月刊スコラ誌
2001年 4月号
今明かされる『空中機動作戦』のすべて
陸自・空中機動旅団 シュミレーション
不審船から武装集団日本上陸!
500円(税込み)
構成・文 神浦 元彰(すなわち私)
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空中機動部隊ー戦闘想定ファイルー
その間にも、CH−47輸送ヘリは戦闘器材を付近の空輸し、厚い包囲網を築き始めた。まずレコンと呼ばれる偵察部隊が空輸される。機関銃を装備した高機動車と、偵察バイクが着地したヘリの後部ドアから飛び出し、敵兵が潜むと思われる山中に姿を隠した。彼ら敵が潜んでいそうな場所に、銃弾を撃ち込んであぶりだす戦術をとる。別の場所には現地指揮所も開設された。ここに空輸されてきたコンテナは、状況をスクリーンに映し出す画像装置がある。また各隊員と通話可能な無線機も設置された。各部隊の配備状況から、敵情報まですべて掌握できる最前線の中枢基地だ。 高度な訓練を受けた特殊工作員でも、彼らの持つ武器は携帯可能な自動小銃や対戦車ロケットぐらいだ。正規軍に正面から立ち向かうことはできない。 この凹地を囲んで、全身を枯草に似た偽装網で覆い、長射程の狙撃銃を構えた狙撃手が配置された。そうした包囲網が完成した段階で、地上の掃討作戦を行なう歩兵部隊が空輸されてくる。敵の特殊工作員も同じ戦闘服を着ている可能性が高いので、全員が無線機を携帯し、互いに確認を行いながら掃討作戦をおこなう。同時にコンテナの指揮所には、スクリーンに狙撃手が潜んだ場所や、掃討作戦部隊の隊員一人一人の位置が表示されている、指揮官は隊員の会話もモニターする。潜伏予想地域で、日本語と某国の言語で降伏を勧告する警告が行なわれた。それでも応答がないと、現地指揮官は迫撃砲部隊に砲撃を命じた。砲弾は、地上近くの上空で炸裂する。地面の穴に身を隠した特殊工作員も、頭上から叩きつける砲弾の炸裂に耐えることはできない。砲撃の合間に、耐え切れず穴から飛び出した特殊工作員を、上空で偵察ヘリが視認した。その通報で、直ちに近くのAH−1攻撃ヘリがロケット弾を撃ち込んだ。地上掃討部隊は攻撃しながら、ジリジリと包囲網を狭めていく。 最後に掃討部隊は、散乱した敵の死体を確認し、生き残った者を捕獲して作戦は終了した。(上2枚の写真は、軍事写真の第一人者 渡部 龍太カメラマンが撮影しました。下の1枚は私の撮影です) |