が04年の参議院選挙で負けた理由は自衛隊のイラク派遣です。あまりにも小泉首相の無茶苦茶なイラク派遣に自衛隊員の自民党離れが起きたのです。それ以外に原因が考えられません。

 再来年(07年)には再び参議院選挙が行われます。自民党としては何としても莫大な自衛隊票を取り戻したいので、まずは防衛庁の省昇格をして、次に陸自をイラクのサマワから撤退を行い、それで自衛隊員を喜ばせて投票に繋げたいという下心があります。

 また公明党も再来年の参議院選挙で、公明党が要求した児童手当の拡充という戦利品が欲しいのです。その自民と公明の利害関係(取り引き)が一致(成立)して、来年の防衛省の昇格が決まったと思います。

 ラジオではそのような説明をしました。だから今なのです。私の政情分析をご理解して頂けたでしょうか。 

 アメリカ人は戦争好きの指摘について考えました。(12月5日)

届いたメール

  アメリカ人は戦争好きとは思わないのですが。

  アメリカ人が戦争好きか、そうで無いかは、とても大切な事だと思います。 戦争好きなら、日本との戦争でも、国民をダマす必要も無く、朝鮮戦争の後もモスク ワまで行けたでしようか?

 ベトナムも中途半端です。アメリカ人の戦争嫌いが恐いが故 にブッシュも911のチャンスを逃がさなかったのではないのでしょうか。 民主国家は基本的に戦争嫌いなのでは無いでしょうか。

  と思うのですが

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 この件については、私にちょっと乱暴な論理の飛躍があったと思います。アメリカ人全てが戦争を好み、平和的な紛争解決手段を考えないというような大ざっぱな論であった思います。もちろんアメリカでも今進行中のイラク戦争を始め、過剰な戦争を批判したり、反省する人も多くいます。

 でもちょっと考えて欲しのですが、アメリカには東部に移民した人たちが、西部を開拓していった時代があります。そして力が支配する無法時代のような社会を、法律や銃(力)で安定させていくような創世記がありました。ですから社会的な考えが違う、あるいは文明が共有できないような者を、力で押さえつけるような考えが強いと思います。

 その国際的な成功例が第2次大戦と米ソ冷戦だと思います。この2つの大きな戦争で、アメリカは戦争(軍事力)によってアメリカの価値観を世界に広める自信を持ったのではないでしょうか。その具体性な成功例は日本です。アメリカから日本に限って見れば、日米戦争はアメリカの「正義の戦い」だったのです。

 イラク、アフガンでもアメリカは日本の成功を夢見ています。しかし日本とイスラム社会は明らかに違います。もしアメリカがイラクで戦史の教訓を得るなら、それは日本ではなくベトナム戦争だと思います。

 特にこれからの対テロ戦争は概念が極めてあいまです。チェチェン紛争でロシアが苦しんでいるように、テロを力で押さえつけるほど矛盾に満ちたものはありません。圧倒的に強い力で押し込まれた者の戦いがテロだからです。

 逆にテロに対抗するのは、ジョセフ・ナイ氏が説くソフト・パワーしかないのです。ソフト・ナイ氏が説くソフト・パワーは非軍事という意味ですが、使い方によっては軍事力よりも強い侵略力を示すこともあります。先日、メールでお返事のコーナーで指摘したように、今の中国がソフト・パワーで北朝鮮を併呑して、朝鮮半島全域を政治・経済・軍事の影響力に置こうとしている傾向を挙げることができます。

 軍事的で戦争に抵抗感が無いから悪政で、外交に軍事力は使わないから善政というようになならないようです。このあたりの区別が日本人には明確になっていないように思います。 

 イラクの現状は神浦さんの認識とは違います。(12月1日)

届いたメール

  はじめまして、いつもHP拝見しております。

  以下は、イラクから帰国したばかりの民主党のリーバーマン上院議員の発言で、WSJの購読契約な しに読める無償ページにあるものです。

 彼は、ご存知とは思いますが、2000年大統領選挙で副大統領に立候補した議員です。 この評論は、イラクの現状評価について発言をしているのですが、神浦さんが常々お っしゃっているようなイラク戦争に失敗したアメリカではまるでありません。 神浦さんがおっしゃっているアメリカは最近米国でも批判されている民主党系マスコ ミの反ブッシュキャンペーンの記事やニュースの中のアメリカだと思うんです。

  神浦さんの軍事情報は参考になり、非常にすばらしいと常々拍手を送っているもので、 この件については、そろそろ認識を改めていただきたくメールさせていただきました。 尚、イラクの米兵もアメリカの報道には怒っています。 それらのブログURLも末尾に添えておきますので、ご参考にしてください。

http://www.opinionjournal.com/editorial/feature.html?id=110007611

Our Troops Must Stay America can't abandon 27 million Iraqis to 10,000 terrorists. BY JOE LIEBERMAN Tuesday, November 29, 2005 12:01 a.m. EST

WSJ/OPJ (寄稿):我等のアメリカ兵は、イラクに留まるべき By ジョー・リーバーマン(民主党上院議員)

I have just returned from my fourth trip to Iraq in the past 17 months and can report real progress there. More work needs to be done, of course, but the Iraqi people are in reach of a watershed transformation from the primitive, killing tyranny of Saddam to modern, self-governing, self-securing nationhood--unless the great American military that has given them and us this unexpected opportunity is prematurely withdrawn.

  私はイラクの4回目の訪問から帰ったばかりだが、過去17月のイラクの進歩には見る べきものがある ことを報告する。無論、今後に必要とされることは多いが、イラクの国民は粗暴な 暴君の支配する キリングフィールから近代的な自己防衛の出来る国家の建設を、偉大な我等のアメ リカ軍の提供する 稀有の機会を台無しにするような早期撤退が無い限り、進めることが出来る。

Progress is visible and practical. In the Kurdish North, there is continuing security and growing prosperity. The primarily Shiite South remains largely free of terrorism, receives much more electric power and other public services than it did under Saddam, and is experiencing greater economic activity. The Sunni triangle, geographically defined by Baghdad to the east, Tikrit to the north and Ramadi to the west, is where most of the terrorist enemy attacks occur. And yet here, too, there is progress.

 イラクの進歩は眼に見える実際的なもので北部のクルド族地域は安全の確保と繁栄 が進んでおり、 シーア派の多い南部にはテロは殆ど見られず、サダム時代よりも良く電力が供給さ れ公共サービス が提供されていて、経済活動が大いに進んでいる。スンニ・トライアングル地域と いうのはバクダ ッド東部にあるのだが、北部のチクリート、西部のラマディに囲まれる。そこでは 殆どのテロが起 こっているのだが、その地域でさえ進歩が見られる。

135 名前:<丶`∀´>(´・ω・`)(`ハ´  )さん メェル:sage 投稿日:2005/ 11/30(水) 00:28:38 ID:kTvOV0De

There are many more cars on the streets, satellite television dishes on the roofs, and literally millions more cell phones in Iraqi hands than before. All of that says the Iraqi economy is growing. And Sunni candidates are actively campaigning for seats in the National Assembly. People are working their way toward a functioning society and economy in the midst of a very brutal, inhumane, sustained terrorist war against the civilian population and the Iraqi and American military there to protect it.

 (スンニ・トライアングルでさえ)街中の車が増え、衛星放送用のお皿アンテナが 屋根に上がり、 百万以上の携帯電話が使われている。これらはイラクの経済が発展しているという ことを示す。 そしてスンニ派(の国会議員)候補は次回の選挙に向けて活発にキャンペーンを行 っている。人々 は機能する社会と経済を構築すべく働いており、それに対抗する非人間的で暴虐な テロリストは 文明に対する戦いを行っていて、イラク軍とアメリカ軍がそれからイラク国民を守っている。

  それは2700万人のイラク国民と1万人の武装派の戦いである。2700万人のイラク国民は自由と機会と、繁栄の為に戦い、アメリカ軍はそれを支援している。イスラム原理主義のテロ リストたちは イラクを混乱と内戦の地にしたいわけで、アフガニスタンに変わる根拠地をイラク に作りたい。 我々のアメリカ兵士は2700万人のイラク国民の側で戦っていて、この戦争の結果は 重大な意味を持 つ。テロリストが勝てば彼等は中東全体への影響力を高めアメリカへの直接的攻撃 力を持つように なるだろう。中東地域がアメリカの国益にとって重要であることは、今更言うまでも無い。(後略)

イラク関係Blog

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 貴重な情報をありがとうございます。むろんアメリカ社会にこのような世論があることは存じています。米軍のイラク占領統治を自由の戦いとして、残忍な独裁政治や暴力主義から人々を解放する戦いという位置づけです。間違いなく、イラクの残忍な独裁者サダム・フセインを倒したのは米軍ですからね。

