戦 争 の 科 学 

                          アーネスト・グォルマン著
                          茂木 健・訳     監修 神浦元彰
    
                                

                           主婦の友社 刊     定価 3000円 (税別)

 5月のある日、主婦の友社の編集者が訪ねてきて、「この本を翻訳して、日本でも出版したいと思います。ぜひ協力してください」と話した。原題は『SCIENCE GOES TO WAR』である。すでに下訳ができていて、読んでみると戦争というより兵器技術の歴史書だった。まずは日本語訳の間違いを訂正するために、専門用語を中心に原書と突合せながら読んでみた。するとこの和訳が実に上手い。いやむしろ上手すぎるぐらいと思った。私が専門用語を訂正するどころか、逆に、言葉の使い方に感心しながら読んだ。翻訳はまったく問題がなかった。ところが問題が1点あった。アメリカの原書には、今の時代では必須のRMA(軍事革命)の記述がなかった。そこで、「この本のタイトルでRMAの項目がなければ、どのように中身が素晴らしくても欠陥品になります」と編集者に話した。すると最後の解説の部分として、新たにRMAを書き加えることになった。急遽、それを私が担当することになる。
 「高校生にわかるように書きます」と言って、もっともわかり易いRMAの解説を書いたつもりだ。それから原書にはないイラストを入れるため、友人の長谷川正治氏を紹介した。長谷川氏は兵器イラストの第一人者である。ぜひとも長谷川氏の図説イラストが必要と思ったからだ。これで「戦争の科学」は8月末に完成した。この本の訳者の茂木健さんには次刊も期待したい。
   (主婦の友社刊 03年9月10日 発行 定価3000円+税)