 日本でも自衛隊のイラク派遣を美化する世論があります。戦乱のイランで自衛隊は危険をも顧みず復興に貢献している。そしてサマワの住民をはじめ、多くのイラク国民に感謝されているという認識です。

 しかし私はそのような美しい言葉が、悪政を隠す言葉として語られてきました。ベトナム戦争は南下する共産主義者から東南アジアを守る戦いと言われ、アメリカ的な民主主義をアジアに拡大するための戦争と説明されました。しかしベトナム人たちはそれこそがアメリカの侵略と考えて激しく抵抗しました。そしてアメリカはベトナムから敗走したのです。

 祖国解放戦争で勝利したベトナムは、その後、アジアで屈指のワイロ政治の国になりました。ベトナム戦争後から20年たって、私はベトナム(サイゴン)を訪れ、昼間から街のレストランで酒を飲んでいる軍人(将校)の姿を見て、ベトナム戦争やベトナム反戦は何だったのかと考え込みました。彼らにただ酒を飲ませるためにベトナム戦争やベトナム反戦があったような気がしたからです。

 サマワに派遣された自衛官も、飛来するロケット弾や迫撃砲弾に怯えながら、効果的な戦後復興とは関係なく、そこに存在するためだけの援助を行い、自分の派遣任期が終わる3ヶ月を耐えています。まさにブッシュ大統領のために小泉首相が、自衛隊がイラクに派遣することが目的になっています。このような現実を知ると虚しくなります。サマワの人々も、自衛隊が撤退して、地元にお金をばらまかないようになると、日本という国も忘れるでしょう。

 本当に役立つ援助や支援とは何なのか。また国家の暴力や圧政から解放する方法は軍事力しかないのか。そしてテロを軍事力などの力で抑え込むことが本当に可能なのか。あるいはテロとの戦いはそれしかないのか。いろいろと考えてみたいと思います。

 冷戦真っ盛りの頃は放送妨害電波は10倍以上の出力でした。(11月29日)

届いたメール

  今晩は、どうもメールをありがとうございます。

 ハイ勿論、ピョンヤンからの放送に妨害をかけているのは韓国側だと思われます。

  もう20年以上前ですが、当時は北側からTV放送をしてましたが、それに対して韓国側で妨害をかけてましたが、妨害のTV電波で真っ黒になるくらいです。かなり(10倍以上の出力で)の電力で妨害をかていたはずです。

 韓国の友人の話しでは、当時でも韓国内に北の工作員がかなりいると言ってました。 各会社にKCIA(神浦・・・韓国の旧情報機関)の人間がいて監視していると言ってました。 やはり北と友好的みたいですが表面的だけなのでしょうか? 私の友人はかなりの北嫌いですので、割り引いて聞かないといけないかもしれないですが。でも私は友人の言うのをかなり信じています。

  ところで私の友人で、私は同じ青年海外協力隊で、私はアフリカでしたがフィリピンにいっていた人の話では、自衛隊でタガログ語がわかる人を探してると言っていました。本当なのでしょうか?

 ところでで先日ある軍事評論家が、スパイの本で軍の無線の事を書いてましたが、分かっていないところがありました。以前はテレタイプってのをやってましたので(よく軍艦などについてるガチャガチャいうのです) このアタリのことは自信ありますので詳しくお話できますから。 もっとも、今はこんなのは時代遅れなんですけども。

 基本は今でもFECのやり方を使っているはずです(陸自もJRCのFECのですよね) アマチュア無線でも、かなり少ないですがFECを使っていました。 宇宙の遥か離れたところも理論的には同じ方法なんです。今のパケット式ですと信号が通らない可能性があるからでしょうね、やはり軍の通信ですと、 必ず通信しないとならない必要性があるからでしょうね。

  長くなりましたでは、それではまた。

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 自衛隊がタガログ語のわかる人を捜していた可能性はあると思います。カンボジアPKOの時はクメール語(カンボジア語)のわかる人を捜していました。幸い、自衛隊の隊員にカンボジア難民で日本に逃れてきて、自衛隊に入隊した人がいたので助かりました。

 イラクに行くときはアラビア語が出来る人を捜していました。今は、何人かがアラビア語の語学研修(外部教育)を受けていると聞いています。

 これから日本ではマレーシア、インドネシア、フィリピンのイスラム問題が重要課題になる可能性があります。そのうち日本に独自のコミニティーがあるのはフィリピンだけですからね。フィリピンでも南部のミンダナオ島を中心としたイスラム社会ですが、そのあたりの情報を取りたいのではないでしょうか。

 そうえいば私の経験ですが、25年前に初めてフィリピンに行ったとき、フィリピンの人から「絶対にあなたは日本人に見えない」と言われたことがあります。それではどこの国なのかと聞くと、「フィリピン人」と言われました。フィリピンの外務省幹部からも、「フィリピンに潜入すれば、いいスパイになれる」と笑われました。

 妨害電波を出しているのは韓国ではないですか。(11月28日)

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  こんにちは、銭湯犬です。(神浦・・・・話しの流れで、今回はこちらのコーナーに掲載しました)

  本日の 北朝鮮のラジオ放送を聞いています。(11月28日) の件についてですけれど。 韓国では普通のニュースでも、北朝鮮にとっては都合の悪いニュースもあるのでしょう か。

 (神浦・・・下段のメールのことです)

  とありますが、妨害電波を出しているのは韓国側なのではないでしょうか。

コメント

  私も勘違いに気がつきましたが、一応、静岡県の00さんにメールで問い合わせてみました。すると上記の様な返事が返ってきました。やはり私の勘違いですね。

 それとは別件ですが、妨害電波を10倍以上の出力で出していたとは驚きですね。

 北朝鮮のラジオ放送を聞いています。(11月28日)

届いたメール

  ご無沙汰しております、静岡県の00です。

 先月の30日から始まった、北朝鮮の拉致被害者向けのラジオ放送ですが、ほぼ毎晩(手違いがあった3日間くらいの除いて)、受信機の録音端子をビデオに接続 して約1月になります。

 タイマー録音していました。 やはり電力不足なんでしょうか、北朝鮮から妨害電波らしきものはでていない様です。(すくなくても私のところでは聞こえない)

  ピョンヤンから韓国向けに6250KHZ放送をしてますが(私は朝鮮語が「金日成同士」しかわからない)には、朝から晩まで酷い妨害電波が出されてます。38度線で拡声器による非難放送を止めたと言われていますが、やはりまだ電波は準戦時下であるのでしょうね。

  さて、上記の放送で昨晩、特定失踪者調査会の荒木が放送中に話してましたが、国民からの支援のおかげで11時30分から30分の放送を延長できる様だそうです。

コメント

 そうですか。まだ北朝鮮と韓国は互いに妨害電波を出しているのですか。非難放送はしないと合意しても、電波妨害をしないと約束したわけではないですからね。韓国では普通のニュースでも、北朝鮮にとっては都合の悪いニュースもあるのでしょうか。

 このメールを読んで、カンボジアの奥地に取材に通っていた頃を思い出しました。日本から持参した小型の短波ラジオで、磁石を見ながら木の枝にアンテナを張って、相撲の実況放送を聞いたことがあります。それからBBCやVOAのニュースが貴重な情報源でした。

 今は車で1時間ぐらい走れば、すぐにインターネットに接続できる場所(ホテルやネットカフェ)に行けます。短波ラジオが懐かしいですね。 

 自分の基準で相手を見ると、国情の違いで見誤る可能性が高くなる。(11月21日)

届いたメール

  どうも、はじめまして、神浦さん。

 最近、中国における反日に関する話題が貴サイトに多いので、 思うところがあってメールさせて頂きます。

  神浦さんなら、既にご存じの話も多いかと思うのですけれども、もしご存じなけ れば、ということで。

 昨年、神奈川大学経営学部教授 田畑光永氏がとあるイベントでこんな趣旨のこ とを言っていました。 「今、中国ではインターネットによって言論の自由が広がっている。中国はかつ て政府が日本に抗議することはあっても、市民が抗議したことはなかった。日本人は「中国人はいつまでも日本に云々」というが、今回(注:昨年)が初めてなのだ。

 反政府運動をしたい動きもあるのだけれども、政府に目を付けられる行動はそうはできない。政府に止められないで可能な「市民の声」が「反日」なのだ、 と。過激に反日「運動」が進むと反政府に結びつくので中国政府もむやみに拡大することは望んでいない」 直接裏付ける資料を私はまるで持っていませんが、それなりに説得力のある説明だと思っています。 少なくとも、私には経済の自由化を進めて以降の中国政府は、非常に冷静に中国の国の実益(国民をコントロールするという意味でも、外交戦略でも)を考えて 行動しているように見えます。当然日本にとって好ましくない動きもありますが。

  もちろん、中国政府なり、地方を含めた何らかの官公なりが、結果的に市民の反日を煽る行動を取ったことがないなどというつもりはありませんが(もちろん、 積極的に利用した場面も戦後の歴史の中では多々あったという印象は強いですが)、 そこにばかり注目する見方はどうなのかと

  アジア映画通の知人が、中国で上映される反日映画の多さについて語ったのを聞いたことがあります。たとえて言うならそれは韓国なんかとは比較にならないと (他にもそういう声は聞きます。そういう作品の上映に立ち会うような環境で中国に滞在した経験がある人による、似たような発言も目にしたことがあります)。 私の手元に具体的な資料がないので鵜呑みにしてもらうわけにもいきませんが。 こういう場合に、そこに民衆がそれを求めて鑑賞している要素をまったく無視するのはどうかと思います。もちろん、政治も関与がゼロではないわけで、相乗効 果と見るのがよいのでしょうが、戦争体験世代が、後の世代に日本軍を悪く語って聞かせることのあると言われる中国であることを考慮すれば、鶏と卵ではない ですが、「政治が先」と言い切ることはできないでしょうね。 そうやって伝えられるのがすべて「真実」であるわけでもないのでしょうから 。やっかいと言えばやっかいなのですが。 また、中国人が怒っているから、すなわち鵜呑みにすべきだとか頭を下げるべき だとか賠償すべきだとかいう話でももちろんないですし。

  陰謀説というのは、昔から右派ものも左派ものもたくさんありましたけど、最近のネットは「反・反日」をキーワードにした陰謀説がいっぱい転がっているというか、みんな好んで確かめずに流布するなぁという印象が強いこの頃です。 「確かめずに」という意味では私も似たようなものですが、何に説得力を感じるかというところが根本的に違うのかな?

 では。

コメント

 米ソの冷戦が盛んな頃は、ハリウッドの映画では敵役はロシア人が多かったそうです。ロシアの秘密機関が冷酷な謀略を行い、それと主人公が闘うというストーリーです。冷戦が終わる頃になると、いつしか敵役はアラブ人に代わりました。アラブでハイジャックなど、対米や国際テロが増えてきたからです。それも話題性がなくなると、今度は宇宙人が地球を攻撃してくるというテーマになりました。要するに、だれかを敵役にしたほうが、人の心理をうまく操れるということです。

 私は仮想敵国という言葉や、脅威という言葉で多くの実例を知っています。ここで気になるのは、アメリカ人が広島の原爆資料館を見ても、だれも反米をテーマにしていると感じないことです。東京大空襲の資料を見て、これは反米のために作られた政治資料と思わないでしょう。

 私がハワイのパールハーバーで歴史資料館を見て、当時のハワイ攻撃の記録映画を見ても、これが反日のために作られたと感じませんでした。歴史資料館を出て、そばのレストランで食事をしても何の違和感もありませんでした。

 しかしこんな体験をしたこともあります。私が27才の頃だったと思いますが、スペインの首都マドリッドの映画館で、日本の映画の「日本沈没」を見たことがあります。スペイン語吹き替えでお客さんは子供連れ家族が多かったように記憶しています。この映画のストーリーでは日本列島が沈没し、日本人が祖国なき世界の流浪の民になるという設定です。この映画が終わって館内が明るくなると、観客は私たち日本人がいることに気がついたようです。するとほとんどの人が「日本人だ!」とジロジロ見て、中には私に同情的な表情をする人もいました。これには驚きました。

 広島とハワイとマドリッドで何が違うかといえば、お互いに関する情報量の違いではないでしょうか。日米関係になるとお互いに情報量が多く、原爆やハワイ攻撃でも、互いの不信感が生まれてこないのです。しかし当時のスペインでは日本に関して、スペイン人が知っている情報量はごくわずかです。ですから誤解や偏見が生まれてくるのだと考えました。

 そのように気がつくと、中国人に日本の偏見を持たせないために、大量の日本情報を送るという方法が有効と思います。一方的な偏見だ、極端な反日だと叫ぶより、日本の文化や産業を知ってもらうことです。

 昨日、冬のコートを買いに上野のアメ横に行ってきました。土曜日の夜9時から放映されたNHKスペシャル「高倉健が出会った中国」で見た、高倉健さんが着ていた黒いコートが気に入り、それを探しにアメ横に行きました。そして見つけました。

 日曜日のアメ横はすごい人で混み合っていました。そのとき周囲では中国語や朝鮮語が飛び交っていました。私も海外に行く機会があると、必ず市場や庶民的な商店街を歩きます。その点でアメ横はアジア人にとってもっともアジア的な日本だと気がつきました。そのような日本を中国人に知って欲しいですね。アメ横近くの秋葉原の電気街に行くと、もっと多くの中国人があふれ、中国語が飛び交っています。意外と、中国の反日は短い時間で解決できるような気がします。

 反日デモへの鎮圧は政権の安定化をはかるために利用した。(11月20日)

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   先週の終わりに、中国の件でご意見させていただいた00という者です。中国のソフトパワーというものを、もっと日本は認識したほうが良いという意見に、お返事頂き有難うございました。

 今日お書きになられている、先の反日デモについて、僕は現政権の影響力をより強化したのではないかと考えています。というのも、その直前から米国に亡命した民主化グループが反日をさかんに呼びかけており、彼らが外から火をつけたのではないかという意見もあるくらいで、彼らはこれによって民衆の大規模なデモが起こる事を期待していた節があるのと、加えて、上海での反日デモの背景には中央政府と上海市政府の対応の違いから、反日色の濃かった江沢民前国家主席らの上海閥らの現政権にたいする揺さぶりもあった可能性もあります。

 しかし、日本などの激しい反応に中国政府は強力な鎮圧を図りました。これを利用して胡現政権は、民主派、前政権派などの煙たいグループに対して強力な圧力を加え、政権の安定化を図る事が出来ると考えているのかな?とも思います。

 中国メディアの過剰な反日への戒めはそういった勢力への牽制かもしれません。まあ、確実な情報ではないので本当の所どうなのかは分かりませんが(笑)

コメント

 中国の当局には、これ以上反日暴動が拡大すれば、やがて中央政府に向かって暴動が起きるという危機感があったと思います。単に日本との経済関係の悪化や、国際的なイメージの悪化を招きたくないだけではなかったと考えています。

 それではガス抜きかといえば、それは完全にコントロールができる状態で行います。中国当局が反日デモを押さえに動いたときと緊張ぶりを考えると、あの機会にガス抜きを意図したように思えませんでした。

 ともあれ日中関係は表面的には靖国問題で停滞していますが、逆に地下では打開を目指して動きが加速されていると思います。表面はポスト小泉で動き出すのか、あるいは小泉政権下で動き出すのか、そのあたりの調整時期と調整テーマです。小泉首相は自らが政権についているときに動き出すことを命じていますが、中国はポスト小泉が誰かを見極めているでしょう。仮に麻生さんあたりが次にくると、中国にとってポスト小泉では最悪な外交の失敗になります。

 とにかく日本、中国ともに、これから関係修復に向かうことは確実です。

 韓国では大学の外国語学部は、今では日本語を中国語が抜きました。また、中国にいる外国人留学生は韓国人がもっと多いと聞いたことがあります。

 ロシアも中国との関係を拡大しています。日本とアメリカだけが同盟関係を強化すれば中国問題が片づくことはありません。

 日本が中国との外交関係で、主導権を握れるように仕掛ける必要があります。ここはちょっと知恵が必要です。小泉政治が得意な直感政治では無理ですね。

 自衛隊が想定している市街地戦闘について説明します。(11月17日)

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  夜分に失礼致します。 以前リンクを申し込みさせて頂いた、000東北00000ネットの00と申します。

 今回は、 陸自OBとして、リック通信員さんのご意見に私見をお送りしたいと思い、mailさせて頂きました。

 昨今 陸上自衛隊では、市街地戦闘に重点を置いた訓練を行っている事は、神浦さんも良くご存知であると思いますが、各連隊において基礎訓練を開始した段階です。

 これは主たる戦域が都市化している現在において、必要な準備であると思われます。仮想敵の有無に限らず、国内で活動する自衛隊は、これらの事態に対応できなくてはならず、各隊員に市街地での戦闘能力を付与している最中でしょう。

 リック通信員さんがご指摘の警察業務と自衛隊の活動範囲の境界線ですが、基本的に自衛隊が活動を行う場合、自衛隊法に記されている通り、治安出動・警護出動が予想されます。(防衛出動はここでは除外します ※1)

 なお、警察と自衛隊の連携については図上演習を経て、実働演習が今後、各地で開始されるでしょう。

http://www.jda.go.jp/j/news/2005/10/1013a.htm

 

 現在の情勢で、治安出動は、局所限定的であることが予想されます。近隣諸国には、日本国内へ大規模侵攻を行う能力も理由も無く、仮に、周辺有事において、日本が攻撃される事態となった場合、ミサイル攻撃は神浦さんもご指摘の通り現実的ではありません。すると残された手段は、既存のコミュニティー・ネットワー クを利用したテロ・ゲリラ戦術が予想されます。

 大規模な兵器は持ち込めないでしょうから、必然的に小火器を使用した小規模攻撃が予想されます。RPGや小銃を装備したゲリラは、定石どおり攻撃と離脱を行うでしょうが、日本の警察力を考えるとゲリラを捕捉・包囲十分考えられます。

 現在まで公開されている警察の装備では、小銃及びRPGへの対処は難しいと考えざるを得ません。SAT等、警察特殊部隊は勿論投入されるでしょうが、警察の作戦では本来考慮されない、損耗と言った軍事的概念が発生する状況であるはずです。

 すると、周囲を包囲した段階 ( 警察官の死傷者が発生した後かもしれません ) で、治安出動を受けた自衛隊が投入される可能性は否定できません。

 し かし、対処に当たる自衛隊員は、周囲に存在する民間資産や一般市民に対する付随被害(コラテラル・ダメージ)を最小限に留めなければならないと考えられま す。軍事作戦では常識的とされる軍人や人質、建造物への損耗は、日本国内での世論を考慮すると、自衛隊には絶対に許されないでしょう。

 もし建造物が民間資産であった場合、砲やロケットでの攻撃は困難でしょうし、人質が存在する場合は、作戦上どれだけ困難であっても救出を行わなければなりません。

 いくらハイテク兵器を装備していても、市街地の安全を確保していくのは、最終的に人間の目であり、普通科 ( 歩兵 ) の役割である事は、先のイラク戦争を見ても明らかです。

 同時に警護出動で、重要省庁や米軍施設、重要防護対象では繊細な能力が必要と考えられます。 不用意な1発の銃弾が、大きな被害や国際関係の悪化に繋がる事は、歴史上多く存在しています。

 日本の警察力を考えると、こうした事態は稀であると思いますが、考えうる事態に備えるのは軍事組織としてはごく普通のことではないかと思います。

 以上、拙文ではありますが、私の市街地戦闘の考えです。如何でしょうか?

 こちらでは、雪が舞い始めました。お体ご自愛の上、神浦さんにはこれからも明確な分析を期待しております。頑張って下さい。

最初に防衛出動を除外した理由としては、そのような状況では、市街地戦闘の技術ではなく純粋に 大規模部隊でのMOUT( Military Operations on Urbanized Terrain )としての作戦となり、国内の現状では可能性の少ない為です。

 (MOUTと市街地戦闘の差異については語弊があると思いますが、ここでは用語として使い分けをさせて頂きました。)  

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 まずリンクの件ですが、ご存じのように私は例外なく相互リンクをしていません。ですからリンクをはって頂くのは良いのですが、私のホームページにはリンクをはることができません。毎月、何件かの相互リンクの申し込みがあります。でもすべてお断りしています。申し訳ありません。

 さて市街地戦闘訓練ですが、説明して頂いたことはほぼ同意できます。自衛隊が法的な規制のもとで可能な戦闘形態を訓練していることは理解できます。しかし米海兵隊がイラクのファルージャで行った市街地戦闘は、市街地の建物に105ミリや155ミリりゅう弾を撃ち込んだり、精密誘導爆弾での空爆やA−10攻撃機やAC−130攻撃機を投入するような戦闘です。またゲリラから銃撃を受けた建物には、迫撃砲はもちろんですが、携帯式のロケット弾や無反動砲を撃ち込んで、徹底的な破壊制圧を行っていました。

 一般市民と戦闘員(ゲリラ)の区別が行われておらず、そこで徹底的な火力制圧を行えば犠牲者が多くなります。そのような米軍から市街地戦闘の訓練を受けることに違和感を持ちました。

 やはり米軍と自衛隊は戦術が違うということを理解しておく必要があると思います。

 それから先日公開された北方部隊と北海道警の合同治安対処訓練ですが、自動小銃を構えた自衛隊員とサブマシンガン(MP5)を持ったえ警察SATが5,6名がひとかたまりで移動していました。まあ、自衛隊と警察が一緒に訓練しているというイメージを作る効果はあると思いますが、武器や任務や制限が異なる部隊をひとかたまりにすることは無茶ですね。

 それと同じように米軍と自衛隊をひとかたまりにするのは無理です。リックさんが指摘した先日のTVニュースの画面で、米軍の教官が自衛隊員に「こんどは戦場でともに戦おう」と語りかけるシーンがありました。ファルージャの戦闘に自衛隊員を投入されてはたまらないと考えました。

 イタリアで「ファルージャで隠された大虐殺」というTVドキュメンタリーが放送されました。(11月15日)

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  大変、ごぶさたしております。東京の00です。

 下記アドレスの11月10,12日のブログにおいて、イタリアのテレビ局が制作した ドキュメンタリー番組に関する詳しい内容が紹介されています。

   http://www.doblog.com/weblog/myblog/7844

 もとは、飯田亮介さんという方からの投稿で、ネット上からも番組が見られるようになっていますが、このブログでは、翻訳ものせてくれて います。 攻撃は一般市民も含まれていたこと、化学兵器として白リン弾が使われ、 「物を燃やす物質からなる様々な色の雨で、雨を浴びた者は焼かれ、 雨に触れていない者も呼吸困難をおこした」という事実や、 ナパーム弾も使われていたことなどが報じられています。

  私自身は、まだ映像を見ていませんが、かなり衝撃的な映像が含まれているという話しです。翻訳を読ませていただいただけで、正直いって ぞっとさせられました。 神浦さんを始め、多くの方が当時、懸念していた以上の悲惨な状態かも しれません。

 ご見解をお聞かせいただけますと幸いです。 

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 損壊した遺体など、かなり残忍なシーンがあります。人によってはショックを受ける人もいますので注意してください。しかしこのようなシーンでもイタリアではTV放映が可能なのでしょうか。

 やはりファルージャでの戦闘は、このドキュメントで海兵隊兵士が証言しているように、米軍にとっても想像を絶するものになったようです。10才の子供が撃ってきたということは、何百人もの子供がファルージャで米兵に殺されたことです。市街戦ではそのようなことが普通に起きます。

 そのような残酷な市街戦がインターネットで世界中に映像を送り出します。以前、チェチェンでロシア兵がゲリラに捕らえられ、初めて生きたまま斬首されるシーンをネットで、見てショックを受けたことがあります。それと同じぐらいのショックを受けました。

 米兵の武器と戦術を考えると、このような悲惨な状況を生み出すことがわかっていても、破壊され焼けた屋内に子供や老人の遺体が散乱するシーンには心が痛みます。

 先日、米軍が記録したファルージャの公式戦記を見る機会がありました。「この戦闘で800名の敵兵を殺した」「このモスクで350名の敵兵を殺した」という記述が並んでいました。ゲリラか、市民か、子供か、女性か、老人か、などという区別はありませんでした。

 ファルージャの戦闘は21世紀の戦史に、「ファルージャ大虐殺」として刻まれると思います。米軍もファルージャで市街戦の困難さを思い知ったと感じました。

 東アジアは中国の「ソフトパワー」に最大の注意を払うべきです。(11月12日)

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 どうも、こんばんわ、いつも読ませて頂いている。00という者です。

 先日の石原の発言が話題になっていましたが、こういった発言はまあ、石原都知事の十八番のようなものなんでしょうか(笑)

 そういった中国の軍事力の脅威よりも、僕はむしろ神浦さんの言う「非軍事的台頭」のほうに注目しなければいけないと思います。例えば、台湾関係ではともに経済関係を深めています、最近では主に南部が産地である台湾産の果物の中国への輸入して広く門戸を開くようになりました。これは中国の農家に取れば少なからず影響を与える筈ですが、それよりも台湾経済の中国依存を狙っているといえます。

 しかも、台湾南部は独立派の民進党の基盤でもあります。そして、数字で見ると、台湾から中国への輸出額は340億ドルで、アメリカへの輸出額は350億ドル。少しですが対米輸出のほうが上回っています。ただ、伸び率でみれば、圧倒的に中国向けが増えてて、輸入は、中国からが170億ドル、アメリカからが220億ドルです。ここでも額ではまだ台湾にとってアメリカ市場のほうがシェアは大きいですが、伸び率は圧倒的に中国からの輸入が増えています。

 95年の台湾の中国からに輸入はわずか30億ドルに過ぎなかった事を考えると、段々と、中国が台湾との関係を深めていると言えます。アセアンでも対中貿易が、あと数年で対日貿易を上回ると言われています。そんな中で中国はアセアンとFTAを結びましたし、韓国とも関係は良い。もちろん、日本も直接の貿易の他に、日本で重要部品を作り、アセアンでその他部品を作り、それを中国組み立てて、米国などに輸出するといった形でアジアの分業体制に組み込まれています。

 こんな中で戦争などすれば、あらゆる国が影響を受けどうしようもありません。だから中国は自国の大きさを利用して、アジア地域での経済的覇権をにぎろうとしているのではないかと思います。もちろん。米国や日本との間で軽くジャブを打ち合うような状況は出てくるかもしれませんが、大きな動きはないと思います。ただ、この非軍事的台頭は平和的なものである為に、余計に対処が難しく、ややこしい 問題でもあります。日本が脅威だ!脅威だ!と軍事面に集中している内に、その間隙を縫って、いつのまにか、経済的、文化的台頭でアジア地域での中国の覇権拡大を許してしまう可能性もあります。

 別に中国の覇権に日本は真正面から対抗するべきだとは思いませんが、もっと日本は中国の「ソフトパワー」とどう付き合うかを考えていかなければいけないのではないかと思います。

 そういう意味で神浦さんの「非軍事的台頭」という考えは的を得ていると思います。

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 中国の外交でソフトパワーという言葉に新鮮な驚きを感じました。いうまでもなくアメリカの「ソフトパワー」とはジェセフ・S・ナイ元国防次官補が、軍事力の外交ではない方法で外交での影響力を強めると主張したことばです。それが中国ではソフトパワーが伝統的な併呑政策に発展していきます。中国がこれから周辺国で行うのは、ソフトパワーと併呑政策だと推測しています。

 そこで石原都知事がいうような、「中国は人命軽視の非民主国家だから、東京と沖縄に核兵器を撃ち込む」では話しになりません。あまりにも現状を無視し、根拠のない勝手な暴論を吹聴しているだけです。

 これからは国民の人命を軽視した非民主国家は強さのことではなく、それこそが弱体化して国であるといえると思います。もう独裁的な国家運営では、総合的な発展が阻止されるからです。中国が必死で汚職追放に取り組んでいるのも、独裁的な非民主国家から脱皮したいから、もがいていると見ています。

 そう考えると、中国の怖さが逆に高まってきます。それでも日本人はそのことを正視しないと、中国の隣国で独立と繁栄が得られないと思います。

 とにかく中国のソフトパワーという言葉には驚きました。貴重なご指摘をありがとうございました。

 中国軍の戦略と石原発言の現実味を知りたい。(11月11日)

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 ものすごく久しぶりにメールします。東京都に在住の0000です。いまさらですが、また神浦さんのサイトを見ることが出来、とても嬉しく思っています。

 中国の軍事について教えていただきたくメールをしました。中国はロシアと共同軍事演習を行いましたが、そもそも「合同」軍事演習の意義とはなんなのですか?(これは中国とロシアの、に限らずです)台湾への上陸を想定した演習など、あまりにリアルに感じて本当に恐ろしく感じました。

 中国や韓国と日本は歴史的に様々な火種を抱えながらも、韓流ブーム(これはいい例えではないかもしれませんが・・)など、少しづつ一部ではあっても歩み寄りが見える気もするのに、なんだか政府に翻弄されているようで、とても不安になります。中国はもう経済大国ですよね。なぜ軍事をも求めるのか、最終的に何が目的なのか、まったくわからなくてとても脅威に感じます・・。

 とても無知な発言をしてしまったように思いますが、どうかご教授願います。よろしくお願いします。

届いたメール

 000と申します。 いつも楽しく勉強させていただいています。

 さて、先日新聞各紙で報道された石原慎太郎のワシントンにおける発言ですが、今日発売の「週刊新潮」によれば「中国が東京・沖縄に核攻撃をする」 などといった発言をしていたと、記されていました。確かに11月4日の琉球新報の記事を検索しますと、発言は間違いなくされたようです。

 ここで神浦さんにお聞きしたいのは次の2点です。

1.バカバカしいとは思うのですが、この発言は現実みが少しでもありますか? 

 実は、この発言について職場の仲間に聞いてみると、ありえると思っている人が何人かいたのです。そこであえて、お聞きします。

2.週刊新潮で、この記事でコメントしている人々の発言をどう思われますか?

 もちろん意図的な引用だとは思いますが、まるで台湾問題が即中米戦争になるような発言が多かったように思います。

 以上2点について、お答えいただければ幸いです。

 もうひとつ、これとは関係ないことについて、お願いがあります。

 米軍のトランスフォーメーションの全体像について、今ひとつ分からないことがあります。できれば神浦さんがこの目的・手段など簡単な解説をいていただけませんでしょうか。

 そろそろ寒くなります。お体にお気をつけになって、これからも私たちの脳を刺激する活動を期待しています。

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 先日、どこかの新聞の投書欄ですが、反日暴動が激しいころに中国を旅行した日本の学生が、中国人に親切にしてもらい楽しい思い出の旅になったと書いていました。そんなものなのですよ。

 昔、私の若い頃にベトナム戦争に反対して街頭で闘っている人が、道でアメリカ人に道を聞かれれば、近くだといっしょに歩いて案内をしていました。私も韓国で民主化闘争が激しい頃、闘争の最大拠点の学生自治会を訪ね、自治会長にインタビューをしたことがあります。その時も、多くの過激な学生に取り囲まれましたが、だれも紳士的で誠実に質問に答えてくれました。カンボジア人を大量虐殺したポル・ポト派の最高幹部(イエンサリ氏)を訪ね、インタビューしたときも、「なぜ虐殺が起きたか?」という質問に誠実に答えてくれました。ところが帰って日本の新聞を見ると、「ポル・ポト派 自衛隊を攻撃か。タケオ駐屯地付近に集結情報」です。そんなことはいい加減な噂程度で、ポル・ポト派の支配地区では何の動きがありませんでした。

 石原都知事のワシントンでの発言は、アメリカで目立つためにした発言です。今回の石原都知事の訪米は、横田基地の軍民共用を要求するためのものです。ただワシントンを訪問して、国務省や国防省をまわっても相手にされません。そこで1発「ドカン」と花火を打ち上げたのです。石原都知事らしいパフォーマンスです。中国が東京や沖縄に核兵器を撃ち込むことはありません。そんなことは戦略核兵器を勉強すれば中学生でも理解できます。私の理解できる知的水準では、「隣の家の夕食のおかずが気に入らないから、街中にガソリンをまいて火を着ける」というぐらい飛躍した話しと同じです。

 中国はアメリカと競うことなく、世界の軍事大国を目指しています。それは原子力空母や戦略爆撃機を配備することではありません。アメリカとは非対称の軍事力で政治的な影響力を与えようと動いています。ロシア軍と共同演習したのも、東アジアで中ロが軍事関係を強化すすパフォーマンスで、国内向けや台湾やアメリカを牽制したにすぎません。これを本気で戦争準備と考えるのは、まさに中国の挑発に乗らされるだけです。

 正確に中ロの戦略や兵器、それに演習の内容を考えると、あくまで演技なので挑発に乗らないようにと演出しています。また国内向けに中国軍が精鋭であるような演出もしています。

 先日、海自でも潜水艦隊のトップクラスの幹部と話す機会がありました。私が「中国海軍の潜水艦と海自の潜水艦とでは、子供と大人の相撲ですね」と話しかけると、「大人でもたくさんの子供が集まると負けることもあります」と笑っていました。現状は日米の横綱級の大人が30人に対して、中国のこどもが6〜8人程度という相撲です。これでは相撲になりません。

 ところでアメリカと中国は互いに戦略核兵器を向けあっています。また双方も互いを占領できる兵力や戦力はありません。もう米中は正規な戦争なんてできないのです。戦争のかわりに弟子で力比べをしたり、想像で相撲を取ったりしてするでしょう。その程度のことなのです。

 米軍のトランス・フォーメーションは情報ネットワークとコンピューターを使い、兵器を長射程・精密誘導することによって、少ない兵力と戦費で戦争を有利に行うための再編です。お金のかかる韓国や日本での前方展開戦略をやめ、有事に米本国やグアムやハワイから出撃できる体制をとることです。基地機能や司令部機能は日本に置き、自衛隊と一体化して在日米軍の代わりをさせますが、在日米軍自体はグアムやハワイや米本土に後退します。

 スーパーテクノライナー(STL)の輸送船化ですが、このような情報があります。(11月10日)

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  毎日の更新を楽しみにしている一読者の0000といいます。

  11月9日の『メールにお返事』において書かれていた スーパーテクノライナーの輸送船化ですが、先月の23日の ニュースでこのような記事がありました。 もうすでに他の人からも同様のメールが届いていると思いますが、 一応ご参考までにお知らせいたします。

  それでは、お体にお気をつけてがんばってください。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051023-00000000-san-pol

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 やはり防衛サイドもSTLに目を付けたのですね。この記事のように上部甲板にヘリポートが出来れば申し分ありません。そのためにこの船を建造したのではないかと疑うほどマッチしています。自衛艦ではなく民間のチャーター船として利用ができます。

 最近はこのように迷ったあげくに最後はピッタリという事例が多くなりました。例えばキャンプ・シュワブ沿岸を埋め立てる新ヘリ飛行場建造の件です。軍事的には原案にあるような陸上と結ぶ橋(道路)もないような沖合の埋め立て基地より、沿岸を埋め立てて陸上施設と合併させる沿岸埋め立て案がベストです。日米の合意ではそこにピッタリと着地しました。

 何か別の目的を仮想して計画を推進させ、何かのトラブルを利用して、最終的には当初の軍事目的に着地させる方法を取っているような気がしてきました。

 とにかくそのような企ても、このホームページの毎日の更新で明確に出来ると思います。私一人では情報収集が間に合いません。この記事も読んでいませんでした。今後もアドバイスをよろしくお願いします。

 政府は軍事政策で国民を無視しないで、堂々と公論で推進していくべきと考えています。

 パウエル氏は軍人出身なのでシビリアン・コントロールの観点で国防長官になれません。(11月9日)

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   神浦さん、こんにちは。

 アメリカの国防長官はシビリアン・コントロールの観点から文民の政治家が就任するのが不文律で、制服組出身者が国防長官になることは原則としてありません。ですから、パウエル氏が国防長官になるということはあり得ないと見て間違 いないでしょう。

 実際歴代の国防長官も適任者がいなかったためやむを得ず就任した、第2次世界大戦時の陸軍参謀総長だった第3代国防長官ジョージ・マーシャル元帥を除いては全員文民の政治家が就任しています。

http://www.defenselink.mil/specials/secdef_histories/ に、歴代国防長官の紹介があります。(国防総省の公式HPです)

 それでは。

コメント

 そうですか。そこまでアメリカのシビリアン・コントロールが厳しいとは知りませんでした。パウエル氏は国務長官の経験があるので、国防長官にも就任可能と考えていました。

 貴重なご指摘、いつもありがとうございます。What New にも加筆しておきます。

 小笠原航路就航をキャンセルされた超高速船を海自で使うことはできませんか。(11月8日)

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 いつも更新、ご苦労様です。

 神浦さんのホームページで勉強させてもらっています。私は県立高校の教師ですが、従兄弟が東京で新聞記者をしています。前に神浦さんに会ったことがあると話していました。00新聞の政治部の記者で00という名前です。記憶がありますか。会ったのは2年ぐらい前だそうです。自衛隊のイラク派遣の事で、神浦さんがわかりやすく話してくれたので助かったと言っていました。

 ところで今日は超高速船(TSL)のことで質問があります。この超高速船は岡山県玉野市の三井造船所で建造中です。しかし小笠原ー東京間に就航を予定していましたが、燃料費の高騰などでキャンセルされたそうです。

 このTSLは乗客を720名を収容でき、200トンの貨物を積み、海面を滑るように時速70キロで航行できます。でもせっかく115億円をかけて建造したのに、他に使い道がないといのはとても残念です。そこで海上自衛隊が購入して使う方法はありませんか。他に活用方法はありませんか。

 神浦さんのお考えを聞かせてください。

 参考資料  http://www.ogpress.com/2p/TSL/TSL-1.html

コメント

 今、2年前の前期(半年間)の名刺を見ましたが、00さんの名刺がありました。でも顔は覚えていませんが、確かにお会いしたことがあるようです。お会いすれば思い出すと思います。イトコの00さんによろしくお伝え下さい。

 ご指摘のSTLについては、今週の週刊ポスト(11月11日号)のグラビアに掲載されていたので船体の写真を見ています。むろん以前に、東京都が小笠原航路での使用をキャンセルしたという記事を読んだ記憶もあります。

 就航中止とは残念ですね。私もこの船が就航するのを楽しみにしていました。この超高速船が就航すれば、長年の念願である小笠原旅行に家族で行くつもりでいました。

 でも東京都にキャンセルされても活用方法はあると思います。むろん海自で購入して、高速輸送艦として使うことも可能と思います。ただし船体が総アルミ製ですから、耐弾性やダメージコントロールが不足していると思います。火砲などを装備して戦闘艦に使用することは難しいと思います。でも船体の強度を高めて大規模災害時などに緊急救難艦として活用することは可能です。即応展開用の輸送艦としての活用ですね。その母港としては、横浜港や千葉港に配備するば全国展開に有利だと思います。

 米海兵隊も沖縄の那覇港に双胴の高速輸送艦を配備しています。沖縄から横浜まで24時間で航行できる民間チャーターの超高速船です。建造費が115億円と言うことは、ほぼF−15戦闘機1機の価格と同じです。今後、自衛隊が海外の大規模災害に積極的に関与するなら、ぜひとも配備したいと思うはずです。新しくヘリ甲板の設置や大量の車両を搭載できる船内施設など、改造を加える必要があると思いますが、災害救援活動時のホテル・シップとして使うことも可能です。

 この船を海自が高速輸送艦として配備しても、侵略のための海外派兵や軍拡と考える時代ではないと思います。海自がだめなら国土交通省が、大規模災害の災害支援船として運用する方法もあります。絶対に無駄にはならない新造船と思います。

 沖縄の米海兵隊員がフィリピン女性を集団暴行しました。(11月6日)

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 初めまして。神浦さん、こんにちは。私は最近になってここのホームページを知りました。それ以来、毎日、神浦さんのホームページを読むのが日課になりました。

 私は沖縄に住んでいます。先日、沖縄の海兵隊所属の兵士6人が、フィリピンで女性暴行事件を起こしました。ご存じですか。

        http://www.okinawatimes.co.jp/edi/20051106.html#no_1

 フィリピン軍との共同演習が終わった直後に起きたそうです。また沖縄で女性暴行事件が起きる可能性がありますか。私はこの海兵隊が所属しているキャンプ・ハンセンの近くに住んでいます。私には高校生の娘がいます。とても心配です。

 海兵隊の高官はいつも2度と起こさないと言っています。しかし信用できません。本土の人は私のような苦しみを知っていますか。

コメント

 この事件については東京では報道されていません。だらかフィリピンで暴行事件があったことは知りません。でもひどいですね。米軍の憲兵隊(MP)は何をしているのでしょう。やはり根本にはアジア人に対する人種差別と、海兵隊の兵士に対する人格に問題があると思います。

 この前、自衛隊員が大麻や覚醒剤で逮捕された事件がありました。米軍は通告なく隊員の尿検査を行ったり、同意を求めることなく麻薬犬で荷物などの検査を行います。しかし自衛隊では隊員に通告なく尿検査を行うことに慎重です。これは兵士に対する考えの背後に、性善説と最悪説の違いがあると思います。米軍はいうまでもなく性悪説です。ですから兵士を厳しく取り締まって、違反を見つければ厳しく罰するという考えです。しかし自衛隊は部下や同僚を悪人と疑うのは良くないと思っています。いざとなれば命を失うような仕事をする同僚です。信頼関係を維持するためには、警告抜きの尿検査よりも、教育や話し合いで解決すべきと考えているようです。自衛隊は性善説に基づいています。

 私が海兵隊の訓練や制度を見ていると、性悪説を強く取り入れ過ぎているように思います。だから演習が終了したとか、外出をしたときに無謀な行動を引き起こすのではないかと考えた事があります。開放感が正常な倫理観を喪失させるのです。

 米兵は取り締まりや、圧力がなくなると、一気に暴走してしまうのです。それを直すには、海兵隊の訓練や教育を「性善説」に転換する必要があります。でもそれは不可能ですね。それこそが海兵隊なのですから。

 ですから沖縄の人も、米海兵隊は性悪説で見る必要があります。それが防止になるとしか言いようがありません。このようなことに本土の人間として本当に申し訳なく思っています。沖縄の人に耐え難い苦悩を与えているからです。

 でも、沖縄に派遣されている自衛隊員は性善説で教育されていると考えて頂いて結構です。

 ワシントンDCで石原慎太郎都知事の、「アメリカは中国に負ける」の発言について。(11月5日)

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  はじめまして。いつも拝見しております。

 私はマスコミ(政治)を目指しているので、当サイトを読んで勉強させてもらってます。

 石原 慎太郎氏がワシントンでこんな発言をしていました。「中国とアメリカが戦争したら、アメリカは負ける」と。正直、この人はワシントンでなにを言い出すのかと思いました。もう少し詳しく言いますと、「人命を尊重するアメリカが中国と戦争をしたら尊重しない中国には歯が立たない」「縮小する陸軍は使えない(特に州兵の能力は低い)」「中国の原潜はもうすぐ米国の原潜の数を超え る)など。また「先日の中ロ合同演習では中国の胡錦濤は軍から日時を知らされていなかった」「現在の中国軍上層部の状況は日本の太平洋戦争直前の日本の政府と帝国陸軍 との関係に似ている」などの発言をされていました。

 米国が負けるなどの発言よりも(米国が負ける事はない。そして中米が全面戦争することもない。各種軍備の性能はまだまだ米国には遠くおよんでいない、な どの私的考えから)  興味を引いたのは、石原氏はなんの真意を持って、この会見を開いたかについて興味があります。それもワシントンでなぜ、、、

 これは日本の政府に対してハッパをかけているのか、または米軍再編に不満を言っているのか、いったいどんな思惑あるのでしょう、、

コメント

 ほとんど評価に値しない発言です。異常ではなく滑稽なのです。しかし昨日、最初に報じられた内容と、今日のテレビで報じられた内容が違っています。昨日の報道では、中国はロシアから原潜を買っている話したと報じていましたが、ロシアから買っているのは「キロ級」という通常型の攻撃型(SS)潜水艦です。

 それから中国軍が人命を軽視していると言っても、今の兵士は大切に育てたハイテクを扱う技術者集団でもあります。それに一人っ子政策で大切に育てられた世代が占めはじめています。朝鮮戦争のような戦闘(人海戦術)は無理なのです。それに中国とアメリカは互いに戦略核兵器で威嚇しています。簡単には戦争できません。

 まあ、今はワシントンで注目を集める作戦ではないでしょうか。石原知事は横田基地の軍民共用を公約しています。それをこの前のトランス・フォーメーションの中間報告で無視されてのワシントン入りです。彼らしいパフォーマンスです。石原氏の発言は軍事的に間違いだらけで、評価してくれと言われても無理です。

 キャンプ・シュワブの沿岸埋め立て基地について真意が知りたい。(11月3日)

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  いつも興味深く読ませていただいています。 今回の質問は基本的なことかもしれないのですが、普天間基地の役割についてです。

  なぜ、あのようなヘリ基地が沖縄に必要なのか、ということです。  神浦さんは新しい所長挨拶で「なぜ海兵隊司令部がグアムに移転し、その主力が沖縄から去るというのに、キャンプ・シュワブの沿海部に海兵隊のMV−22機の 基地が必要なのか、そのことをわかりやすく住民に話し、まず了解を頂くことが大 事」と書かれていますが、この基地は本当に必要なのでしょうか? そして、このよ うな説明は仮に事前に行うことができたとしても可能だったのでしょうか? 私は今回の案での住民の了解は不可能で、例え、神浦さんが提案する下地島でも沖縄県内移設ということであれば住民の了解は得られないし、またすべきではないと思います。

  また、今回の辺野古案について、毎日新聞が社説

  http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/wadai/news/20051027k0000m070147000c.html

「記者の目」

  http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/wadai/news/20051102k0000m070142000c.html

を通して突出して評価しているように思えます。

 また、この記者の目にある「米政府は地元の名護市長が理解を示した辺野古沖縮小案の方が陸地よりも騒音や事故の 危険性が少ないと判断し、」というのは、神浦さんの米軍の本当の狙いは今回のよ うな基地建設という見かたとは少し違うようにも思えますが、交渉の経過報道を見 ると、そうだったのかもしれないと考えます。この毎日新聞の視点について、どのようにお考えなのかも教えていただけたら幸いです。

追伸

   神浦さんの文章では「了解を頂く自信がなければ、この沿岸埋め立て案は挫折すると思います。」と書かれています。了解を得られることは不可能ということを婉曲におっしゃってるようにも読めますが、ご真意を置き換え願えればと思い ます。

コメント

 私は日本に日米安保条約が必要と考えています。そのため日本に米軍が基地を置き、部隊を配備することも認めています。その方が東アジア地域を安定化させるし、不要な軍事的緊張を回避できると思います。そのような前提があることをお知らせした上で答えさせて頂きます。

 しかしいくら日米安保体制の必要性を認めても、日本が無条件に米国の世界戦略に従うべきではありません。例えば米国が日本に核兵器を配備したり、自衛隊が米軍の戦争に参戦することには反対です。また米国が東アジアに適性な軍事力ではなく、必要以上に大規模な軍事力を日本に置くことは認めません。

 そのように考えると、はたして普天間基地の代替えにキャンプ・シュワブの沿岸埋め立て飛行場が必要なのかと考えます。現在の沖縄の米軍基地は、第1に在韓米軍の緊急支援体制が任務と思います。過去にはベトナム戦争への後方支援・あるいは出撃基地としての役割が重視されたこともあります。今は朝鮮半島に北朝鮮という国が生物・化学兵器を大量に保有し、非民主的な独裁国家が存在します。北朝鮮軍の通常戦力は陳腐化しても、今でも生物・化学兵器の脅威は存在します。それがクーデターや暴動や反乱などでコントロールが出来なくなると、北朝鮮の生物・化学兵器に対処できるのは、韓国軍と在韓米軍しかいないのです。そのために多少の米海兵隊を沖縄に残す必要があると考えるのは理解できます。しかしキャンプ・シュワブに1500メートルの新基地を建設する必要があるかは疑問です。

 在沖米軍の第2の任務は、フィリピン、(台湾?)、南西諸島、沖縄本島、九州、本州、北海道、韓国の線を点で結ぶことです。米軍はフィリピンから日本の本州まで米軍の軍事拠点がないと不安なのでしょう。そのためにキャンプ・シュワブ(沖縄北部)に軍事拠点を設ける戦略と思います。しかし私はその必要性は、自衛隊が嘉手納基地を使うことで可能と考えています。

 何度も書きましたが、沖縄から米海兵隊が撤退をすれば、佐世保の普通科連隊が沖縄に移駐してくるはずです。また嘉手納基地の米空軍F−15戦闘機部隊が日本本土での巡回訓練に移れば、百里基地の空自からF15ー戦闘機が嘉手納に移駐します。これからも日米安保が日米双方で必要なら、キャンプ・シュワブ沿岸新基地は、自衛隊と嘉手納基地で役割を負担することは可能と考えています。

 しかし問題は北朝鮮の危険な状態がいつまで続くかという点です。どうやら中国は北朝鮮の支配体制を換える気持ちはなさそうです。

 このように朝鮮半島情勢を考えながら、私は沖縄の米軍基地問題を考えてます。米軍の目的はこれからも沖縄に米軍軍事拠点(平時には兵力の配備は行わない軍事施設)を築きたいと思っているだけです。

 しかし沖縄には沖縄の人たちの生活や将来に対する期待があります。軍事だけでは進まないのです。先の日米合意は軍事だけで話しが進み、米軍が期待する最高の案で決着しました。キャンプ・シュワブの沿岸に埋め立てられた場所には、一部に軍港も整備される計画案があることも報じられています。米軍が考える沖縄の戦略では、キャンプ・シュワブの沿岸埋め立ては軍事拠点には最高の形です。しかし地元の住民にとっては迷惑な話しと思います。

 ちょっと長くなりましたが、私の真意は伝わったでしょうか。これからは軍事の都合だけで政治を行うのではなく、国民や住民にも真意や経緯をわかりやすく説明する必要があるのです。そのことを怠れば、キャンプ・シュワブの沿岸埋め立ては第2の成田問題になる可能性があります。

 米海軍の最新・原子力潜水艦「シーウルフ級」の炉心寿命は50年だそうです。(11月2日)

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 神浦さん、こんにちは。

 ニミッツ級の原子炉A4G/A1Wの炉心の寿命はネームシップのニミッツの頃から基本的に変化はないので、20年以上前からこれぐらいの寿命を達成していたことになります。6〜8年というのは、エンタープライズとか原子力巡洋艦などの60年代前半の頃作られた原子炉だと思います。

 ついでに言うと原子力潜水艦シーウルフ級の原子炉S6Wとヴァージニア級の原子炉S9Gの炉心の設計寿命は50年だとか。就役期間中に炉心の交換をしないで済ますことによりTCOを削減するためだそうです。この分野でのアメリカの優位は圧倒的ですね。

(※神浦・・・・このメールは下段のメールを下さった方です)

コメント

  原潜の核燃料を交換する必要がないなら、稼働中の50年間は燃料(重油)、電気(発電)、空気(水の電気分解)、清水(海水の塩分除去)の心配がいらないということですね。その上、気象(荒天)や海面の強風や荒波の影響も受けることなく、世界のどこの海域にでも潜水艦で特殊部隊などを秘密輸送できるわけですから、今後ますます原潜の活用範囲が広くなりますね。

 今更ながら、アメリカの軍事技術の凄さには驚いてしまいます。これからは海軍関連の資料や本も読むように心がけます。最近は「世界の艦船」をかなり詳細に読むようにしています。恥ずかしい話しですが、驚くことが多いというのが正直な気持ちです。

 本当はこのホームぺージも陸・海・空・特殊部隊に分けたり、軍事政策とか、武器とか、戦史とか、分類して掲載すればいいと思うのですが、私一人ではとてもできません。いつも思うのですが、もし宝くじで3億円が当たれば、専用のオフィースを作り、給料や調査費を払って専属のスタッフに5人程度参加してもらい、日本で総合的な軍事情報を発信するサイトを作りたいですね。

 将来はそれが軍事戦略のシンクタンクに発展し、今まで日本にはないような性格の軍事研究機関になれば最高です。まあ、その前に宝くじで3億円を当てる必要があります。まさに夢ですね。夢ですよ。年末ジャンボでは宝くじ30枚を買うつもりでいます。

 確か、原子力空母の核燃料交換は約15年ごとです。(11月1日)

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   神浦さん、こんにちは。

 ニミッツ級の核燃料の交換時期は、約15年ではないでしょうか。(『世界の 艦船』2003年1月号増刊「現代軍艦図鑑」P62)軍用原子炉の燃料棒は濃 縮率が高い特別なもののはずなので、横須賀というかハワイでも炉心交換のよう な大がかりな工事はあり得ないと思います。そのような場合は少なくとも配備さ れる空母自体が交換されることになるのではないでしょうか。前方展開している 艦をわざわざ前方で動けなくする必要はないですからね。あってもせいぜい日常 的な原子炉のメンテナンスの一部を行うぐらいで、本格的な修理が必要になった ら本土から交代が来るというほうが自然ではないでしょうか。

 いずれにしろ、横須賀に配備される米空母のあり方についてはこれから話がま とまっていくところであると思うので、一つ一つの情報をじっくり検討していく 必要があるのではないでしょうか。現在はまだ2008年に横須賀に原子力空母が配備されるという以上の確定的な情報があるわけでもなく、さまざまなアドバ ルーンが上がっている段階だと思います。

 ちなみに、

http://www.navy.mil/navydata/fact_display.asp?cid=4200&tid=200&ct=4

 によると、ニミッツ級の母港はそれぞれ

CVN-68 ニミッツ       サンディエゴ(太平洋)

CVN-69 アイゼンハワー    ノーフォーク(大西洋)

CVN-70 カール・ビンソン   ノーフォーク(大西洋)

CVN-71 T.ルーズベルト   ノーフォーク(大西洋)

CVN-72 リンカーン      エヴァレット(太平洋)

CVN-73 ワシントン      ノーフォーク(大西洋)

CVN-74 ジョン.C.ステニツ ブレマートン(太平洋)

CVN-75 トルーマン      ノーフォーク(大西洋)

CVN-76 レーガン       サンディエゴ(太平洋)

 となっているので、太平洋に母港のあるニミッツ級のどれかが横須賀に来るのではないかと思います。横須賀に配備されている空母はいずれも横須賀を去る時に 退役しているので、ネームシップのニミッツ当たりかな?(前回の炉心交換時期 は知りませんが)2008年に間に合うように炉心交換をすれば次の交換時期を 15年とすれば2023年になるので、1975年5月12日就役のニミッツは 艦齢48年になりますから、退役時期から逆算するとちょうど計算が合うような感じです。

 それにしても、

http://www.tokyo-np.co.jp/00/kok/20051028/eve_____kok_____000.shtml

にある「ディーゼル型空母」というのは何でしょうかね。

 通常動力のつもりなん でしょうが、空母の場合通常動力というは蒸気タービンですから、相変わらずマ スコミの軍事音痴は健在のようです。

 それと話は変わりますが、「自衛軍」のネーミングですが、これは恐らく英語 表記を変えないためのものではないかと思っています。既に十分海外での行動実 績もありますし、現在の自衛隊の国際法的な地位を考えると"Self Defence Force"の名前は敢えて変えないほうが得策ではないかと思います。現在の趨勢で は憲法の9条1項は変えない方向なので、我が国の平和主義という方針が根本的に変わるわけではないですし、信頼と実績のある「ブランド」を守っていく判断なのでしょう。

コメント

 え、15年まで伸びているのですか。私が最初に原子力空母を勉強した頃(20年ぐらい前)の記憶では、当初、核燃料を5年ぐらいで交換していたものが、技術革新で8年に伸びたという記憶があります。このメールでご指摘されるまで、そのように数字が頭に入っていました。

 もう15年に伸びたのですか。軍事技術で20年というのはまさにドッグイヤーですね。

 それから横須賀に原子炉の修理・点検・燃料交換施設を作るというのは「眉唾ですね」ですね。いつもこの種の記事には気をつけるようにしていますが、あまりに早い施設建設ばなしに騙されてしまいまいました。的確なご指摘、ありがとうございました。これからもよろしくお願いします。

 日本の拉致被害者家族会のラジオ放送を受信しました。(11月1日)

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  おはようございます、ご無沙汰してます、静岡県沼津の00です。

  10月30日より特定失踪者調査会(北朝鮮による?拉致被害者家族会)の北朝鮮向け放送が始まるとの事なので、早速23時30分の前から 5.89MHzを聞いてました。しかし一向に聞こえないので、その日は諦めました。翌日のニュースで0時30分から妨害電波でもあったのかと思いました。しかし、その時は(10分前)弱い電波はありましたが、妨害 らしき電波は無かったと思われました。

 翌日(昨晩)は、また0時30分 もも考えられるので23時30分から1時間半(1時)までタイマーで 録音してみました。すると0時30分から確かに放送されてました。

  放送中には23時30分と放送されます(北朝鮮と日本の時差は無いと思うんです)が実際は0時30分から1時までの30分でした。 放送はかなり明瞭に受信できますし、今のところ妨害電波は見られません。 音質もかなり良いです。(北朝鮮からの放送に比べると雲泥の差です)

 あれで年間300万円といわれてますから、毎日の放送だと、メンテの日など停波する場合もいれれば1日1万以下です。これは非常に安いのではないでしょうか。(商業ベースでやってる訳ではないでしょうけども) 放送が始まるまでは、どのくらいの感度で受信できるかと思ってましたが、 おそらく、ラジオさえ持っていて聞ける状態(勇気がある)ならば、 北朝鮮でも受信できるではないでしょうか?

 今朝はちょっと寒いほどですね、ではまた 。

コメント

 いつも北朝鮮関連のラジオ放送のレポートをありがとうございます。今回は公開可能ということで掲示させて頂きました。

 そうですか。明瞭に聞こえますか。電波の発信地に関しては公開不可とのことなので掲示していませんが、このような放送をガンガンとやれば、北朝鮮にボデーブローが効いてきますね。

 最近の北朝鮮からの脱北者によれば、北朝鮮のラジオ放送はかなり規制が弱くなっているようです。以前のように警察でラジオの受信電波の固定をしない人が圧倒的に増えているそうです。

 さらに韓国のTV番組やポルノ関連のビデオも、かなりの量が中国経由で北朝鮮に密輸されているそうです。

 以前、日本でも窮乏するソ連軍に向けて、女性の水着の日本製カレンダーを贈る工作をしたことがありました。北方領土などのへき地に勤務する兵士の厭戦気分を高めるためです。

 表面では見えませんが、水面下ではいろいろな事が行われています。

 また北朝鮮関連の電波情報がわかりましたら教えてください。掲載可能といわれれば掲載しますが、掲載不可と言われれば掲載しません。

 

 

 


 
※これ以前のデータはJ−rcomFilesにあります。